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最適硬化条件を得るための検討方法、硬化条件が成形材料の流動性、硬化速度、硬化物物性に及ぼす影響を紹介!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2017年2月7日(火)12:30~16:30
       会  場:大阪市立中央会館 2F 第4会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、資料付)

講 師

 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 博士(工学) 松本明博 氏

《専門》
 フェノール樹脂の合成、成形、物性

《略歴》
 1980年3月 静岡大学工学部工業化学科 卒業
 1982年3月 静岡大学大学院 工学研究科 修士過程修了
 1982年4月 三菱油化㈱ 入社
 1986年3月 三菱油化㈱ 退社
 1986年4月 大阪市立工業研究所 プラスチック課 入所
 1996年4月 大阪市立工業研究所 プラスチック課 研究主任
 2004年4月 大阪市立工業研究所 熱硬化性樹脂研究室 研究副主幹
 2010年4月 (地独)大阪市立工業研究所 熱硬化性樹脂研究室 研究主幹
 2014年4月 (地独)大阪市立工業研究所 企画部長

定 員

 30名

受講対象・レベル

 熱硬化性樹脂メーカー、成形加工メーカー、熱硬化性樹脂を扱う商社などの研究開発・営業などに携わる方(初心者から中級者まで)

趣 旨

 熱硬化性樹脂の中で国内生産量が最大のフェノール樹脂に関して、その合成、硬化反応、物性について、演者らの研究成果を中心に概説する。
 硬化前のフェノール樹脂であるノボラックの構造や分子量等の違いにより、硬化速度や硬化後のフェノール樹脂の物性が大きく左右される。よって、まず、ノボラックの構造や分子量等に影響を及ぼす因子を中心に紹介する。次に、最適硬化条件(温度や時間等)を得るための検討方法を紹介し、硬化条件が成形材料の流動性、硬化速度、硬化物物性に及ぼす影響を紹介する。
 次にフェノール樹脂の欠点である脆さを改善するための種々の考え方を紹介し、さらに、フェノール樹脂の難燃性の向上、異方性の低減、導電性付与に関する検討例を紹介する。

プログラム

1.はじめに

2.ノボラックの合成、硬化反応
  2-1 ノボラックの性状に及ぼす種々の因子
  2-2 分子量分布が狭いノボラックの合成
  2-3 高分子量ノボラックの合成
  2-4 高分子量ノボラックを用いた耐熱性に優れた硬化物の開発
  2-5 ハイオルトノボラックの合成(速硬化樹脂の開発)
  2-6 ノボラックの硬化反応機構
  2-7 ベンゾオキサジン系樹脂の開発
    (耐熱性、難燃性に優れた硬化物の開発)

3.最適成形条件の検討方法
  3-1 硬化過程の解析
   3-1-1 化学的分析(IR、ラマンなど)
   3-1-2 物理的解析(スパイラルフロー、ディスクキュアテスタ、キュラストメータ、DSC、溶融動的粘弾性など)
  3-2 硬化度の解析

4.靱性の向上
  4-1 高分子量中間体の使用
  4-2 ゴム成分、エラストマー成分の添加
  4-3 核間結合距離を長く設計
  4-4 弾性率の低い熱可塑性樹脂の添加
  4-5 フィラーとの複合化
   4-5-1 ナノコンポジットの作製

5.難燃性の向上
  5-1 トリアジン骨格を有するフェノール樹脂

6.異方性の低減
  6-1 人工ゼオライトの添加

7.導電性付与
7-1 フェノール樹脂/銅ナノ粒子コンポジットの作製

【質疑応答・名刺交換】