化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

エヌ・ティー・エスセミナー

       開催日時:2019年4月12日(金)13:00~16:30
       会  場:乳業会館 3F 会議室
            〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14-19
            

       受講料:43,200円(税込)/1人 ※ 資料を含む
 
 

セミナーの趣旨

★ 脳腸相関とは、生体にとって重要な器官である脳と腸が相互に密接に影響を及ぼし合っていることを示す概念で、腸の状態が脳の機能にも影響を及ぼすことを意味しています。このように密接に関連する脳と腸の関連を研究する歴史は古いですが、近年の検査法や分析技術の発展でこの研究が新たな展開を迎えていて、特に機能性食品の分野でこの脳腸相関が大変注目されています。
★ 本セミナーでは、日本人腸内細菌叢の現状、脳腸相関の新知見、機能性食品開発におけるポイントなどを体系的に具体例を示しながら詳解いたします。
★ 対象:健康食品・経口医薬品・サプリメント・機能性飲料などのメーカー及びその関連素材の研究・開発部門の方々を始め、機能性エビデンスに関わる評価担当者・試験機器開発者や吸収抑制を目指すダイエット素材関連の研究開発者方々。

講 師

京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器内科学 
准教授 内藤 裕二

講師プロフィール
1983年 京都府立医科大学 卒業
1983年 京都府立医科大学附属病院 研修医、第一内科 勤務
1998年 京都府立医科大学 助手、第一内科学教室 勤務
2000年 京都府立医科大学 講師(学内)
    京都府知事公室職員課 参事
2001年 米国ルイジアナ州立大学 医学部
    分子細胞生理学教室 客員教授(兼任)
2002年 京都府立医科大学 講師(学内)、第一内科学教室 勤務
2003年 京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器病態制御学
    京都府立医科大学附属病院 総合診療部 講師(学内)
2005年 京都府立医科大学 医学部 生体機能分析医学講座 助教授
2005年 独立行政法人 科学技術振興機構 科学技術振興調整費
    研究領域主幹(プログラムオフィサー)
2007年 京都府立医科大学 医学部
    免疫内科・生体機能分析医学講座 准教授
2008年 京都府立医科大学 医学部
    消化器内科・生体機能分析医学講座 准教授
2009年 京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器内科学
    准教授・中央診断部内視鏡 室長 
2015年 京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器内科学
    准教授・同附属病院内視鏡・超音波診療部 部長
    現職

専 門;
 消化器病学、消化器内視鏡学、消化管学、酸化ストレスと消化管炎症、生活習慣病

プログラム

● 時 間 13:00~16:30
● 内容
 脳腸相関とは、生体にとって重要な器官である脳と腸が相互に密接に影響を及ぼし合っていることを示す概念である。例えば、われわれはストレスを感じるとお腹が痛くなり、下痢や便秘などの便通異常を生じる。これは脳が自律神経を介して、腸にストレス刺激を伝えるからである。脳から腸へのシグナル伝達(脳→腸シグナル)が存在していることを示している。逆に、腸管粘膜の炎症やバリア機能障害により、脳での不安感が増し、行動や食欲などが変化することが知られている。これらは、腸の状態が脳の機能にも影響を及ぼすことを意味している(腸→脳シグナル)。
 このように密接に関連する脳と腸であり、脳腸相関研究の歴史は古い。では、なぜ今、機能性食品の分野でこの脳腸相関が注目されているのであろうか?
 第1には、この脳腸相関を理解する上での新たな主役としての腸内細菌叢(腸内フローラ)の情報である。腸内フローラの異常を示すディスバイオーシスといった概念も登場している。このディスバイオーシスを改善させる最も有効な方法は食を含めた因子であることが明らかになりつつある。
 第2には、脳や代謝に影響を与える消化管ホルモンの発見ならびに創薬としての臨床応用がある。食欲の制御においても新知見が次々と見つかっている。当然ではあるが、消化管ホルモンと食には密接な関連性がある。
 第3には、脳腸相関の異常と考えられる機能性消化管疾患の増加がある。機能性消化管疾患患者の生活の質(QOL)は極めて悪く、適切な医療を受けられていない現状もある。
 本セミナーでは、日本人腸内細菌叢の現状、脳腸相関の新知見、機能性食品開発におけるポイントなどを出来るだけ具体的に解説したい。