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◎ 電波吸収体、電磁遮へい材、透過材を共通の考え方で系統的に扱います。
◎ 講義で使用したエクセルのプログラムを講義終了後に配布いたします。(境界面反射・透過特性、単層吸収体の吸収特性、単層透過材の斜め入射特性などの計算)

 
本セミナーはZoom/ウェビナーを使用いたします。

トリケップスセミナー

 開催日時:2022年3月24日(木)13:00~17:00
 参 加 費:お1人様受講の場合 49,500円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 62,700円(税込/1口)

講 師

畠山 賢一 氏  EMCプラザ 代表 / 兵庫県立大学 名誉教授

 本講演では、電磁波の吸収体、遮へい材、透過材の設計技術について、電波工学が専門ではないエンジニアの方々を対象とし、基礎的な事柄を重視して解説を行います。近年の情報通信システムである5Gや自動車レーダなどを念頭に置き、数GHzからミリ波をカバーする周波数帯において、電磁波の吸収材、遮へい材、透過材などの設計基礎を習得することを目的に、電波伝搬基礎、等価回路の作り方、設計の考え方、設計例を解説します。簡単な数学を用いますが、セミナーで説明しますので事前の準備等は不要です。

 まず、電波伝搬の基礎事項である周波数と波長、波動インピーダンス、伝搬定数と誘電率や透磁率などの関係について解説し、反射、透過、整合などの電波伝搬現象を説明します。本セミナーでは層構造を基礎行列で表現することで、反射 ・ 透過係数の計算を行うと同時に、等価回路の作成をします。このやり方により、電波吸収体、電磁遮へい材、透過材は共通の方式で取り扱うことができます。

 電波吸収体については、単層形と2層形に分けて、マイクロ波からミリ波帯を対象とした設計法の考え方、設計例を紹介します。透過材については、全透過条件と構成例、斜め入射における全透過設計例について解説します。電磁遮へいについては、近傍界・遠方界の説明、導電材の遮へい特性、金属筐体の遮へい特性などについて解説します。

講義項目

   1.電波吸収体、電磁遮へい材、透過材概略
  
   2.電磁波の反射と透過

    2.1 電波伝搬の基礎
    2.2 半無限媒質の反射、透過シミュレーション
    2.3 伝送線路モデルと2端子回路
    2.4 電磁波の反射透過と基礎行列
  
   3.吸収体、遮へい材、透過材の構成材料
    3.1 誘電体、導電材、磁性材および混合材
    3.2 人工誘電体
    3.3 層の基礎行列と等価回路
  
   4.吸収体設計の考え方
    4.1 単層の吸収体
    4.2 2層の吸収体
    4.3 単層電波吸収体のシミュレーション
  
   5.透過材設計の考え方
    5.1 全透過条件とこれを満たす構成法
    5.2 単層構造の透過材
    5.3 多層構造の透過材
    5.4 透過材の斜め入射特性
    5.5 斜め入射の反射・透過シミュレーション
  
   6.電磁遮へい材設計の考え方
    6.1 電磁遮へいの基本的な手法
    6.2 導電材板の表皮効果と遮へい特性
    6.3 遠方界と近傍界
    6.4 金属筐体による低周波磁界の遮へい