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トリケップスセミナー

     開催日時:2017年3月21日(火)10:00~17:00
     会  場:オームビル  → 会場へのアクセス 
          〒101-8460 東京都千代田区神田錦町3-1
     参 加 費:お1人様受講の場合 47,000円 (税別/1名)
          1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 57,000円 (税別/1口)

講 師

 越地福朗(こしぢふくろう)氏
 東京工芸大学工学部 基礎教育研究センター 准教授(博士(環境学))

<経歴>
 2002年 東京理科大学理工学部電気工学科 卒業
 2002年~2011年 コニカ㈱(現在,コニカミノルタ) 中央研究所
 2010年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 博士後期課程修了(博士(環境学))
 2010年~2016年 東京理科大学 総合研究機構 客員研究員
 2011年~2014年 国士舘大学 理工学部 電子情報学系 専任講師
 2015年~ 東京工芸大学 工学部 基礎教育研究センター 准教授
 2016年~ 東京理科大学 総合研究院 客員准教授

<受賞>
 2008年5月  エレクトロニクス実装学会論文賞
 2009年2月  国際会議ICEP 2008 Best Paper Award
 2013年10月 国際会議GCCE 2013 Excellent Poster Award
 2014年12月 MAGDA 2014 優秀講演論文賞 など.

<学会活動>
 IEEE,電子情報通信学会,電気学会,エレクトロニクス実装学会,ライフサポート学会,日本AEM学会,日本時計学会など.

<学会委員>
 電気学会 人センシング及び生体情報に関する調査専門委員会 委員
 電子情報通信学会 情報の認知と行動研究会 専門委員
 エレクトロニクス実装学会 電磁特性技術委員会 委員
 エレクトロニクス実装学会 回路・実装設計技術委員会 委員
 エレクトロニクス実装学会 システムJisso-CAD/CAE研究会 副主査 など.

セミナーの概要

 近年,MITの共鳴方式・共振結合方式によるワイヤレス電力伝送技術の発表をきっかけに,電磁的な結合によってワイヤレスで電力を伝送する技術に注目が集まっています.
 これまでに,電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送技術など実用化されているものもありますが,これらの技術はさらに進化し,近い将来,電磁誘導方式を含め,共鳴方式・共振結合方式によるワイヤレス電力伝送技術によって,スマートフォンや携帯機器のみならず,情報家電,自動車,ロボット,センサネットワークなどへもワイヤレスで電力供給がなされるようになると予想され,「配線された電源からの解放」への期待が高まっています.しかしながら,共振結合・共鳴方式や電波方式のワイヤレス電力伝送の実用化には解決すべき課題が多いのが現状です.
 本セミナーでは,これらの課題の解決に向け,ワイヤレス電力伝送技術の電磁界の基礎から,要素技術,インターフェース(コイル・アンテナ・整合回路など)設計技術,さらには,国際的な利用周波数帯,標準化,法制度化などの最新動向まで含めて解説します.

講義項目

 1 ワイヤレス電力伝送の基礎
  1.1 ワイヤレス電力伝送の概要
   *共振結合方式のワイヤレス電力伝送
   *電磁誘導方式と共振結合方式の磁界分布の比較
  1.2 ワイヤレス電力伝送方式の分類
   *電磁誘導方式
   *共振結合・共鳴方式
   *電波方式

 2 電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送
  2.1 電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送の原理
  2.2 電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送ための電気回路・電磁気学
   *有効電力,無効電力,力率
   *アンペールの法則,ファラデーの電磁誘導の法則
   *等価回路,コイルの結合係数,伝送効率
  2.3 電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送の設計技術
   *漏れ磁束補償による力率改善
   *キャパシタンスの接続方式
   *実際の等価回路,コイルのQ値,Q値の向上方法

 3 共振結合・共鳴方式のワイヤレス電力伝送
  3.1 共振結合・共鳴方式のワイヤレス電力伝送ための基礎理論
   *回路表現,マクスウェルの方程式
   *エネルギーと電力,インダクタンス,キャパシタンス
   *LCR共振回路,共振回路の電力
   *共振器のQ,共振器の結合係数
   *電磁界の分類,ポインティング定理
   *Sパラメータと反射係数
   *伝送効率最大化,供給電力最大化
  3.2 共振結合方式・共鳴方式のワイヤレス電力伝送のための整合技術
   *力率整合,複素共役整合
   *複素共役影像インピーダンス整合
  3.3 共振結合方式・共鳴方式のワイヤレス電力伝送の基礎
   *磁界共振結合方式のワイヤレス電力伝送
   *電界共振結合方式のワイヤレス電力伝送
   *磁界共振結合と電界共振結合の比較
  3.4 共振結合方式・共鳴方式のワイヤレス電力伝送の原理と設計技術
   *MIT発表の共振結合方式ワイヤレス電力伝送
   *ヘリカルダイポールアンテナの構造と結合
   *電界共振結合,磁界共振結合,電磁界共振結合
   *自己共振による電界結合・磁界結合,電磁界共振結合
   *電磁界共振結合の等価回路
   *ヘリカルコイルによる電磁界共振結合方式のワイヤレス電力伝送
   *ヘリカルコイルによるワイヤレス電力伝送の等価回路,結合係数,伝送特性,不要放射

 4 ワイヤレス電力伝送のインターフェース設計技術
  4.1 ワイヤレス電力伝送における設計の流れ
   *設計フロー
   *コイルの設計
   *シミュレーション技術の活用
   *電磁界シミュレーション
  4.2 ワイヤレス電力伝送における具体的な設計技術
   *表皮効果とその対策
   *受信電力向上方法
   *共鳴方式・共振結合方式の実現方法
   *結合方式,共振方式,給電方式
   *共鳴方式・共振結合方式の電力伝送モデル
  4.3 ヘリカルアンテナ・スパイラルアンテナによるワイヤレス電力伝送
   *ヘリカルコイル・アンテナ,スパイラルコイル・アンテナの特性
   *コイルの巻き方,巻き方の違いの影響
  4.4 伝送距離の延長方法と特性改善
   *アレー化による伝送距離の延長方法と課題
   *円形コイルアレーを用いた電力伝送
   *楕円形コイルを用いた電力伝送

 5 ワイヤレス電力伝送の標準化・法制度化動向
  5.1 国際的な周波数帯設定の動向
  5.2 標準規格化動向
  5.3 法制度化動向