化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版セミナー

       開催日時:2018年11月16日(金)10:00~16:30
       会  場:連合会館 201会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 昼食・資料付

セミナーの趣旨

 自動車部材のマルチマテリアル化に伴い世界では接着剤による接合技術の研究開発・採用が活発化しています。本セミナーでは、自動車部材の接着動向と、主要な接着剤であるウレタン系、シリコーン系、エポキシ系接着剤と接着技術の最新動向を解説します。

プログラム

第1部 10:00~11:30
自動車メーカーにおけるマルチマテリアルの接着技術

山根 健 氏
山根健オフィス 代表

 講師略歴 ・1975年~1992年 日産自動車(株)にてエンジン研究開発、レースエンジン開発に従事する。
・1992年~2016年 BMWにて車両総合評価、水素エンジン、電気自動車、レースエンジン開発を担当。パワートレインを中心に自動車技術全般を研究した。
 BMW Japan エンジニアリング本部統括部長、技術顧問を歴任。
・現在は個人事務所を開所し、技術コンサルティング業務および自動車レース(GT)およびエアレースに関わっている。
・自動車技術会 プロフェッショナルエンジニア
趣 旨  今日の自動車に係る最大の課題は、走行時に排出される地球温暖化物質(CO2)の大幅な削減を求める規制に対応することであり、これまでもパワートレインの改良を始めとした対策が行われてきた。一方、車用の軽量化も進んできており、特に量産車では、「適材適所」のマルチマテリアル採用が進み、その接合に接着の導入が進んでいる。
プログラム

1. 自動車を取り巻く課題
 1.1 CO2規制とCAFE
 1.2 次世代型パワートレインの導入

2. 車体軽量化のための材料転換
 2.1 鋼鉄車体
 2.2 軽金属車体
 2.3 樹脂車体
 2.4 マルチマテリアル車体

3. 自動車に係る接着技術
 3.1 従来の自動車部材接着
 3.2 鉄鋼車体の接着
 3.3 異種部材の接着
 3.4 樹脂部材の接着
 3.5 BMW7シリーズ車体における接着剤適用

4. 軽量化研究

5. 今後の接着技術への期待

   【質疑応答・名刺交換】
 

 
第2部 11:40~13:00
自動車用接着剤・ウレタン系接着剤を中心に

荒木 公範 氏
横浜ゴム㈱ ハマタイト・電材事業部 石川研究室 主査

趣 旨  自動車の生産には部品用を含めて多くの接着接合技術が採用されています。近年の軽量化素材採用拡大に伴い接着接合技術の重要性は増しています。自動車用接着剤の特徴、特に異種材料の接着・接合用途に採用例が多いウレタン系接着剤を中心にご紹介します。
プログラム
1. 接着・接合の特徴
 1.1 接着、接着剤とは
 1.2 接着剤であるための特徴
 1.3 接着接合の長所、短所

2. 自動車用接着剤の種類と特徴
 2.1 接着剤基材と特徴
 2.2 自動車生産工程と使用されている接着剤
  1) 車体工程
  2) 塗装工程
  3) 組立工程

3. ウレタン系接着剤の特徴
 3.1 イソシアネート基の反応
 3.2 硬化機構
  1) 1液湿気硬化タイプ
  2) 2液混合タイプ
 3.2 ウレタン系接着剤の配合例
  1) 1液湿気硬化タイプ
  2) 2液混合タイプ
  3) 配合剤と機能付与例

4. ウレタン系接着剤の採用例-自動車用異種材接着接合を中心に-

5. 接着・接合評価方法と不具合事例

   【質疑応答・名刺交換】 

 
第3部 13:40~15:00
自動車・マルチマテリアルにおける変成シリコーン系接着剤技術

秋本 雅人 氏
セメダイン㈱ 執行役員 技術本部長

 講師略歴 1985年 青山学院大学理工学部化学科卒
1985年 セメダイン㈱開発部勤務
2002年 同社開発部研究第二グループ課長
2006年 日本接着学会技術賞受賞
2009年 同社開発部長
2013年 同社営業本部第二事業部長
2015年 同社執行役員技術本部長兼開発部長
趣 旨  変成シリコーン樹脂とエポキシ樹脂を併用して各々の樹脂を硬化させることにより、変成シリコーンの柔軟なマトリックス相の中にエポキシ樹脂ドメインが分散した海島構造を得られることが知られている。この技術を応用した、じん性に富み、かつ耐久性に優れた接着強度を有した接着剤を紹介する。
プログラム
1. 異種材料の接着接合について
 1.1 従来の構造用接着剤の特長
 1.2 異種材料接合としての構造接着
 1.3 セメダインとして弾性接着から構造アプローチ

2. 弾性接着剤について
 2.1 弾性接着剤の概念
 2.2 変成シリコーン系弾性接着剤の特長

3. 変成シリコーン系弾性接着剤のエポキシ樹脂によるハイブリッド化
 3.1 エポキシ樹脂によるハイブリッド系の耐久性
 3.2 湿気硬化系の均一速硬化

4. 弾性接着の構造接着への応用展開
 4.1 高強度、高弾性率化
 4.2 接着性向上
 4.3 異種材接合のための硬化システム設計

5. 将来のライン設計へのアプローチ
 5.1 熱硬化に代わる硬化系の検討

   【質疑応答・名刺交換】
 

 
第4部 15:10~16:30
自動車・マルチマテリアルにおけるエポキシ系接着剤技術

野村 和宏 氏
ナガセケムテックス㈱ 機能樹脂事業部 電気・構造材料部 CSチーム

 講師略歴 1990年 京都工芸繊維大学 大学院 修士課程卒業
同年 長瀬チバ㈱ 入社
1990年-2010年 半導体封止材料の製品開発
2004年 近畿化学会 化学技術賞 受賞(半導体封止材料)
2011年-2018年 複合材料(CFRP)のマトリックス材、接着剤の製品開発
趣 旨  自動車の構造は従来の鋼板のみの材料設計から軽金属やCFRPを併用するマルチマテリアルという設計に変化しつつある。本稿では一般的な自動車に適用される構造接着剤に必要な基本物性の説明から特にマルチマテリアル化が進む中で大きな問題になると予想される接着剤の硬化時の基材の歪について様々な基材や接着剤に対しての歪実測やシミュレーションの結果から歪低減対策について考察する。
プログラム
1. 自動車材料を取り巻く環境
 1.1 世界の排ガス規制の状況
 1.2 排ガス規制に対応する取り組み
 1.3 車体への異種材料適用例

2. 自動車用構造接着剤
 2.1 車体に対する構造接着適用例
 2.2 自動車用構造接着剤の要求特性
 2.3 接着の理論
 2.4 エポキシ系接着剤の変性手法
 2.5 新規マルチマテリアル用構造接着剤の特性

3. 接着剤硬化時の歪低減
 3.1 接着剤硬化時の応力低減法
 3.2 接着剤硬化時の歪測定法
 3.3 接着硬化時の熱変形について
 3.4 接着剤硬化時の応力シミュレーション

   【質疑応答・名刺交換】