化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

★ 珍しいものから、失敗した商品まで、豊富な開発実例をもとにアカデミックな座学では得られない商品開発全般の考え方を紹介!
 
※ 本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はできません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2022年2月7日(月)12:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

・セミナー資料は事前にPDFでお送りします。セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。この点にご了承の上、お申し込みください。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

講 師

 合資会社テクノ・ファブリカ  福岡 強 氏

<ご専門>
 不織布の製造と商品開発

<ご略歴>
 日本技術士センター評議員。1972年京都工芸繊維大学繊維工学科卒業、呉羽センイ(現呉羽テック)に入社。東洋紡、ユウホウ、澤田棉行を経て、一貫して不織布の製造、商品開発、販売を担当。現在、技術士事務所(資)テクノ・ファブリカで不織布の技術コンサルと講演活動に携わる。

受講対象・レベル

・商品の設計・開発に携わる方
・繊維の応用利用に関心のある方
・分野を問わず好奇心旺盛な方

習得できる知識

・不織布の製造技術
・失敗例も含めた豊富な商品開発の実例
・不織布に限らない設計開発全般の考え方 

趣 旨

 凋落著しい日本の繊維産業の中で、唯一健闘しているのが不織布です。ご多分に漏れず中国の台頭により、不織布の製造量は中国のはるか後塵を拝している状況で、製造技術についても1950年のデュポンのスパンレース発表以来、大型開発が途絶えています。
 しかし近年ナノファイバー技術の進展が著しく、なかでもセルロースナノファイバーは日本が世界をリードし、ナノファイバー不織布が繊維産業を再興させるかもしれません。
 新しい繊維が開発されると、その利用は先ず不織布から始まります。
 不織布は紙の代替、織物、編み物や皮革の代替という、安価な代替品というイメージがあり、名称も織布にあらずと不を付けたものです。しかし、不織布の商品開発が進むにつれ、不織布にしかできないものが多く開発されて、あらゆる分野に不織布が浸透していきました。昨今の新型コロナ騒動でマスクが不織布であるとの認識も広がりました。珍しいものから、失敗した商品まで、豊富な開発実例をもとにアカデミックな座学では得られない商品開発全般の考え方を紹介します。

プログラム

1.不織布の製造
 1-1.不織布とは?
 1-2.不織布の原料(石粉末から、天然繊維、合成繊維、金属繊維まで)
 1-3.不織布ウェブ形成
  (1)湿式ウェブ(製紙法のように水中で繊維分散する方法)
  (2)乾式ウェブ(繊維分散に水を使用しない方法)
 1-4.不織布の結合
  (1)化学的結合(糊で繊維を固定化する)
  (2)熱的結合(加熱して繊維を溶かす)
  (3)機械的結合 (針やジェット水流で繊維を絡号)
 1-5.紡糸直結不織布(粉粒体樹脂から直接不織布を製造する)
 1-6.ナノファイバー不織布(エレクトロスピニング、セルロースナノファイバー)
 1-7.その他の不織布
  
2.不織布の商品開発
 2-1.紙、織編み、皮革代替
 2-2.用途別の不織布商品
  (1)車両用(フィルター、吸音防音断熱材、クッション材、内装材etc.)
  (2)医療衛生材料(マスク、体内消化、創傷保護、局方ガーゼ、手術着etc.)
  (3)土木建材用(繊維による河川決壊防止etc.)
  (4)原発関連(トリチウム水分離、汚染水タンク代替etc.)
  (5)農業・園芸(根域制限栽培etc.)
  (6)生活資材
  (7)産業資材
  (8)その他(和歌山の水道管事故、盛土崩れ災害、親水被害を例とする繊維技術での対策)