化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

市場を見る視点、製品アイデアを創出するための顧客価値の見つけ方等、ロードマップ作成の過程で重要になる考え方を紹介!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年3月17日(金)10:30~16:30
       会  場:江東区産業会館 第1会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 ベクター・コンサルティング㈱ 代表取締役社長 浪江一公 氏
 ※ 日本工業大学 大学院技術経営研究科(MOT) 教授

◆略歴:
 大手電機メーカー、アーサー・D・リトル(ジャパン)㈱、等を経て、現在ベクター・コンサルティング㈱ 代表取締役社長。
 技術マネジメントおよび経営に関するコンサルティングにおいて20年以上の経験を有す。
 日本工業大学大学院技術経営研究科専任教授を兼任。
 北海道大学工学部、米国コーネル大学経営学大学院(MBA)卒。

◆著書:
 「プロフィット・ピラミッド超高収益を実現する14のシンプルな法則」(ダイヤモンド社)
 (韓国語及び中国語でも出版)
 「高収益革命のデザイン」(ダイヤモンド社)
 「製造業の高収益革命」(同上)
 「全図解 戦略参謀マップ」(同上)

◆訳書:
 「ステージゲート法―製造業のためのイノベーション・マネジメント」(英治出版)
 「エマソン 妥協なき経営」(ダイヤモンド社)
 「会社の不文律」(同上)

その他技術マネジメント、事業戦略、ビジネスモデル等のテーマで雑誌への寄稿多数。

定 員

 30名

趣 旨

 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、 既に多くの分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、これら競合企業に先んじて革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。
 そのための有効な方法が、長期の視点を持ち、市場の行く末を今から想定し、周到な準備を行い、またその上で、同時に市場の動きをモニターしながら、タイムリーに計画を調整・変更することが必要となります。ロードマップ作成はまさにこのような活動を、体系的、組織的に行うための方法論です。
 本セミナーでは、どう体系的、組織的にロードマップ作成を行うかについて、市場を見る視点、製品アイデアを創出するための顧客価値の見つけ方など、実際のロードマップ作成の過程で重要になる考え方を紹介し、また実際の作成ワークシートなどを提示しながら、意味あるロードマップを作成するための具体的な方法を紹介していきます。

プログラム

1. なぜ今ロードマップなのか?
 (1) 21世紀の日本の産業界の現実
 (2) 日本企業が行く道
 (3) 長期視点を持つ企業(東レ、トヨタ)
 (4) ロードマップの意義
 (5) ロードマップ作成における日本企業の現実
  - 「長期でテーマを考える余裕などはない」(機械メーカー)
  - 経営者の役割と現実
 (6) 将来を見据えての施策が最終的に目前の収益として結実する

2. ロードマップとは?
 (1) 「違いを作って、つなげる」ことで長期的利益を実現する
 (2) ロードマップの目的と要件
 (3) 良いロードマップを作るために
  1) 長期的視野での目標の設定
   - ロードマップのイメージ
   - MPT(市場・製品・技術)モデル
   - ロードマップで設定すべき項目
  2) 市場起点
   -長期的目標は一義的には市場が決める
   -市場の大きな流れを追い風にする
  3) 関係者の意思・意図
   - 集団の英知の利用
   - Boys! Be ambitious! Girls! Be ambitious!
  4) 事業ビジョン
   - googleの例
  5)過去のアンラーニング
   - 既存の固定的思考が制約となる
   - 固定的思考の払拭:アンラーニング
  6) 目標実現のための時間の確保と確実な実行
  7) 目標達成に向けての英知と経営資源の結集

3. ロードマップの作成プロセスの全体像
 (1) 市場を起点とし、技術を起点としない
 (2) 公開技術ロードマップは参考に
 (3) 「自社の強みを活用してこんなテーマを展開しよう!」はあって良いが…
 (4) 仮説と検証のサイクルを回すことの重要性
 (5) 事業ビジョンの議論
 (6) 過去のアンラーニング
 (7) ロードマップ作成の全体プロセス

4. ステップ1:事業ミッションの議論
 (1) 事業ビジョンと事業ミッションの関係
 (2) 事業ミッションがないと…
 (3) 東レ/JINの例
(4) 事業ミッションの要件

5. ステップ2:過去のアンラーニング
 (1) Out-of-the-box 思考
 (2) 過去のアンラーニングの手法:「ばかり」分析
 (3) 「会社の不文律」
 (4) メンバーに固定的思考を外そうとする姿勢の醸成

6. ステップ3:市場ロードマップの作成
 (1) 市場ロードマップの重要性
 (2) 市場ロードマップの良くみられる4つの問題点
   - 問題1:既存の延長線上で市場を見る
   - 問題2:通り一遍なマクロ環境分析
   - 問題3:既存の顧客しか見ていない
   - 問題4:顕在ニーズしか見ていない
 (3) 市場を見る視点の重要性と3つの軸『TAD』
   時間軸、分野軸、深度軸それぞれを見る手法
 (4) 日頃からの市場を理解する活動の重要性
 (5) 市場ロードマップの記述事項
  - 市場ロードマップ作成ワークシート
  - 市場ドライバーと市場ニーズ
  - 市場でのイベント・市場トレンドと市場ニーズの関係
  - 市場ニーズの大きさを表す定量指標

7. ステップ4:製品ロードマップの作成
 (1) 広い製品アイデア創出の視点の必要性と顧客価値   
   拡大モデル
 (2) 顧客価値拡大モデル(VACESモデル-B2B製品の例)
  - Value: 顧客自身の製品・サービスの提供価値向上
  - Anxiety: 顧客の懸念・面倒の払拭
  - Cost: 顧客の『全体』コスト低減
  - Empowerment :顧客社員の作業環境や能力の向上
  - Society: 顧客の社会的価値向上
 (3) 顧客価値拡大モデル(VACESモデル-B2C製品の例)
 (4) 市場ニーズの製品アイデアへの展開
  - 対象市場セグメントとは
  - 顧客提供価値とは
  - 製品名とは
  - 製品の中核機能とその水準とは
 (5) 対象製品アイデアの選択の方法
  - 製品アイデアの評価軸
  - 製品ロードマップ作成ワークシート

8. ステップ5:技術ロードマップの作成
 (1) 技術ロードマップの記載事項
  - 「どんな技術が必要か?」:中核技術
  - 「中核技術」の「中核技術実現オプション」への展開
  - Value Graphの利用
  - 対象「中核技術実現オプション」の選択
  - 技術ロードマップ作成ワークシート
 (2) 「中核技術実現オプション」の時間軸上への展開の注意点
  - 市場イベント・トレンドドリブン
  - 意欲的な開発期間の設定と収益
 (3) 時間軸の再調整
 (4)全社・事業単位での技術ロードマップの統合

9. 成功するロードマップ作成プロジェクトの進め方の要点

10. ■演習■
  顧客価値拡大モデル(VACESモデル)使った、
  製品ロードマップの作成に向けての製品アイデア創出

11.最後に

【質疑応答・名刺交換】