化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版セミナー

       開催日時:2017年11月10日(金)10:30~16:20
       会  場:中央大学駿河台記念館 430  → 会場へのアクセス 
            〒101-8324 千代田区神田駿河台3-11-5
       受 講 料:49,800円(税込) ※ 資料付

セミナーの趣旨

 自動車のさらなる軽量化、燃費向上、デザイン性向上にはマルチマテリアル化が重要な役割を担う。本セミナーでは、世界のマルチマテリアル化と、推進のキーテクノロジーである接着・接合技術の最新動向について講演いただきます。

プログラム


第1部 10:30~12:30
自動車のマルチマテリアル化・接合技術の最新動向と将来展望


千葉晃司 氏
日産自動車㈱ プラットフォーム・車両要素技術開発本部 車体技術開発部 シニアエンジニア

<講師略歴>
1982年 日産自動車㈱入社 総合研究所配属
1996年 主任研究員
2000年 先行開発部 主坦
2006年 車体技術開発部 主坦
2010年 シニアエンジニア

<活動>
○NEDOの技術評価委員:
 ・2006年環境調和型超微細粒鋼創製基盤技術の開発
 ・2005年アルミニウムの不純物無害化・マテリアルリサイクル技術開発
 ・2008年マグネシウム鍛造部材技術開発
 ・2009年サステナブルハイパーコンポジット技術の開発
○NEDO技術委員:
 ・2004年~08年自動車軽量化のためのアルミニウム合金高度加工・形成技術
 ・2012~2014年サステナブルハイパーコンポジット技術の開発
○自動車技術学会:
 ・2016年自動車ハンドブック第1分冊車体構造の著者
 ・2016年自動車ハンドブック第4分冊の編集副委員長
 

 


 昨今、地球環境問題に端を発し、各国でのCO2規制強化の動きがある。さらにフランスや英国では2040年にガソリン・ディ―ゼル車の廃止など提案されている。そのような中で、材料を適材適所に使ったマルチマテリアル車体が増えてきている。今回、その動向、適用の考え方、それを実現するキー技術の接合技術、将来の展望について説明する。

1. マルチマテリアル化の背景
 1.1 軽量化の必要性
 1.2 軽量化手法

2. マルチマテリアル化への最新動向
 2.1 一般的な動向
 2.2 欧州OEMの動向
 2.3 北米OEMの動向
 2.4 国内OEMの動向

3. 自動車の車体構造
 3.1 車体部位ごとの要求性能
 3.2 要求性能と材料と適用部位の関係

4. 接合技術
 4.1 同種材接合(ハイテン、アルミ、樹脂)
 4.2 異種材料接合(鉄とアルミ、金属と樹脂、金属とCFRP)

5. 将来の展望
 5.1 材料の動向
 5.2 接合の動向
 5.3 マルチマテリアル車体の今後

6. まとめ

          【質疑応答・名刺交換】
 

 


第2部 13:30~15:00
マルチマテリアルに対応した自動車用構造接着剤の開発


野村和宏 氏
ナガセケムテックス㈱ 電気・構造材料部 CSチーム

<講師略歴>
1990年 京都工芸繊維大学 大学院 修士課程卒業
同年 長瀬チバ㈱ 入社
1990年-2010年 半導体封止材料の製品開発
2004年 近畿化学会 化学技術賞 受賞(半導体封止材料)
2011年- 複合材料(CFRP)のマトリックス材、接着剤の製品開発


 車体軽量化のために鋼板とCFRP、アルミ、チタン、マグネシウムなどの比重の低い材料を併用する事が盛んに検討されている。これらの材料と鋼板を接合する際に構造接着の需要が高まっている。本講では鋼板とアルミなどの異種材接着に対して高い接着強度を有し、耐衝撃性があり、硬化時に基材歪の少ない新規接着剤を紹介する。

1. 自動車材料を取り巻く環境
 1.1 世界の排ガス規制の状況
 1.2 排ガス規制に対応する取り組み
 1.3 車体への異種材料適用例

2. 自動車用構造接着剤
 2.1 車体に対する構造接着適用例
 2.2 自動車用構造接着剤の要求特性
 2.3 接着の理論
 2.4 エポキシ系接着剤の変性手法
 2.5 接着剤の紹介(室温硬化)
 2.6 接着剤の紹介(加熱硬化)
 2.7 新規マルチマテリアル用構造接着剤の特性

3. CFRTPの溶着接合
 3.1 熱可塑エポキシ樹脂の紹介
 3.2 熱可塑エポキシの超音波融着接合
 3.3 熱可塑エポキシのインサート成型による接合

          【質疑応答・名刺交換】
 

 


第3部 15:10~16:20
超ハイテン鋼およびアルミニウム合金/鋼の異材接合における摩擦撹拌点接合技術の最新動向


大橋良司 氏
川崎重工業㈱ 技術開発本部 システム技術開発センター 生産技術開発部 第一課 課長


 軽量化が要求される自動車ボディでは今後超ハイテン鋼のさらなる高強度化やアルミニウム合金と鋼のマルチマテリアル化が進むと思われる。超ハイテン鋼では高強度化に伴い種々の溶接課題が顕在化している。また、アルミニウム合金と鋼の溶融溶接では脆弱な金属間化合物により継手強度の確保が難しい。これらの課題を解消するため、当社では非溶融(固相)接合である摩擦攪拌点接合の適用を検討しており、その最新の開発状況について紹介する。

1. 摩擦攪拌点接合について
 1.1 接合原理
 1.2 継手強度
 1.3 接合装置
 1.4 メリット
 1.5 適用例

2. 超ハイテン鋼の摩擦攪拌点接合
 2.1 自動車ボディ材料の動向
 2.2 超ハイテン鋼用接合ツール
 2.3 継手強度

3. アルミニウム合金/鋼の摩擦攪拌点接合
 3.1 欧米の接合技術動向
 3.2 接合原理
 3.3 接合装置
 3.4 継手強度
 3.5 今後の課題

        【質疑応答・名刺交換】