化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

界面活性剤の基本的な物性、性状、今後の研究、生産現場で発生する要望、問題点等、短時間で学習できます!
 
※ 本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はできません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2022年1月31日(月)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

定 員

 30名

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
・「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードするか、Zoom を
  ダウンロードせず、Web ブラウザから参加するかの2種類がございます。
  Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧ください。

・お申込み後、受理のご連絡メールをさせていただきます。
 一部メールが通常セミナー形式(受講券、請求書、会場の地図)になっておりますが
 LIVE配信のみのセミナーです。
・お申込み後、接続テスト用のURL(https://zoom.us/test)から
「ミーティングテストに参加」を押していただき動作確認をお願いします。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・セミナー資料は事前にお送りします。
・ご質問については、オープンにできるご質問をチャットにご記入ください。
 個別相談(他社に知られたくない)のご質問は後日メールにて講師と直接お願いします。
・タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの
複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

講 師

 キレスト㈱ 技術顧問  成見 和也 氏

趣 旨

 研究、生産現場で製品の品質向上、生産性向上等で各種のプロセスケミカルス(工程薬剤)が使われている。プロセスケミカルスは製品の生産工程において使われる薬剤で分散剤、消泡剤等各種界面活性剤からなる。界面活性剤はその性能を十分に知ってしないと生産性のダウン、製品の経時劣化等のトラブルの原因になる。プロセスケミカルスの性能をどう引き出すか、旨く使いこなすにはどうすれば良いかを考えるにあたってはプロセスケミカルスの成分である界面活性剤の知識が必要になる。この講座では簡単な実験、映像も使い、界面活性剤の基本的な物性、性状を分かりやすく論じ、今後の研究、生産現場で発生するトラブル、解決法等に対し出来るだけ短時間で対応できるようになるための基礎及び応用知識の習得を目指す。
 また各論としてはプロセスケミカルスの中でも特に種々の生産現場で使用頻度の高い分散剤、消泡剤について分散とは何か、消泡とは何か、どのように使うか等の基礎及び応用知識を界面活性剤の基礎知識をベースに動画も使いご説明したい。

プログラム

1.界面活性剤とは?
 1-1.界面活性剤の種類と性状
    界面か製剤をイオン性で分類するとアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤の4種がある。それぞれの性状の説明。
 1-2.分散、消泡を考える基礎になる界面活性剤の働きと作用とは
   ①表面張力とは?
    ・実際の用途における表面張力の意味とその応用
   ②ぬれとは?
    ・ぬれ性の意味と応用
   ③ミセルとは?
    ・ミセルの意味。臨界ミセル濃度と界面活性剤の性能発揮の関係
   ④HLBとは?
    ・HLB値の意味と物性の関係。HLBの使い方。HLBと曇点の関係
  
2.分散とは、分散剤とは?
 分散剤ならどのような粉体でも分散できるか、どのような泡でも消すことが出来るか?⇒⇒⇒答えは“NO!”  
 2-1.分散の3要素⇒⇒⇒分散を考える時の基本概念
   ①ぬれ性
    ・凝集した粒子をぬれ剤(湿潤・分散剤)でぬらし膨潤させる
   ②解きほぐし性
    ・ぬれ剤で膨潤した粒子を機械力で一次粒子に解きほぐす
   ③安定性
    ・一旦解きほぐれた一次粒子が再凝集し、分離・沈降しないよう安定な分散体にする
 2-2.水系分散剤選定のポイント
   ①粉体の性状・物性(極性)と分散剤の物性(組成、構造、極性、分子量等)のマッチングは?
   ②粉体の粒子径、粒子形と分散剤の組成の関係(お互いの親和性が大切)
 2-3.水系分散剤の簡易選定法、簡易評価法について
   ①粘度・添加量曲線の作成と評価法
   ②試験管沈降法他
  
3.泡とは?
 消泡剤ならどのような泡でも消せるか?⇒⇒⇒答えは“NO!”
 消泡剤は破泡剤、抑泡剤、脱泡剤の三種がある。それぞれ泡の種類により働きが異なる。
 液面の泡を消すのが破泡、液中の微小な泡を合一させ大きな泡とし液面に浮上させるのが脱泡剤等
 3-1.泡は何故発生するのか
   ①表面張力と泡の関係・・・マランゴニー効果による泡の安定化
    ・表面張力が低い界面活性剤は泡の原因になりやすい
   ②機械的巻き込み泡
    ・ディスパーの回転軸からの泡の巻き込み、ボールミリング時の泡の巻き込み等
 3-2.泡は何故消えないのか⇒泡を安定化させている要因は?
    ・表面張力の低い界面活性剤の存在、
    ・系の粘度が高い
    ・分散時の分散機の機械的応力が大きい
    ・疎水性微粒子粉体の存在 等
    ・表面張力、デイビスのHLB、マランゴニー効果
 3-3.泡を消す⇒消泡剤の選定法等
   ①消泡剤の種類(破泡剤、抑泡剤)と性能、問題点の関係及び使い方、選定方法
    ・例えば、シリコーン系消泡剤は消泡力は大きいがハジキの原因になりやすい
   ②消泡剤の組成と消泡性能の関係について