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データの信頼性をどのように確保・保証するか?演習を交えつつ、様々な実際的局面での不確かさの理解とその評価方法を身につけます!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年10月31日(火)10:30~16:30
       会  場:商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 第2研修室
                → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 (国研)産業技術総合研究所 計量標準総合センター 招聘研究員 工学博士
   榎原研正 氏

<ご専門>
 応用統計、計測工学、粒子計測

<学協会等>
 日本物理学会、日本エアロゾル学会、精密工学会、粉体工学会等

<ご略歴>
 1978 京都大学理学部物理学科卒業
 1983 大阪大学基礎工学研究科博士課程修了
 1983 通産省工業技術院計量研究所(現産業技術総合研究所計測標準研究部門)入所
    応用統計研究室長、粒子計測研究室長、材料物性科長、上席研究員など歴任
 1991-1992 米国立標準技術研究所統計工学課客員研究員
 明治大学理工学部兼任講師、筑波大学数理物質科学研究科兼任講師

定 員

 30名

受講対象・レベル

 ・測定の不確かさについて理解したいと考えている方
 ・測定のトレーサビリティについて関心のある方
 ・測定・試験・校正等に関わる認証を受ける、あるいは与える立場の方
 ・企業や試験機関等の中で、不確かさの理解・普及の中心として活動する必要がある方

習得できる知識

 ・不確かさとは何か、なぜ必要か
 ・不確かさをどう評価するか
 ・不確かさ評価に必要な統計的基礎
 ・不確かさをどう用いるか

趣 旨

 データの信頼性をどのように確保・保証するかは、科学、商取引、日常生活の安心・安全、法医学、環境保全など、様々な分野でますます重要になってきています。1993年に国際文書「測定における不確かさの表現(GUM)」が発行されて以来、「不確かさ」という指標をこのために利用する国際的動きが盛んになりました。本講座では、演習を交えつつ、様々な実際的局面での不確かさの理解とその評価方法を身につけます。また、組織の中で不確かさ評価についての指導的役割を果たせる人材を養成することをねらいとします。

プログラム

1.基礎編
  1-1.背景と概要
    ・不確かさが何故重要か
    ・歴史的経緯
    ・トレーサビリティと不確かさ
  1-2.統計的基礎
    ・ばらつきの表現方法
    ・試料vs.母集団、統計量vs.母数
    ・試料平均の統計的性質と中心極限定理
    ・重要な確率分布
  1-3.不確かさの評価方法
    ・「不確かさ」の定義
    ・タイプA評価とタイプB評価
    ・先験的分布の選択
    ・不確かさの合成と伝播則
    ・感度係数の意味と例
    ・完全な測定結果の報告

2.実務編
  2-1.実践技術
    ・記号の選択
    ・主観的評価を客観的に表現する-バジェット表
    ・支配的成分と非支配的成分
    ・Aタイプ評価における反復数は何回が適当か
    ・偶然的効果と系統的効果
    ・数学的モデルの構築の考え方
    ・入力量間に相関がある場合
    ・偏微分(感度係数)を簡単に求める
    ・有効自由度と拡張不確かさ
    ・不確かさについての7つの誤解
  2-2.試験・分析における不確かさ評価
    ・原因追求型評価と原因不問型評価
    ・破壊試験の不確かさ評価
    ・フィッシュボーン図の利用

3.応用編
  ・分散分析を用いた不確かさ評価
  ・回帰分析がある場合の不確かさ評価
  ・分布の伝播とモンテカルロ法
  ・GUMの改訂とベイズ統計の導入

[練習問題]
 実験標準偏差、タイプA評価、タイプB評価、感度係数、不確かさの合成、不確かさ評価総合問題