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~DLVO理論と急速凝集理論~
☆ 身近な例を用いてナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説します!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2019年6月21日(金)10:30~16:30
       会  場:江東区産業会館 第1会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 東北大学 多元物質科学研究所 所長/東北大学副理事 工学博士  村松 淳司 氏

定 員

 30名

受講対象・レベル

 新しく入社された方、ナノ粒子や微粒子を扱うことがある全ての方

必要な予備知識

 特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

習得できる知識

 ナノインクやスラリー、懸濁液における安定性に関する基礎知識を得ることができる。
 ナノ粒子や微粒子の合成プロセスにおける重要なポイントを理解できる。

趣 旨

 シングルナノから数ミクロンのいわゆる、ナノ粒子や微粒子は、媒質である水などの溶媒に対して、ときに分散し、ときに凝集します。牛乳や墨汁が分散し、美味しい珈琲やお茶が飲めること、逆に豆腐の生成や、腰の強い讃岐うどんができる背景には共通の物理化学現象があることは御存知でしょうか。平衡論的にはDLVO理論というものがあり、速度論的には急速凝集理論というものがあります。難しそうですが、そうでもありません。これは、スラリーの他、ナノインプリントやナノインクなどで応用が期待される各種ヘテロ分散系の科学を応用面や実用面に適用する場合に、抑えておきたい基礎知識ですので、是非身につけてください。本講演では、身近なコロイドの振る舞いを通して、まず、分散と凝集の本質を知ることから始まり、凝集要因となる分子間力、van der Waals力、分散要因となる静電的反発力を知り、特に後者における表面電位とゼータ電位の違いや、ゼータ電位測定の基礎などに言及し、ナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説したいと思います。美味しい珈琲のいれ方、クリーミーなビールの泡、日本酒の大吟醸の秘密、なども分かるかも。

プログラム

1.微粒子とナノ粒子(コロイドとは)
 1-1 サイズで整理
 1-2 ナノ粒子の合成法

2.生活の中のコロイドの分散凝集
 2-1 牛乳と墨汁
 2-2 ビールと温泉
 2-3 豆腐は分散する?

3.分散凝集の理論と分散安定性評価
 3-1 分子間力
 3-2 van der Waals引力を特徴づけるHamaker定数(凝集促進因子)
 3-3 粒子間斥力を特徴づけるゼータ電位(分散促進因子)
 3-4 分子間引力と帯電粒子の電荷と電位
 3-5 電気泳動とゼータ電位 ~液体媒質中の帯電粒子のゼータ電位の評価法
 3-6 Smoluchowskiの式とHuckel式
 3-7 ゼータ電位測定の実際
 3-8 DLVO理論
 3-9 ポテンシャル曲線

4.急速凝集理論の考え方と工業事例
 4-1 豆腐でみる分散と凝集
 4-2 急速凝集理論
 4-3 分散と凝集を応用した工業製品

5.終わりに

【質疑応答・名刺交換】