運転中の装置の中が見えるからわかりやすい! 「粉体の動き」や「トラブルが多いポイント」など挙動が見れないところが見える講座です!~
「混合造粒機」スケルトンモデルの動画は【 こちら 】からご覧いただけます
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2022年1月24日(月)10:30~16:30
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:55,000円(税込)
定 員
30名
備 考
資料付
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
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3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
吉原伊知郎技術士事務所 所長 吉原 伊知郎 氏
《ご専門》
機械部門技術士 粉・粒の取り扱い機器とそのプロセス
《ご略歴》
1976年3月 東京農工大学 工学部 化学工学科 卒業
1976年4月 ㈱奈良機械製作所 入社、実験室担当
1994年4月 ㈱奈良機械製作所、ドイツ支店支店長
2001年4月 ㈱奈良機械製作所、取締役部長
2010年10月 ㈱奈良機械製作所、取締役支店長
2014年6月 取締役退任、フェロー就任
2015年1月 技術士事務所設立
《ご活動等》
日本粉体工業技術協会会友
日本粉体工業技術協会、造粒分科会、アドバイザー
東京農工大学 技術士会、副会長
趣 旨
粉・粒を扱うプロセスは、多くの分野でその中間行程の形態プロセスとして使われているが、最終ユーザーが目に見るケースは少ない。機能性材料を創製する手段として、極めて有効な粉・粒の形態も、液体や気体と異なって、その莫大な表面積の大きさから、「詰まる・くっつく」等の、独特のトラブルが発生する。
意外に知られていないが、その「粉体」の扱いを適正に処理することが、専門業界としては「粉体プロセス技術」として確立している。特に新しい機能性材料を創製する業務を遂行するには、必ず知っておかなければならない、基礎的な技術である。
本講演では、【透明な粉体挙動スケルトンモデル®】を駆使して、機器内での「粉体の動き」を目で見える形にし、「体感」として粉体の動きが「刻々と変化してゆく様」を把握する。講師の実務体験から、簡単なスケールアップの実例を挙げ、計算式の意味するところ、さらに、優先的に効果のあるパラメーターを実感する講義を行う。
講師は、技術士としての指導経験から「たまたま選ぶ装置での成果」ではなく、最終製品付与機能に見合った、「適正な単位操作の選択と製品物性の関係」を明確にして、最短距離で成果を出す手法を、推薦する。
プログラム
こちらより装置のモデルをご覧いただけます
→https://yoshiichiro68.wixsite.com/website
今回初公開の「振動流動層乾燥装置、スケルトンモデル」や、「虹彩絞り弁を使用したホッパドライヤー/リアクター、スケルトンモデル」も 当日披露いたします!
【プログラム】
1.はじめに、粉体技術を俯瞰する。
・粉・粒に関わる単位操作全体を、俯瞰し、その影響を再確認する。
・業界で扱われている粉体技術の影響、機能性粒子の活躍の状態を紹介する。
・なぜ、粉を扱うプロセスにトラブルが多いのか?
・粉粒の「形状による分離現象」はなぜ発生し、それらの原因の分類は?
・コストを抑えたトラブル対策は、 どのような方法で構築するのか?
・IoTの手法が発展することによって 粉体プロセスはどうなってゆくのか?
2.乾燥操作 湿った粉体は(微粒子固体と液体・気体の)混相流体である)。
2-1 乾燥操作の基本
2-1-1 乾燥原理の分類 ~物性による適性乾燥原理の選定~
2-1-2 乾燥カーブと主たるパラメーター ~スケールアップには乾燥曲線が必須~
2-1-3 乾燥装置の分類 ~どの原理を利用した装置か理解する~
2-1-4 乾燥装置選定の考え方。
2-2 乾燥操作の実際
2-2-1 スケールアップ;直接乾燥分野
2-2-2 スケールアップ;間接乾燥分野
2-2-3 その他の乾燥分野 ~スケルトンモデルでの体験:
(流動層乾燥機、気流乾燥機、充填層乾燥機、振動流動層乾燥機など。)
3.粉砕操作
3-1 粉砕操作の基本
3-1-1 粉砕原理の分類 ~新しい粉砕装置の出現~
3-1-2 粉砕機のパラメーター
3-1-3 粉砕装置の分類
3-1-4 粉砕装置選定の考え方
3-2 粉砕操作の実際 ~粉砕式の歴史的経緯~
3-2-1 回分式粉砕分野 ~スケルトンモデルでの体験:(ボールミル、ピンミル)
3-2-2 連続式粉砕分野
3-2-3 その他の粉砕分野
4, 混合操作・造粒操作 生成粒子の機能によって、造粒原理を選択する。
4-1 造粒操作の基本
4-1-1 混合操作・造粒原理の分類
4-1-2 造粒終点と 主たるパラメーター優先順位
4-1-3 造粒装置の分類 ~スケルトンモデル:(転動、混合、押し出し、流動層造粒)
4-1-4 造粒装置の選定。 (球形化装置)
ダマにならず溶けやすい粒の造粒。硬くしっかりした粒の造粒は?
目的部位で分散し、粒子機能を発揮するための柔らかい造粒は?
4-1-5 機能性粒子の創成。表面改質、複合化。
4-2 造粒操作のスケールアップ。回分から連続操作。
4-2-1 造粒とバインダー
4-2-2 歩留まり向上と整粒
4-2-3 造粒操作をシステムとして考える
5.粉体機器のトラブル対応
5-1 トラブルの原因、(複雑な事象ほど、シンプルに分解する)
5-2 トラブルの分類、実際の例を挙げて一緒に考える。
5-3 トラブル解決例、答えは一つでは無いが、実例を紹介する。
5-4 トラブルを予測し対策、エスケープルートの考え方。
5-5 IT化にともなうトラブルの新しい可能性。
6.まとめ (ケミスト+データー・サイエンティスト+プロセス・エンジニア)
・これから求められる「粒子挙動の見える化」。 数値シミュレーションの役割。
・体験したことを分類して応用が利くようにする為には?
・この分野で、技術者が学べること。失敗から学ぶこと。
・粉・粒を扱う技術に求められるもの ~IoT.AI.VR、AVの応用の始まり~