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IBD診療に必要な基礎知識や、新規治療法の開発状況を含めたトピックスをわかりやすく解説!
IBD診療における、医療者側の立場からの問題点と、アンケート調査結果から見る患者側からの問題点とは?

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2019年1月24日(木)13:00~16:00
       会  場:商工情報センター(カメリアプラザ) 第2研修室
                → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、資料付)

講 師

 東海大学医学部付属八王子病院 消化器内科 講師  市川 仁志 氏

【専 門】
炎症性腸疾患の臨床と臨床研究、消化管悪性腫瘍の内視鏡治療

【経 歴】
1999年      慶應義塾大学医学部卒業
1999年~2003年 京都大学医学部附属病院とその関連病院 内科一般を研修
2004年~2007年 慶應義塾大学病院 消化器内科で消化器内科学を専攻
2008年~2011年 東京歯科大学市川総合病院・消化器内科 助教
2011年~現在   東海大学医学部付属八王子病院・消化器内科 講師

2007年 「当科においてシクロスポリン持続静注療法を施行した潰瘍性大腸炎症例の検討」で第20回内科学会奨励賞を受賞

定 員

 30名

習得できる知識

 〇 炎症性腸疾患(IBD)の押さえておきたい基礎知識
 〇 当院におけるIBD診療の実際
 〇 当院のIBD患者へのアンケート調査結果
 〇 新規治療法の開発状況について

趣 旨

 炎症性腸疾患(IBD)の原因は十分解明されておらず、根本的な治療法がない。近年、患者数は急激に増加し20万人を超え、内科医であれば日常診療で遭遇することの多い難病の1つである。また、好発年齢が青壮年層で、症状が良くなったり悪くなったりすることが多く、QOL(quality of life)を著しく損なう可能性がある。
 生物学的製剤の登場以降、IBDの治療成績は飛躍的に向上し、治療目標は症状の改善・消失から粘膜の傷の治癒へと一段高い目標へ変更されたが、生物学的製剤の投与初期から効果のみられない症例や徐々にその効果が減弱する症例が存在し、完全治癒には至っていない。
 本講座では、IBD診療に必要な基礎知識や新規治療法の開発状況含めたトピックスについて概説するとともに当院での診療の実際と患者アンケート調査結果を紹介する。

プログラム

 1、炎症性腸疾患(IBD)とは
  (1)概念
  (2)疫学
  (3)病因・病態
  (4)臨床像
    - 臨床症状
    - 腸管外合併症
  (5)予後
    - 臨床経過
    - 累積手術率
 
​ 2、IBDの診断
  (1)潰瘍性大腸炎
    - 診断の手順と基準
    - 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
    - 病態の分類(病期、重症度、病変のひろがり)
  (2)クローン病
    - 診断の手順と基準
    - 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
    - 病態の分類(病期、重症度、病変のひろがり、疾患パターン)
 
 3、IBDの治療
  (1)治療原則 
  (2)潰瘍性大腸炎の治療指針
  (3)クローン病の治療指針
  (4)IBD治療薬の選び方、使い方
    - 経腸成分栄養療法、食事療法
    - 5-アミノサリチル酸製剤
    - 副腎皮質ホルモン
    - 免疫調節薬
    - 生物学的製剤
    - カルシニューリン阻害薬
    - 血球成分除去療法
  (5)挙児希望の女性や妊婦に対するIBD治療薬の選び方
 
 4、当院でのIBD診療の実際
  (1)当院での治療状況
    - 各治療薬の使用状況
     ・ 5-アミノサリチル酸製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン、リアルダ)
     ・ 局所製剤(坐剤、注腸)
     ・ 免疫調節薬
     ・ 生物学的製剤
    - 当院での治療成績
     ・ ステロイドナイーブの比率
     ・ 難治例(ステロイド抵抗、ステロイド依存)の比率
     ・ 生物学的製剤投与例における免疫調節薬の併用率
     ・ 年間再燃率
     ・ 年間入院率
  (2)潰瘍性大腸炎の一例
    - 腸管外合併症(仙腸関節炎)を有した潰瘍性大腸炎
    - ステロイド治療に抵抗した潰瘍性大腸炎
    - 大腸がんを合併した潰瘍性大腸炎
  (3)クローン病の一例
    - 当初、過敏性腸症候群あるいは潰瘍性大腸炎と診断されていたクローン病
    - クローン病と誤診した腸結核
    - 生物学的製剤を投与した高度腸管狭窄を伴うクローン病
 
 5、トピックス
  (1)IBDに対する新規治療法の開発状況
  (2)バイオマーカー(便中カルプロテクチン、腸内細菌パターンなど)の実際
  (3)糞便微生物移植療法の現状
 
​ 6、IBD診療から浮かびあがった問題点
  (1)医療者側の立場からの問題点
  (2)患者側の立場からの問題点(患者のアンケート調査結果から)