化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2022年2月9日(水)10:30~16:30
       受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付(印刷資料)
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

配付資料についての注意事項,
・本セミナーの配付資料は印刷したものをレターパックでお送りしますので以下の点をご注意ください。
・セミナー直前(レターパックの送信日数+1営業日以内)のお申込みは、セミナー当日までに資料が届かないこともあることを前提にお申込みください。
・ご指定が無い限り、2名様以上でお申込みの場合は受講者1の方に資料をまとめてお送りします。
・資料の送付先はご指定が無い限り、お申込時にご記入の住所にお送りします。

講 師

高橋 久 氏  静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授

<講師略歴>
(1) 海勤務外
 1997年~1999年 中国天津工程技術師範大学 自動化学科教員への技術指導
 2001年 シンガポール南洋理工大学 電気電子学科特別講義(集中講義)

(2) 略歴
 1994年4月 職業能力開発総合大学校 工学研究科 専任准教授
 1997年~1999年 国家プロジェクトとして,天津工程技術師範大学(Tianjin University of Technology and Education)に出向
 2011年9月 職業能力開発総合大学校 退職
 2011年10月 静岡理工科大学大学院 理工学研究科 専任教授として着任
 2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 エデュケーションサイト長
 2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 創造工学センター長
 2018年3月 定年退職
 2018年4月 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 特任教授として着任
 2018年4月~2019年3月 総合技術研究所副所長, 研究推進委員会副委員長
 2020年3月 静岡理工科大学 退職
 2020年4月~ 静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授
 2023年4月 電動モビリティシステム専門職大学(設置認可申請中)
       学部長(予定) 兼 専任教授として着任予定

電動モビリティシステム専門職大学は,次世代電動モビリティシステムの教育・研究に特化した専門職大学です。電気自動車システムの専門4分野「電池」「モーター・インバータ」「車体」「自動運転」を基軸に,関連する知識・技術・スキルを体系的に学ぶことができ,卒業時には大学の学位である「学士(専門職)」を取得できます。創造性を育む豊かな自然に囲まれた山形県飯豊町に,2023年4月の開学を予定しています。
現在,設置認可申請中であり,変更する可能性があります。

(3) 主な学外職
 2003年~2006年 電気学会回転機技術委員会 委員
 2003年~2006年 電気学会小形モータ関連調査専門委員会 委員長
 2012年~2017年 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
          パワーエレクトロニクス事業化研究会 会長
 2016年~2020年 モータドライブ応用研究会代表幹事
 2018年~ 有識者会議 「未来創造まちづくり構想会議」 委員

 その他,政府関係委員会座長,学会委員会幹事・委員,大学外部評価委員,補助金審査委員など多数

(4) 専門
 電子回路工学,制御工学,モータ応用工学
 (モータ制御,パラメータ推定,ロボット制御,医療用機器,電気自動車の制御,
 自動車用各種センサ,自動運転システムなどに関する研究)

(5) 共同研究
 自動車メーカ3社,大手自動車部品メーカ7社,大手産業機器メーカ25社,医療機器メーカ4社,
 公的組織5件,その他50社以上

 実用例: 大手ビル・都庁などのエアコン装置,歯科治療機器,風量制御装置など多数

(6) 特許
 特許権者(企業+高橋)として,国内成立特許17件,国際成立特許5件,申請中多数
 発明者としての特許は多数成立

(7) 著書
 (1) 電気自動車の最新制御技術,共著NTS
 (2) 次世代自動車の夢を実現するセンサ開発と制御技術,共著技術情報協会
 (3) HEV、EV化に向けた車載用モータとその制御・応用,共著トリケップス
 (4) C言語によるモータ制御入門講座電波新聞社
 (5) 電子回路入門講座電波新聞社
 (6) 図解・わかる電子回路ブルーバックス講談社
 (7) パワーデバイスの使い方と制御回路設計法総合電子出版社
 (8) モータ制御日刊工業新聞社
 など,30冊以上

(8) 雑誌記事
 トランジスタ技術,インターフェース,機械設計など150冊以上

セミナーの趣旨

 自動車は,モータを用いた電気自動車へ移行が始まっており,操作性や居住性を高めるために,電子制御されるモータが多用されています。車両には,補機と呼ばれる小型モータから主機と呼ばれる大型モータが使用され,インバータによって電力が制御されています。これらのモータ制御システムは,高効率・高精度・高信頼性,さらに静音性や低振動が求められます。特にバッテリーの限られたエネルギーによる航続距離を延ばす高効率制御やエネルギー回生技術も重要です。
 本セミナーでは,最初にモータの種類と特徴,構造や特性などの基本的な技術について解説します。次にパワー回路で使用される半導体の種類や使用法,PWM制御などのスイッチング回路設計上の注意点,インバータやコンバータ回路の構成,ノイズ対策,漏れ電流対策などについて解説します。その後で,永久磁石同期モータの方形波駆動や正弦波駆動について解説し,スカラー制御やベクトル制御を実施する制御アルゴリズム,非干渉制御,エネルギー回生手法などについて解説します。最後に,PWM駆動における変調法,IPMSMの特徴であるマグネットトルクとリラクタンストルクを用いた最大トルク制御について解説します。

プログラム

1. モータを駆動するための基礎技術
 1.1 モータの種類と特徴
 1.2 トルク発生原理によるモータの分類
 1.3 磁石の形状と配置
 1.4 巻線の結線と巻線方式
 1.5 低電圧用と高電圧用モータの違い
 1.6 効率の良いモータとは
  
2. スイッチングデバイスとモータ駆動回路
 2.1 ダイオード,トランジスタ,MOSFET,IGBTなどの特性と使い方
 2.2 スイッチング回路設計上の注意事項
 2.3 アーム回路におけるデッドタイム
 2.4 電圧制御と電流制御
 2.5 駆動電圧の高電圧化のメリット
 2.6 PWM制御とは
 2.7 3相モータの駆動回路
 2.8 結線方式と高効率駆動
 2.9 モータの起電力波形と駆動電流の関係
  
3. コンバータとインバータ
 3.1 絶縁型と非絶縁型コンバータ
 3.2 降圧型と昇圧型コンバータ
 3.3 単方向コンバータと双方向コンバータ
 3.4 多相方式DC-DCコンバータ
 3.5 インバータの回路構成
 3.6 デッドタイムの影響
 3.7 ノイズ対策
 3.8 バッテリーとキャパシタの併用回路
  
4. 等価回路と伝達関数
 4.1 ブラシ付DCモータの等価回路
 4.2 伝達関数とブロックダイアグラム
 4.3 永久磁石同期モータの等価回路
 4.4 永久磁石同期モータのd-qモデル
 4.5 d軸インダクタンスとq軸インダクタンス
  
5. 高効率・高性能化のための制御法
 5.1 起電力と電流による電力とトルクの関係
 5.2 3相モデルからα,β軸変換,そしてd,q軸変換へ
 5.3 スカラー制御とベクトル制御の基本的な概念
 5.4 非干渉制御手法と必要性
 5.5 弱め界磁のメリット・デメリット
 5.6 回転体や車両の持つエネルギー
 5.7 エネルギー回生手法
 5.8 高効率なエネルギー回生を実現する蓄電システム
  
6. 変調方式とIPMSMの最大トルク制御
 6.1 PWM制御から1パルス制御
 6.2 直流供給電圧を変えず実効値電圧を上昇
 6.3 さまざまな変調方式
 6.4 IPMSMの最大トルク制御
  

学べる事

① モータの種類,構造,特性がわかる
② PWM制御などのスイッチング回路,インバータ回路がわかる
③ エネルギー回生可能な昇圧型,降圧型DC-DCコンバータがわかる
④ インバータのサージ電圧対策,ノイズ対策,ノイズを出しにくい実装技術がわかる
⑤ ブラシ付DCモータの伝達関数の導出やブロック図の扱いがわかる
⑥ 永久磁石同期モータの方形波駆動法,スカラー制御手法やベクトル制御手法がわかる
⑦ 非干渉制御の必要性や弱め界磁のメリット・デメリットがわかる
⑧ エネルギー回生の手法がわかる
⑨ 変調方式がわかる
⑩ IPMSMの最大トルク制御手法がわかる