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・予備試験結果と達成が困難なパラメータとは? ・基準値設定時の留意点とは?
統計/パラメータ基準値設定/機器バリデーションを各エキスパートが解説いたします!!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年3月17日(金)10:00~17:00
       会  場:商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 研修室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

 ●第1部:共和薬品工業㈱ 信頼性保証本部 三田品質保証部長 福田晃久 氏

 ●第2部:国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所
      橋本裕輝 氏

 ●第3部:㈱島津製作所 分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター グループ長 早川禎宏 氏

定 員

 30名

プログラム

【第一部】10:00~12:30
「分析法バリデーションにおける統計の基礎」

 分析法バリデーションは統計手法の理解なしに適切に計画、実施、評価ができるものではありません。しかし、その解説書となると厳密な定義説明があったり、難解な数式が並んだりと、いささか敷居が高くなっているという問題があります。ここでは、統計の基礎を図解中心に解説し、それが分析法バリデーションの評価にどのように応用されているかを俯瞰します。

​【習得できる知識】
・統計的有意差と信頼区間の関係
・併行精度、室内再現性を評価するための試験デザインと解析方法
・直線性を評価するための試験デザインと解析方法

 1 統計的有意差と信頼区間の関係
   1-1 標準偏差の定義
   1-2 標準偏差の利用価値
   1-3 偶然の度合いを表現する(規準化と検定)
   1-4 信頼区間の本当の意味
 
 2 併行精度と室内再現性
   2-1 t検定と一元配置分散分析の関係
   2-2 誤差を徹底的に分解する
   2-3 枝分かれデザイン
 
 3 直線性を科学する
   3-1 相関を分解する
   3-2 相関係数で直線性は判るか?
   3-3 回帰係数で直線性は判るか?
   3-4 回帰診断の必要性
   3-5 検出限界と定量限界は、なぜ回帰分析の傾きから計算できるのか?
 
 4 まとめ
   4-1 分析法バリデーションを読んでみる
   4-2 統計と固有技術の関係
 

 


【第2部】13:10~15:20
「分析法バリデーションにおけるパラメータの基準値設定のポイント」

 分析法バリデーションとは、ある分析法が、分析法を使用する意図に合致していることを証明する手法である。
 手順としてはまず具体的な分析方法を決定し、遵守すべき文献値や実際に予備試験を行った結果から基準値を決定する。
 本講演では評価すべき分析のパラメータについての説明と算出方法、基準値の設定について取り上げる。
 またバリデーションを実施した分析法を日常的に運用するために必要となるシステム適合性試験についても説明し、最後に当施設で実際に行っている臨床用薬剤のHPLC,GC分析のための分析法バリデーションについて紹介する。

【習得できる知識】
・分析法バリデーションにおいて評価すべき分析のパラメータと算出方法
・各パラメータの基準値の設定方法
・システム適合性試験について
・分析法バリデーション実施の実際と留意点

 1.はじめに: 分析法バリデーションとは
 
 2.分析法バリデーションで評価すべき分析能パラメータ

  2-1. 真度
  2-2. 精度
  2-3. 特異性
  2-4. 検出限界
  2-5. 定量限界
  2-6. 直線性
  2-7. 範囲
  2-8. 頑健性
 
 3.システム適合性試験
  3-1. システム適合性試験とは
  3-2. システム適合性試験で評価すべきパラメータ
 
 4.基準値の設定:臨床用注射薬剤の品質検査(HPLC分析)
  4-1. 頑健性の評価
  4-2. 本分析法で評価すべきパラメータ
  4-3. 分析法毎に設定すべきパラメータと共通のパラメータ
  4-4. 予備試験の分析回数、分析範囲の決定
  4-5. 実試料の測定値が低い場合の分析範囲について
  4-6. 予備試験結果と基準値の設定
  4-7. 基準値の妥当性評価
  4-8. 分析テーブルの決定
  4-9. 分析法バリデーション実施結果
  4-10. 信頼性を保証できる範囲について
 
 5.基準値の設定:注射薬剤中の残留溶媒測定(GC分析)
  5-1. 本分析法で評価すべきパラメータ
  5-2. 実試料の測定値の幅が大きい場合の分析範囲について
  5-3. 予備試験結果と基準値の設定
  5-4. 基準値の妥当性評価
  5-5. 分析法バリデーション実施結果
 
 6.基準値の設定および遵守が困難な分析法について
  6-1. 予備試験結果と達成が困難なパラメータ
  6-2. 基準値設定時の留意点
  6-3. 運用上の工夫
  6-4. 分析法バリデーション実施結果
 
 7.まとめ
 

 


【第3部】15:30~17:00
「分析機器の適格性評価と日常運用のポイント」

 分析機器の適格性評価は得られる分析データの信頼性を確保するうえで重要な要素である。
 この分析機器の適格性評価に関しては米国薬局方(USP)ではGeneral Information<1058>に “Analytical Instrument Qualification(AIQ)”として収載されている。
 本講演ではこのUSP AIQに即してそのワークフローの概要からDQ,IQ,IQおよびPQの実施方法について具体的に解説する。更に、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を事例として、OQの具体的実施事例と規制当局からの指摘事項を交えながら陥りがちな留意点についても解説する。
 更に、日常の分析データの信頼を保証するために必要な日常の運用ポイントについても解説する。

【習得できる知識】
・分析機器の適格性評価の進め方。
・設計時適格性評価(DQ)の実施方法。
・据付時適格性評価(IQ)の実施方法。
・運転時適格性評価(OQ)の実施方法と留意点。
・稼働性能適格性評価(PQ)の実施方法。
・日常の分析機器の運用方法。

 1. 分析機器適格性評価の概要

 2. 米国薬局方(USP)の求めるワークフローと米国食品医薬品局(FDA)による査察指摘事例

 3. 設計時適格性評価(DQ)の進め方

 4. 据付時適格性評価(IQ)の進め方

 5. 運転時適格性評価(OQ)の進め方(HPLCにおける事例)

 6. 稼動性能適格性評価(PQ)の進め方と日常点検

 7. 適格性評価における留意点