化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~ 3極査察の指摘事例を元に「サンプリング及び分析法」や「手順書作成」などポイントごとに解説 ~
規制当局が求めるダーティーホールドタイム・クリーンホールドタイムの設定と評価方法とは?

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2019年7月12日(金)10:30~16:30
       会  場:ドーンセンター 5F 大会議室2  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 NPO-QAセンター理事、エイドファーマ代表 薬学博士  高平 正行 氏

<ご専門>
 GQP/GMP品質保証、医薬品製造管理・品質管理、プロセス開発

<講師略歴>
 1979年3月:東北大学薬学部製薬化学科大学院博士前期課程修了
 1979年4月:塩野義製薬㈱入社、尼崎杭瀬工場で治験薬製造及び原薬・製剤の
       プロセス開発業務を担当
 1994年5月:金ヶ崎工場医薬品製造管理者、同 製薬研究所
 2004年4月:塩野義製薬品質保証部GMP統括管理グループ長として、約150箇所以上ある
       関連医薬品製造所のGQP/GMP/QMS監査を主導、FDAを初めとするGMP査察
       対応、各種GMP関連ガイドラインのカスタマイズ化を推進
 2011年12月:塩野義製薬退社後、㈱エースジャパン取締役として原薬GMPを中心とした
       品質保証やFDA査察対応
 2016年6月 :NPO-QAセンター顧問、エイドファーマ代表
 現在に至る

<活動等>
 特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター(NPO-QA)顧問
 シーエムプラス社提携コンサルタント
 日本製薬工業会ICHプロジェクト委員会研修
 財団法人日本公定書協会研修等
 現在、国内外当局査察対応、各国GMP規制対応、サプライヤ監査、洗浄バリデーション、高生理活性物質の封じ込め、ハザード物質取扱い等、講演、執筆活動を展開中

定 員

 30名

習得できる知識

 ・洗浄バリデーションのリスク管理の重要性を知る
 ・医薬品製造における3極の洗浄バリデーションの概要を学ぶ
 ・PIC/S GMP Annex 15の改定に規定されるダーティーホールドタイム・
  クリーンホールドタイムのデータ取得・設定・評価方法につき、
  3極のGMP規制の差異をふまえて習得
 ・洗浄バリデーション当局指摘事例や、実践事例そして業務の進め方を学ぶ
 ・洗浄バリデーションを通し「設備共用に関する規定」を知る

趣 旨

 cGMPに「医薬品の製造装置は、製品の安全性、本質、力価、品質または純度を劣化させるような汚染を防止するため、適切に洗浄されたければならない。」とある。またICH Q7 12章にも、「共用設備の品目切り替え時には完全に洗浄すること、専用設備であっても望ましくない物質や微生物汚染を防ぐため、適切なインターバルで洗浄するべきこと。」と医薬品設備洗浄の基本的な考え方が示されている。
 洗浄手順はもとより残留物等の許容基準値は、製品の安全性から論理的且つ科学的な根拠に基づき設定しなければならない。また洗浄バリデーションに用いる試験方法も、残留物を確実に検出することのできるような、特異性及び感度を有する妥当なものでなければならない。また最近の動向として、製品ライフサイクルおよびリスクの考慮、毒性学的観点に基づく残留限度値の設定、ダーティーホールドタイムやクリーンホールドタイムやワーストケースを選定する際の科学的根拠が求められる傾向にある。
 本講演では、医薬品製造における最新洗浄バリデーションに関する規制動向を踏まえながら、EMA、PIC/S GMPに対応した洗浄バリデーションの実施とその残留許容基準値及びDHT、CHTの設定等、更には洗浄バリデーションによる製造設備共用/専用化の判断基準を解説する。

プログラム

 1.洗浄バリデーションの実施関する法規制について
  1.1 海外の洗浄バリデーションに関わる法規制
  1.2 PIC/S GMP Annex 15の改定に対応した洗浄バリデーション
  1.3 cGMPにおける洗浄バリデーション
    「FDA Guide to Inspections of Validation of Cleaning Processes」
  1.4 ICH Q7(原薬GMPガイドライン)における洗浄バリデーション
  1.5 GMP省令改正案(2019年2月)における
     「設備共用に関する規定」と洗浄バリデーション実施範囲

 2.EMA及びPIC/S GMPに対応した洗浄バリデーションのリスク管理
  2.1 洗浄工程のリスク管理と交叉汚染のリスクアセスメント
  2.2 残留許容値の設定方法
  ・0.1%基準、10ppm基準、目視限度基準(Eli Lilly社残留基準値の設定根拠)
  ・PD(一日暴露許容量)Eの算出、ICH Q3A, Q3C,
       元素不純物Q3D,M7各ガイドラインとの関連
  ・EMA暴露限界値設定に関するガイドラインとリスクアセスメント
  ・NOAEL(無毒性量),NOEL(無作用量),PDE(一日暴露許容値)からの閾値設定
  ・TTC(毒性学的閾値)及びOEL(職業暴露限界)
   -原薬製造工程、製剤包装工程における残留許容限度の算出方法(事例)
   -洗浄剤の残留許容基準回収率の設定方法
  2.3 手洗浄のバリデーション、洗浄バリデーションで基準外だった場合の対応
  2.4 情報量の少ない治験薬、ケミカルハザード物質の洗浄バリデーション
  2.5 閾値設定が出来ない場合の留意点
  2.6 改正GMP省令案(2018年2月)示された「設備共用の禁止(案)」への考察

 3.PIC/Sの求めるダーティーホールドタイム(DHT)
  ・クリーンホールドタイム(CHT)の設定と評価方法

 4.洗浄バリデーションにおけるサンプリング及び分析法の留意点
  4.1 スワブ法、リンス法と他の方法(PHなど)の併用
  4.2 サンプリング法の妥当性とバリデーション
  4.3 分析法バリデーション及び回収率の評価方法

 5.3極GMP 洗浄バリデーション査察指摘事例と対策について
  ・PMDA、cGMP(FDA Warning Letter)、PIC/S(EU)GMP、ICH Q7指摘事例と対策

 6.洗浄バリデーション関わる手順書(SOP)及び報告書作成上の留意点

 7.医薬品ライフサイクルにおける洗浄手順の構築
  ・ワーストケースアプローチとグルーピング

 8.高度な封じ込め設備を必要とする
    高生理活性医薬品の洗浄バリデーションと設備共用・専用化に関する判断基準
  8.1 固形製剤設備の洗浄バリデーション(事例1)
  8.2 マルチパーパス製造設備における高生理活性化合物製造時の
       洗浄バリデーション及び設備共用/専用設備化の可否について
    (事例2:FDAへの質問と回答)

 9.まとめ