化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

経験豊富な講師による、各製剤設計のポイントと、LCMのための製剤設計戦略について解説!!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年7月27日(木)10:30~16:00
       会  場:江東区産業会館 第2会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 ●第1部:
 ㈱協和企画 取締役執行役員  堀川浩司 氏

【経歴】
・1982年~2013年:複数の外資系製薬会社で勤務
 -プロダクトマネジメント16年(うちグローバル本社マーケティング部門3年)
 -営業マネジメント8年
 -事業開発4年
 -臨床開発3年
・2013年 協和企画入社。
 -2015年 同社取締役執行役員就任。
・医薬品マーケティング論に関する共著:2件。
2012年~2016年 製薬会社向けコンサルティングを含む教育講演:23件実施(医薬品プロダクトマネジメント論、マーケティング営業部門連携など)。
・新薬上市経験
 -Oncology免疫抑制剤 循環器系 精神神経系

 ●第2部:
 ㈱モリモト医薬 代表取締役  盛本修司 氏

【経歴】
1982年京都大学工学部化学工学科卒業、武田薬品工業㈱に入社、製剤研究所に勤務。新薬の製品開発(タケプロン、リュープリン)。2000年より天津武田薬品有限公司 董事 工場長。 その後「世の中に広く役に立つ物を発明したい!」との思いから独立して2005年に㈱モリモト医薬設立。「薬剤を如何に安全、容易に投薬できるか」を探求し3つの製品を開発。 ①世界初の服用支援ゼリーキット②胃ろう用薬剤懸濁注入器③誤飲を防ぐ軟らか次世代錠剤包装。これまで 100件以上の特許出願。

 ●第3部:
 シミックCMO ㈱ 製剤開発センター センター長  岩田基数 氏

【専門】
医薬品の処方、製法設計、工業化

【経歴】
1983年3月 名古屋市立大学大学院薬学課博士前期課程修了後、
1983年4月 大日本製薬㈱入社,製品研究所
1990年9月-1991年5月 米国テキサス州立大学薬学部・客員研究員
1998年4月 主任研究員
1999年6月 名古屋市立大学より博士号(薬学)を授与
2005年4月 グループマネージャー
2011年4月 製剤研究所シニアスペシャリスト
2104年3月 大日本住友製薬㈱退職
2014年4月 シミックCMO㈱入社、製剤開発センター製剤研究室長
2015年2月 同社製剤開発センター長

<資格、活動等>
・薬剤師
・日本薬剤学会 製剤の達人
・製剤機械技術学会 理事

定 員

 30名

プログラム


【第1部】10:30~12:00
「医薬品ライフサイクルマネジメントの基礎と製剤設計戦略」


​ 医薬品、特に医療用医薬品におけるLCM戦略は本当に存在し、かつ有効に機能したことがあるのか?この根本的なところから論を進め、あるべき、または実際的なLCM議論を展開する。
​ LCMの本来的議論を通し、製剤研究者、マーケティング、特にプロダクトマネジメントの重要性・あるべき役割を見直す機会としたい。


 1.そもそも「LCM戦略」という言葉は言語として成立しているか?

 2.そもそも「LCM戦略」とは何をすることなのか?

 3.医療用医薬品でこのことは成立するのか?

 4.製剤研究者は何を考えて製剤設計をするべきか

 5.患者視点の製剤設計とは

 6.医療現場で望まれる製剤設計の為に必要なこと

 7.LCM剤型展開

 8. 剤型変更のタイミング

 9.LCM理論の意味することはなにか?

 10.LCM理論は医療用医薬品ビジネスの役に立つのか?

 11.LCM理論は、誰のためのツールか?:マーケティング?営業?メディカル?

 12.LCM理論の実際的な考え方と使い方

 13.上市前から、考えるべきことはなにか?


【第2部】12:45~14:15
「嚥下性に優れた経口ゼリーキット剤の開発のポイント」


 薬剤が飲みにくいという理由で、嚥下困難者や高齢者、幼児には錠剤を粉末状にして出すことがある。本来、錠剤はもっとも安定した状態であるため、粉砕を行うと量が少なくなったり、変質したりと様々な問題が生じる。そこで、当社は錠剤やカプセルをそのまま楽に服用可能となる、嚥下困難な方でも楽に服薬できる物性を有する服用支援ゼリーを開発した。このゼリーを用いた様々なバリエーションの製品のポイントを紹介する。

​【習得できる知識】

 ・嚥下食の学会分類(摂食嚥下リハビリテーション学会)
 ・ゼリーの各種試験(離水試験、物性評価試験、傾斜試験、溶出試験、安定性試験)
 ・Seal&Fold技術

 1.はじめに
  1-1.服薬から服楽へ
  1-2.モリモト医薬のご紹介
 
 2. 服薬支援ゼリーシリーズについて
 
​ 3. ゼリー品質について

  3-1. 薬剤が服用しにくい場合の対応策
  3-2. 嚥下機能の低下した高齢者に望まれる食品
  3-3. 嚥下食の学会分類
  3-4. ゼリーでの服用方法
  3-5. 各種試験結果
  3-6. 試飲アンケート結果
  3-7. 他ゼリー等との比較
 
​ 4. 服用支援ゼリーキットについて
  4-1. 概要
  4-2. 服用方法
  4-3. 特長
  4-4. 試飲アンケート結果
 
​ 5. ゼリーキット剤について
  5-1. 背景、目的
  5-2. 概要
  5-3. 服用方法
  5-4. 特長
  5-5. 設計
  5-6. 各種試験結果
  5-7. バリエーション(用時追加投入型ゼリーキット剤)
 
​ 6. 小児用ゼリーキット剤について
  6-1. 小児処方の問題点
  6-2. 問題の解決方法
  6-3. 概要
  6-4. 調剤方法
  6-5. 服用方法
  6-6. 特長
 
 7. 一包化ゼリーキットについて
  7-1. 一包化の必要性、メリット
  7-2. ゼリー付一包化包装の実用化
  7-3. 特長
  7-4. 服用方法
 
​ 8. その他の新技術
 

 


【第3部】14:30~16:00
「医薬品に付加価値を持たせる液剤、散剤、OD錠の製剤設計」


 医薬品における味(特に苦味)のマスキングは、かつては、主として散剤やシロップ剤などの服薬コンプライアンス向上を目的とした技術であり、限られた製品に適用されてきた。近年、口腔内崩壊錠技術の急速な進歩により、錠剤自体の基本的な性能はほぼ満足のいくものが得られるようになった。これに伴い、医薬品の苦味の問題は大きくクローズアップされるようになり、現在では、より服用しやすい製剤を目指して、各社が独自の工夫により味のマスキング技術を競い合うまでになった。
 本講演では、種々の経口剤の剤形に適した苦味評価の考え方について解説するとともに、液剤や散剤、さらにはOD 錠に適用された幾つかの事例を紹介する。

​【習得できる知識】

・液剤や固形製剤の、苦味の定量評価の考え方や苦味マスキング法のほか、外部滑沢打錠によるOD 錠の設計など。


 1.はじめに

 2.薬物/製剤の苦味を測る
  2-1.官能評価(数値化)の基礎
  2-2.ヒトによる官能試験
   - 等価濃度試験法
   - VAS 試験法
  2-3.閾値濃度による苦味強度の数値化と苦味マスキング効果の評価

 3.苦味を和らげる
  3-1.医薬品の苦味の抑制方法
   - 嬌味剤による苦味マスキング
   - 化学的要素による苦味マスキング
   - 物理的要素による苦味マスキング
  3-2.製剤化事例1~3
  3-3.苦味マスキング技術の口腔内崩壊錠への適用

 4.おわりに