化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

実際の企業の事例をあげながら、革新的なテーマを継続的に創出するための『体系的な大きな仕組み』について議論していく!

R&D支援センターセミナーのご案内

       開催日時:2016年12月14日(水)10:30~16:30
       会  場:江東区産業会館 第1会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

ベクター・コンサルティング㈱ 代表取締役社長 浪江一公 氏
 ※ 日本工業大学 大学院技術経営研究科 教授

◆ 略歴:
 大手電機メーカー、アーサー・D・リトル(ジャパン)㈱、等を経て、現在ベクター・コンサルティング㈱ 代表取締役社長。
 技術マネジメントおよび経営に関するコンサルティングにおいて20年以上の経験を有す。
 日本工業大学大学院 技術経営研究科 専任教授を兼任。
 北海道大学工学部、米国コーネル大学経営学大学院(MBA)卒。

◆ 著書:
 「プロフィット・ピラミッド超高収益を実現する14のシンプルな法則」(ダイヤモンド社)
 (韓国語及び中国語でも出版)
 「高収益革命のデザイン」(ダイヤモンド社)
 「製造業の高収益革命」(同上)
 「全図解 戦略参謀マップ」(同上)

◆ 訳書:
 「ステージゲート法―製造業のためのイノベーション・マネジメント」(英治出版)
 「エマソン 妥協なき経営」(ダイヤモンド社)
 「会社の不文律」(同上)

その他技術マネジメント、事業戦略、ビジネスモデル等のテーマで雑誌への寄稿多数。

定 員

 30名

受講対象・レベル

 経営企画・研究開発企画・技術戦略・事業企画・商品開発部門などにご所属され:
 ・研究開発テーマを継続的に創出する仕組みを構築したい、
 ・研究開発テーマの創出法を学びたい、
 ・ステージゲート法等の自社のテーママネジメント・プロセスをより有効に機能させたい、皆さま など

趣 旨

 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、既に少なからぬ分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、競合企業に先んじて革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。しかし、革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、研究者個人に依存したテーマ選択や、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。
 今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための『体系的な大きな仕組み』です。本セミナーではこの『体系的な大きな仕組み』をテーマに議論を行います。本セミナーで考える仕組みとは、基本的に人間の思考のプロセスを、組織として体系的に実現するもので、既に先進的な企業においては、このような取り組みが始まっています。
 本セミナーでは、このような考え方をもとに、実際の企業の事例をあげながら『体系的な大きな仕組み』について議論していきます。

プログラム

1.なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
 - 21世紀の産業界の現実
 - 日本企業が行く道
 - 日本企業のテーマ創出上の2つの問題点
 - 研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性(Whatへの経営資源シフトと体系的仕組みの構築)

2.革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
 - 大きな枠組みの必要性
 - 3つの原料のスパークによる革新的アイデアの創出
 - スパークための4つの要件
 - 具体的事例(東レ等)

3.顧客価値の提供機会を見つける視点
 - 顧客はQCDだけに価値を見出す訳ではない:顧客価値拡大モデル(VACES)
  ・ Value:顧客の製品の提供価値向上
  ・ Anxiety:顧客の懸念・面倒の払拭
  ・ Cost:顧客の全体コストの低減(東洋電機の例)
  ・ Empowerment:顧客社員の作業環境・能力の向上
  ・ Society:顧客の社会的価値向上
 - VACES浸透のために

4.革新的テーマ創出に向けてのスパークの為の3つの原料
 4-1 「市場の知識」の強化
 - 市場・顧客を多面的に理解する3軸(TADモデル)
  ・時間軸の一例:ライトハウスカスタマーの利用(島津製作所)
  ・分野軸の一例:顧客の製品ライフサイクル全体に目を向ける(日本テトラパック)
  ・深度軸の一例:研究者が市場との直接の接点を持つ(IBM)
 - 市場知識収集・蓄積のために
 4-2 「技術の知識」の強化
 - スパークに必要な技術知識(自社技術・周辺技術の知識蓄積・拡大と自社にない技術の吸収)
 - 技術知識蓄積・拡大モデル(BIRDSモデル)
  ・発信(Broadcast)、収集(Intake)、研究開発(R&D)、共有化(Share)
  ・具体事例(富士フイルム、ホンダ、GE、ナイキ、村田製作所、東レ等)
 -自社にない世の中の技術の吸収法
  ・なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか?
 4-3 「自社の強み」の利用
 - スパークモデルにおける自社の強みの重要性
 - 自社の強みの特徴:自社の強みは見えないもの
 - 自社の強みのありか
 - 自社の強みとは
 - 技術の強み(3Mのプラットフォーム技術、富士フイルムの12のコア技術、東レの要素技術)
 - コア技術の選定軸
 - 技術以外の強みの抽出法:VRIO分析
 - 強み発想の注意点(今弱くても将来強くすべき強みを「強み」とする)
 - コア技術の明定の全体プロセス(参考)

5.スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
 要件1. 革新的テーマ創出のための環境の用意
 - 業務の緊急度と重要度マトリクスからの示唆
 - スラックリソースの提供(3M、グーグル、東レ等)
 - ポートフォリオマネジメントの展開
 - 筋の悪いテーマを切る
 - 定期的アイデア創出ノルマを課す
 - アイデア発表会の開催
 要件2. 多様性の追求
 - なぜ多様性が重要なのか?(3Mの例)
 - 日本企業の現状:発想思考の弱さ
 - 多様性の3つの視点(SMPモデル)
  ・情報・アイデア源を多様化(Source)
  ・発想メンバーを多様化(Member)
  ・個人の発想を多様化(Perspective)
 - 具体的事例(富士フイルム、日本GE、シスコ、ソフトバンク、日立の例等)
 要件3. テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』
 - テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』するとは
 - ホンダのワイガヤの意味
 - スパークを促す5つの基本ステップ
  ・本質の追求
  ・隣接可能性
  ・MECE(もれなく、だぶりなく)
  ・着想
  ・連想・発展
 - アイデア発想法の例
  ・デザイン思考
  ・要素技術機能展開法
 - アウトプットが出ないという恐怖を乗り越えて積極的な活動をする
 要件4. 組織・構成員の意欲による『点火』
 -『点火』の必要性
 -『点火』とは
 -『点火」の3つの要件
  ・追い込む(ホンダ、3Mの例)
  ・失敗の許容・奨励(日東電工、米国海兵隊、ゼロ戦の成功の例)
  ・非金銭的報酬を与える(3Mの例)

6.グループ討議
 グループ討議テーマ:「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因な何か?」

7.最後に

【質疑応答・名刺交換】