化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版セミナー

       開催日時:2018年11月20日(火)10:30~16:30
       会  場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室
            東京都千代田区神田神保町3-2   → 会場へのアクセス 
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 昼食・資料付

講 師

今井 昭夫 氏
テクノリエゾン事務所 代表

 
<講師略歴>

(所 属)
高分子学会 フェロー,元 関西ゴム技術研修所 特定科目講師
北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
甲南大学 理工学部 非常勤講師

(略 歴)
1973年~ 住友化学㈱にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
     同社 理事・石油化学品研究所長 兼 樹脂開発センター所長を経て、
2011年 日本エイアンドエル㈱ 代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括取締役に就任
2015年 同社退社。 独自に高分子材料関連技術の指導、並びに 民間企業の研究開発運営・技術経営の指導・支援を主体とするコンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。

その後、2016年~ 市民講座「知の市場」化学産業論講師、
2017年~ 公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」講師としての活動も継続中。

(著 作)
監修・著作 「第三、第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」 (S&T出版)(2016)

セミナーの趣旨

 樹脂・ゴムなど実用高分子材料は、素材生産、成形加工、製品保管、製品の使用など条件の異なる各種の環境下に置かれることによって、劣化・変質の危険性を孕んでいる。このような変質を防止すると同時に、性能・機能の効果的な発現のために各種の添加剤が配合されて用いられている。これらの添加剤や、高分子材料中の成分の一部は、成形条件によって、或いは高分子材料本体との親和性の程度によって、高分子成形品表面にまで拡散し、意図せぬ模様を発生させることがあり、外観特性の低下として嫌われる。本講座では、この現象と、他の外観特性の異常との違いや見分け方について述べ、ブリードアウト・ブルームの発生機構と防止法について解説する。

プログラム

0. Introduction 「ブリードアウトとブルーミング」 

1. ブリードアウト・ブルーム現象
 1-1 成形不良とブリードアウト・ブルーム現象の見分け方
 1-2 ブリードアウト・ブルームと高分子材料の分子構造
  1)分子量分布
  2)組成や規則性の分子間分布
  3)高分子材料の構造の組織階層
 1-3 ブリードアウト・ブルーム発生機構の理論:拡散と溶解度
 1-4 ブリード成分の同定と解析
  1)分離抽出
  2)機器分析

2. 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム現象の制御
 2-1 添加剤の種類と処方
 2-2 ブリード・ブルーム成分の種類
 2-3 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム防止技術
 2-4 ブリードアウト・ブルーム防止技術や処方の実例紹介

3. ブリードアウト・ブルーム現象の制御と活用
 3-1 ブリードアウト・ブルーム制御による機能発現
 3-2 ブリード制御による商品設計

4. 新規な樹脂材料におけるブリードアウト・ブルーム制御
 4-1 ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
 4-2 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計

5. まとめとQ&A
 

学べる事

 自動車産業におけるマルチマテリアル化などの動きの中で、従来とは異なる異種材料や新規材料の適用が始まっており、ブリードアウト・ブルーム現象が再び注目されている。現実の材料開発の現場では、幾つかの現象が複合化されて発生することも多く、対策の立案には、系統的な解析が必要となる。ブリード・ブルーム現象の基本的な発現機構を理解することにより、材料・製品の開発を効率的に進められることが期待できる。