化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版セミナー

       開催日時:2019年8月5日(月)10:30~16:30
       会  場:連合会館 502会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 資料付

講 師

川瀬 豊生 氏  川瀬テクニカル・コンサルタンシー
 
<講師略歴>
○ 日産自動車㈱での職務(1970年~1999年)
  内外装樹脂部品開発
   樹脂部品の不具合解析/対策立案/再発防止
   樹脂部品に関する各種試験法の作成
○ 堀硝子㈱での職務(1999年~2010年)
   自動車ガラスと樹脂部品の接着仕様開発
〇 独立コンサルタントとしての業務(2010年~現在)

セミナーの趣旨

 初期的な接着剥がれ不具合については、剥がれ原因を究明し影響因子を排除すれば対策が可能であり、課題解決のハードルはあまり高くないと云えるが、耐久性能不足による剥がれや接着強度低下に関しては、課題解決すべき内容が多い。その1つが剥がれ(劣化)寿命の予測である。
 接着仕様の劣化寿命予測については、温度(熱)等の環境データと経過時間により変化する接着強度等の特性値をアレーニウス型やラーソンミラー型の寿命予測式により重回帰分析すれば、目的とする温度や時間における特性値が予測可能である。
 寿命予測式の設定においては、ラーソンミラーマスターカーブの把握並びに解析が効果を発揮する。前記寿命予測式が設定できれば、マイナー則の考え方により劣化加速条件が設定可能である。
 本講座では各種接着仕様に関し、ラーソンミラー型やアレーニウス型による劣化寿命予測式の設定と劣化加速条件の設定方法について解説しているので、剥がれ不具合や劣化による接着性能低下の問題が発生した際には、本内容を活用していただければ幸甚である。

プログラム

1. 寿命予測の基礎
1.1 アレーニウス型における寿命予測
 1) 寿命予測式の導出
 2) 寿命予測式の重回帰分析
 3) T-t線図の作成
 4) 活性化エネルギーの求め方
1.2 ラーソンミラー型における寿命予測
 1) 寿命予測式の導出
 2) 寿命予測式の重回帰分析
 3) 材料定数・Cの特定と検証
 4) マスターカーブの作成
1.3 m℃n倍速による寿命予測
 1) 設定と検証
 2) 加速係数の算出
1.4 アレーニウス型による加速係数の算出
 1) 加速係数の算出方法
 2) 10℃倍速値と活性化エネルギー
 3) 寿命計算
 4) 傾きが異なる重回帰結果
 5) 傾きが等しい重回帰結果
 6) アレーニウス型とラーソンミラー型の比較
1.5 ラーソンミラーマスターカーブ並びにT-t線図の屈曲とその理由
 1) T-t線図における屈曲点と接着剤のTgとの関係
 2) ラーソンミラーマスターカーブとT-t線図の対比
 3) ラーソンミラーマスターカーブが屈曲する場合の対応

2. 劣化寿命予測
2.1 クリープ負荷による剥がれ(1液ウレタン)
2.2 温水浸漬劣化(1液シリコーン)
2.3 熱劣化(アクリル系)
2.4 疲労負荷による劣化(アクリル系)
2.5 アクリル系両面テープのクリープ負荷による剥がれ

3. 劣化寿命予測の応用展開事例
3.1 各種接着品のクリープ試験結果への適用
3.2 温水浸漬試験結果への適用
3.3 温湿度試験結果への適用
3.4 疲労試験結果への適用
3.5 接着剤硬化度合の解析方法
3.6 ラーソンミラーマスターカーブ把握による展開

4. 劣化加速条件設定の基礎
4.1 解析の流れ
4.2 マイナー則の適用
4.3 温度頻度表の活用による加速条件設定方法
 1) 1液シリコーン接着仕様
 2) 1液ウレタン接着仕様
 3) 2液アクリル系接着仕様
4.4 温度頻度表がない場合の加速条件設定方法

5. 各種寿命予測式の重回帰分析への落とし込み
5.1 小澤法の適用
 1) 熱分析データによる活性化エネルギーの求め方
 2) アレーニウス型による接着剤硬化予測式の設定
5.2 複数の因子による劣化寿命予測式の設定
5.3 ワイブル統計解析による寿命予測

6. 温湿度計測
6.1 測定機器と測定方法
6.2 温湿度の測定事例
6.3 温湿度データによる重回帰分析

7. 接着剥がれ因子
7.1 接着阻害物質
7.2 接着剤の硬化条件
7.3 プライマーの選定ミス
7.4 プライマー厚さ
7.5 接着剤の厚さ
7.6 水分アタック

   【質 疑 応 答】
 

受講対象者

 接着に関する研究開発・設計・品質保証・製造技術関係者