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☆ 晶析操作の基礎から、結晶化現象の解析方法、結晶品質の作り込み戦略について易しく解説します!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2018年12月20日(木)10:30~16:30
       会  場:商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 研修室
                → 会場へのアクセス 

講 師

 岩手大学 理工学部 化学コース 准教授 博士(工学) 土岐 規仁(どき のりひと)氏

【ご専門】
 化学工学、晶析

【ご活躍】
 平成17年4月 化学工学会奨励賞、玉置明善記念賞 受賞:化学工学会、2005
 平成18年4月 平成18年度文部科学大臣表彰 若手科学者賞 受賞:2006
 平成20年4月 2008年度化学工学論文集優秀論文賞 受賞
 平成20年4月 Outstanding Paper Award of 2008(化学工学会) 受賞
 平成21年9月 平成21年度化学系学協会東北大会 最優秀ポスター賞 受賞
 平成22年9月 平成22年度化学系学協会東北大会 最優秀ポスター賞 受賞
 平成27年9月 平成27年度化学系学協会東北大会 優秀ポスター賞 受賞
 平成28年9月 平成28年度化学系学協会東北大会 優秀ポスター賞 受賞
 平成29年9月 平成29年度化学系学協会東北大会 優秀ポスター賞 受賞

定 員

 30名

受講対象・レベル

 晶析を利用した研究や技術を始めたばかり,これから始めようと考えている学生・研究者・技術者から数年の研究経験を経ているが晶析に関する基礎知識があまり
ない,もしくは基礎から応用まで幅広く知識を身に付けたいと考えている研究者・技術者まで。

必要な予備知識

 大学レベルの一般化学の知識がある方でしたら受講可能です。
 講義中に,大学レベルの物理化学(熱力学)や化学工学(伝熱論,物質移動論などの移動論)の知識を必要とする箇所も有りますが,物理化学や化学工学を習得していない方にも出来るだけ分かりやすく説明しますので,高度な予備知識は要しません。

習得できる知識

 ・結晶(種類・構造)に関する基礎知識
 ・晶析に求められる製品結晶の特性
 ・核化・結晶成長現象の基礎知識
 ・結晶形態・結晶多形現象の基礎知識
 ・実用的なレベルの核化・結晶成長理論
 ・最近の機能性結晶について

趣 旨

 結晶化現象を利用した工業操作は、医薬・食品のみならず、電池材料など機能性材料開発の分野で幅広く利用されています。結晶化現象を利用した操作を晶析と呼びますが、晶析は「粒子製造」と「高純度品製造」が同時に実現できる操作です。意識の有無に関わらず結晶性物質を取り扱うプロセスとその機会は多くなってきており、結晶性物質の応用範囲も多様化してきています。しかし、結晶性物質を対象とする限り、核化・成長を取り扱う「晶析操作」や、固相の「分析操作」そして「スケールアップ」などは、問題解決をするために必要な技術基盤です。
 そこでこの講演では、晶析操作の基礎から、結晶化現象の解析方法、そして結晶品質の作り込み戦略までを易しく解説します。また、結晶多形制御や結晶形態改善などの実践的な話題についても概説します。

プログラム

1.晶析プロセスの目的とその応用
  -晶析操作で何ができるのか-
  1-1.晶析操作の目的と原理
  1-2.ラボ実験と実機運転との違い

2.結晶化現象の解析と速度論
  -結晶化現象をどう整理しデータをいかに取得するのか-
  2-1.結晶成長のメカニズムは(固液平衡と結晶化推進力)
  2-2.核発生速度と成長速度の解析
  2-3.結晶粒子群品質が決定されるメカニズムは(粒径分布の解析)
  2-4.結晶純度が決まるメカニズムは(結晶純度)
  2-5.X線回折データの利用法

3.結晶粒子群品質の制御法
  -結晶品質を左右する操作因子-
  3-1.結晶の品質が一定しない(結晶多形)
  3-2.結晶の形を改善したい(結晶形態)
  3-3.結晶の純度が上がらない(不純物取り込み)
  3-4.結晶粒子の粒径分布

4.晶析装置での操作設計
  -結晶品質の作り込み戦略-
  4-1.晶析操作の基本戦略
   4-1-1.種結晶添加効果
   4-1-2.冷却温度プログラム設計
   4-1-3.貧溶媒添加晶析での操作戦略
   4-1-4.蒸発晶析やpH制御晶析での操作戦略
  4-2.スケールアップの留意点

5.最近の機能性結晶についての紹介

6.まとめ

 【質疑応答・名刺交換】