化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

研究開発ポートフォリオの全体像を紹介した後、実際にポートフォリオを構築し、それをマネジメントしていくための具体的活動を紹介!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年10月18日(水)10:30~16:30
       会  場:商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 会議室
                → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 ベクター・コンサルティング㈱ 代表取締役社長  浪江一公 氏
 ※ 日本工業大学 大学院技術経営研究科(MOT) 教授

《専門》
 テクノロジーマネジメント、マーケティング、事業戦略

《略歴》
 1979年3月 北海道大学 工学部 機械工学第二学科 卒業
 1989年6月 米国コーネル大学 経営学大学院(MBA) 卒業
 1989年7月 アーサー・D・リトル(ジャパン)㈱入社
 2000年9月 ㈱フュージョンアンドイノベーション入社
 2009年1月 ベクター・コンサルティング㈱ 設立 代表取締役
 2013年4月 日本工業大学大学院技術経営研究科教授(兼任)就任

定 員

 30名

受講対象・レベル

 研究開発部門、研究開発企画、技術企画、経営企画などの部門の方々で、
 - 研究開発戦略の策定に関与されている方
 - 研究開発ポートフォリオに関心を持たれている方
 - 研究開発のマネジメントを俯瞰的に見たいと考えている方 など

趣 旨

 言うまでもなく、民間企業の研究開発活動は長期的にそして継続的に収益を創出することに貢献することを目的としています。そして、それは様々な活動を通して実行されます。例えば、既存事業分野での活動をとっても、既存の重要顧客への対応、新たな価値創出、コストの低減、環境問題等社会的ニーズへの対応、新製品分野の創出、など多様な活動を求められています。また、当然将来の新たな事業の継続的創出も研究開発部門の重要な仕事です。
 加えて、近年あらゆる産業においてIoTやビッグデータが重要となるという状況や、対象とする技術や科学も人間の本質的な研究など更に深化する傾向にあり、またオープンイノベーションも重要な取り組みとなりつつあります。この様に、企業の経営者にとって研究開発マネジメントにおいて対処しなければならない変数は、ますます拡大する傾向にあります。この様な状況の中、今企業の経営者は、研究開発マネジメントにおいて場当たり的ではなく、将来を見据えた戦略的な経営資源の配分をしていかなければなりません。
 本セミナーにおいては、このような環境において考えていかなければならない視点を、様々な研究開発ポートフォリオの軸として説明し、その対処策としての研究開発ポートフォリオの全体像を紹介した後、実際に研究開発ポートフォリオを構築し、そしてそのポートフォリオをマネジメントしていくための具体的活動を紹介します。また、最後にはX社の研究開発ポートフォリオを例に、グループワークによる演習をしていただき、研究開発ポートフォリオのマネジメントの実際を体験いただきます。

≪このセミナーの特徴≫
 本セミナーでは、ご参加者の皆様との間での質疑応答、議論を活発に進める方法をとっています。また、他の参加者の方々とグループを編成し、グループ単位で演習を共同で行い、理解を深めていただきます。毎回、ご参加の皆様とのアットホームな雰囲気の中で、活発な質疑応答や議論が行なわれています。

プログラム

1. 最初に
 (1) 日本企業の置かれている現実
   - アジアの新興企業の対象:Low Hanging Fruits
   - 日本企業のあるべき対象:High Hanging Fruits
 (2) 日本企業の研究開発マネジメントの現実
   - 将来への備えがおざなり
   - 緊急度が低く、重要度の高い長期テーマ
 (3) 研究開発ポートフォリオの大きな目的

2. 研究開発ポートフォリオ・マネジメントとは?
 (1) ポートフォリオとは何か?   
 (2) 研究開発におけるポートフォリオの意味
 (3) その1:未来に向かっての準備の確実化
 (4) その2:キャッシュの流れのマネジメントツール
 (5) その3:リスクの分散
 (6) その:研究開発の目的とそのマネジメントの視点の明確化
 (7) 経営者の役割とポートフォリオマネジメントの関係

3. 研究開発ポートフォリオの企業事例 - 日立製作所

4. 研究開発ポートフォリオで利用する評価軸例
 (1) 市場×製品(アンゾフの成長マトリクス)   
 (2) 市場×技術(自社精通・自社未知・世界未知)
 (3) 自社技術体系中の技術
 (4) 対象事業
 (5) 研究開発のタイプ(改善・革新・基礎)
 (6) 広義の研究開発の活動
 (7) SEDAモデル
 (8) What vs. How
 (9) 技術の成熟度(揺籃・成長・成熟・老衰)
 (10) 技術の重要度(萌芽・途上・戦略・基盤)
 (11) 技術水準
 (12) 市場投入までの時期
 (13) 研究開発ステージ

5. 研究開発ポートフォリオの仕組み構築の全体像

6. ステップ1:研究開発の大きな方向性の設定
 (1) タスク1:現状での重要課題認識のまとめ
 (2) タスク2:マクロ環境分析
 (3) タスク3:SWOTを利用しての戦略・施策のまとめ
 (4) タスク4:研究開発の大きな方向性のまとめ

7. ステップ2:研究開発ポートフォリオ軸の設定
 (1) 本ステップの位置付け
 (2) 研究開発ポートフォリオ軸設定上の注意点

8. ステップ3:研究開発ポートフォリオの目指すべき姿構築
 (1) 研究開発ポートフォリオ資源配分案設定作業手順
 (2) タスク1:各象限での目標数値(アウトプット)の設定
 (3) タスク2:経営資源インプット算定ロジックの構築
 (4) タスク3:経営資源インプット設定
 (5) 注意点:毎年見直し、進化させる

9. ステップ4:研究開発ポートフォリオの現状の姿調査
 (1) 研究開発ポートフォリオの現状の姿調査の方法
 (2) タスク1:自社の技術体系の設定
 (3) タスク2:テーマ毎の技術への展開と技術単位での評価
 (4) タスク3:全体集計
 (5) タスク4:現状ポートフォリオ上の問題の分析

10. ステップ5:研究開発テーマ評価の仕組み構築
 (1) 本ステップの位置付け
 (2) テーマ承認・中止の評価項目の設定
 (3) テーマ承認・中止の意思決定法の設定
 (4) タスク1:事前の成果物の評価者への提出と準備
 (5) タスク2:検討会での発表と質疑応答
 (6) タスク3:検討会での評価者間の議論と意思決定

11. ステップ6:研究開発テーマ創出の仕組み構築 
 (1) 本ステップの位置付け
 (2) 研究開発テーマ創出のためのフレームワーク

12. 演習
 X社の研究開発ポートフォリオについて(グループワーク)
  - 提示されたポートフォリオの問題点の議論
  - 資源配分のあるべき方向性の議論

【質疑応答・名刺交換】