化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

年間一次エネルギー収支ゼロ建物や熱機関及び電動駆動自動車の省エネルギーに向けての新たな蓄熱蓄冷技術の展開

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2019年9月6日(金)10:30~16:30
       会  場:滋慶医療科学大学院大学 11F 講義室3  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 岡山大学名誉教授、津山高専名誉教授、工学博士  稲葉 英男 氏

<略 歴>
1979年3月 北海道大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)
1979年4月 カナダ国アルバ-タ-大学 博士研究員
1980年4月 北見工業大学工学部機械工学科 助教授
1989年4月 岡山大学工学部機械工学科 教授
2004年4月 岡山大学工学部副工学部長
2005年6月 岡山大学理事・副学長
2005年6月 岡山大学付属図書館長
2006年4月 岡山大学研究推進・産学官連携機構長
2008年4月(独法)国立高等専門学校機構 津山工業高等専門学校校長
2013年4月 就実大学・就実短期大学学長
2014年4月 就実学園専務理事(併任)
現在 岡山大学名誉教授、津山高専名誉教授

<著書論文>
・「伝熱工学」(共著)森北出版
・「伝熱科学」(共著)朝倉書店
・「低温環境下の伝熱現象とその応用」(共著)養賢堂
・「冷凍空調工学」(共著)森北出版「伝熱工学」(共著)森北出版、
・「寒冷地におけるソ-ラ-システムの技術解説と実用化資料集」(共著)
第一インタ-ナショナル、その他分担執筆26編
・学会関連論文(査読付き、主に日本機械学会論文集、ASMEなど)273編
・解説記事など(主に日本機械学会誌、日本冷凍空調学会など)92編

<受 賞>
・日本熱物性学会賞論文賞:”微細低温潜熱物質混合水の熱物性評価”(1995年)
・日本機械学会賞論文賞:”冷熱エネルギ-輸送用界面活性剤添加低温水の管内流動抵抗と熱伝達特性”(1998年)
・日本機械学会フェロ-(2003年)
・日本機械学会熱工学部門貢献賞(2003年)
・日本冷凍空調学会賞論文賞:“界面活性剤による管内流動抵抗低減効果に及ぼす水中成分の影響および効果減少回復法”(2005年)
・岡山大学工学部研究貢献賞(2005年)
・日本冷凍空調学会参与(2007年)
・日本機械学会創立110周年記念功労者賞(2007年)
・Best Poster Award of The 22nd International Congress of Refrigeration,2007, Beijing China“Heat and Mass Transfer characteristics of Organic Sorbent Coated on Heat Transfer Surface of a Heat Exchanger”(2007年)
・日本伝熱学会創立50周年功労者賞(2011年)
・日本熱物性学会功労者賞(2013年)
・日本機械学会名誉員(2015年)
・日本伝熱学会名誉員(2015年)
・日本自動車技術会出版功績感謝状(2017年)

定 員

 30名

受講対象・レベル

 エネルギー管理技術者、エネルギー供給者、空調関連技術者、建築設計関係者、運輸関係者、熱機器開発者、熱マネジメント関係者、蓄熱蓄冷技術に興味のある方など

必要な予備知識

 特に必要をしません。基礎から応用まで分かり易く解説します。

習得できる知識

 ・蓄熱蓄冷技術の役割、・各種蓄熱蓄冷材料、・蓄熱蓄冷関連伝熱技術、・蓄熱蓄冷技術、・蓄熱蓄冷システム、・機能性熱流体 など

趣 旨

 最近における我国のエネルギー情勢は、エネルギー源の多様化、地球環境保全や急速な情報化社会の進展などを踏まえて、エネルギーの供給と需要間の量的かつ質的なミスマッチを如何に効率的な手段で解決できるかが重要な課題となっている。
 例えば、エネルギー源の多様化に向けての変動性に富む再生可能エネルギーの導入、地球温暖化ガス排出削減に向けた省エネルギーの促進そしてAIやIoT等を活用したエネルギー消費の削減などには、蓄電技術や蓄熱蓄冷技術の新たな展開が必須事項である。
 具体的には、建築物省エネルギー法等による年間一次エネルギー収支ゼロビル(ZEB)や住宅(ZEH)の展開に欠かせない蓄熱蓄冷熱技術の新たな進展が望まれている。一方、運輸部門においても、大気環境改善に向けて排ガス規制や車内環境の快適性向上等に向けて、変動性を有する内燃機関駆動自動車の排熱(機関冷却水、燃焼排ガスなど)や電気自動車の排熱(蓄電池排熱、インバーターなどの排熱や換気・日射熱)の効果的活用には新たな視点での蓄熱蓄冷技術の研究開発が期待されている。
 本セミナーでは、建物や自動車分野に活用が期待されている蓄熱蓄冷技術の基礎とそのシステム化技術の現状とその活用に関して、具体例を示しながら解説する。
 さらに、各種排熱などの熱エネルギーの需要先の新たな展開に向けて、熱エネルギーを車両で運搬供給するオフライン熱供給に欠かせない機能性熱流体の特徴についても紹介する。

プログラム

1.蓄熱蓄冷技術の活用に向けての社会的動向
 1-1.エネルギー需給の現状と地球環境保全
 1-2.住宅・ビルなど建物の熱エネルギーマネジメントの現状と展望
 1-3.自動車等の熱エネルギーマネジメントの現状と展望
 1-4.蓄熱技術の変遷と社会的要請

2.蓄熱蓄冷技術の基礎
 2-1.蓄熱技術に要求される機能と特徴
 2-2.蓄熱材の分類と特徴
 2-3.蓄熱に関する伝熱機構とその課題
 2-4.蓄熱システムのコストと経済性
 2-5.蓄熱技術システム開発の計画フロー

3.蓄熱蓄冷装置と蓄熱蓄冷システムの展開
 3-1.顕熱蓄熱材と顕熱蓄熱槽の具体例
 3-2.潜熱蓄熱材と潜熱蓄熱槽の具体例
 3-3.化学蓄熱材と化学蓄熱槽の具定例
 3-4.新規蓄熱調湿材としての高分子収着剤などの特徴

4.熱搬媒体としての機能性熱媒体とその展開
 4-1.機能性熱媒体の定義
 4-2.流動抵抗軽減剤とその利用(血流と赤血球、高分子ポリマ―、界面活性剤など)
 4-3.潜熱スラリーの特徴(パラフィンやクラスレートスラリーなど)
 4-4.オフライン熱供給システムの特徴(潜熱蓄熱材、吸着剤など)

5.今後の蓄熱技術開発の展開
 5-1.蓄熱技術の多様化と展開(蓄熱材の多目的利用など)
 5-2.最近の先駆的蓄熱技術の展開(固相転移熱、柔粘性結晶、蓄熱セラミックなど)

【質疑応答・名刺交換】