化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

トリケップスセミナー

     開催日時:2017年5月17日(水)13:30~16:30
     会  場:オームビル  → 会場へのアクセス 
          〒101-8460 東京都千代田区神田錦町3-1
     参 加 費:お1人様受講の場合 43,000円 (税別/1名)
          1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 56,000円 (税別/1口)

講 師

齋藤喜康(さいとうよしやす)氏
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 省エネルギー研究部門 エネルギー界面技術グループ (兼)電池技術研究部門付

セミナーの概要

 リチウムイオン電池は小型携帯機器用の電源として広く用いられており、最近では電気自動車用や電力貯蔵用にも展開されつつある。しかし、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いことに加え、可燃性の電解液や大気中で不安定な活物質が使用されているがゆえに、安全性確保が極めて重要な課題となっている。熱シミュレーションは、電池が事故や誤作動によって発熱した時に温度がどのように上昇するかを予測する技術であり、熱暴走を防ぐための放熱・冷却手法を検討するためにも重要である。
 本講演では、市販および試作した小型のリチウムイオン電池を例に、熱シミュレーション手法について解説する。また、シミュレーションに必要なパラメータとして構成材料の熱物性値や反応エントロピー変化等の測定手法についても議論を行う。更に、リチウムイオン電池の発熱挙動を評価した結果を紹介し、リチウムイオン電池の特異的な発熱メカニズムについて考察する。また、誤使用の例として過充電を行った時の発熱挙動について評価した結果を紹介し、過充電時の熱暴走を防ぐ方策について検討する。

講義項目

 1 リチウムイオン電池の熱問題の現状

 2 リチウムイオン電池の熱シミュレーション

 3 熱物性値の測定

 4 充放電時の発熱因子(電池反応の熱力学)

 5 リチウムイオン電池の定電流充放電時の発熱挙動

 6 リチウムイオン電池の発熱の過渡応答

 7 過充電時の発熱挙動

 8 まとめと今後の展望