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~粘着剤のバルクと表面の役割から粘着剤設計を理解する~

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2016年11月7日(月)12:30~16:30
       会  場:大阪市立中央会館 2F 第4会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、資料付)

講 師

粘接着技術研究所 代表 技術士 大西啓仁 氏 / ㈱ニトムズ 技術顧問(非常勤)
<専門>
 粘接着技術
<略歴>
昭和50年4月:日東電工㈱ 入社 
平成8年10月:工業材事業部門 粘着技術開発センター長
平成11年10月:工業材事業部門 粘着テープ研究センター長
平成12年3月:粘着テープ研究部長
平成19年4月:インダストリアル事業部門 基盤技術部長
平成24年4月:日東電工㈱ 定年退職
平成24年5月~平成28年6月:日東ライフテック㈱ 技術顧問(非常勤) 
平成28年7月~現在:㈱ニトムズ 技術顧問(非常勤) 
この間、機能性両面テープ、表面保護フィルムなどの粘着テープの研究開発や脱溶剤化技術開発に従事。
平成24年度に技術士(化学部門)の資格を取得し、現在、技術士として活動中。
<学会活動>
 ・平成14年6月~平成18年5月:日本接着学会中部支部企画委員
 ・平成18年6月~平成22年5月:日本接着学会中部支部副支部長
 ・平成18年6月~平成22年5月:日本接着学会理事

定 員

 30名

習得できる知識

 粗面プリズムを用いた接着面積測定という手法を通して、粘着性発現のメカニズムを理解する。粘着剤の基本設計を考える場合に、プラト―モジュラやガラス転移温度をどのように設計するか、そのバルク物性を制御する要因は何かを知る。また、バルク物性と同様、粘着剤表面も重要であり、粘着剤表面を改質することで粘着特性がどのように変化するかを理解する。最後に、研究開発マンとして、さらに成長するためには何が必要かを考える。

趣 旨

 粘着剤、粘着テープ設計を設計するための基礎物性(プラト―モジュラス、ガラス転移温度など)や界面とバルクの役割について深く理解することで、今後の開発活動に役立てる。

プログラム

1.粘着剤・粘着テープの概要
 1-1.粘着テープの用途と展開
 1-2.粘着剤構成材料、粘着剤の分類、粘着剤の形態
 1-3.粘着剤の定義、粘着剤と接着剤の違い
 1-4.粘着剤はなぜ接着するのか:粘着の3要素
 1-5.粘着テープの評価方法

2.粘着剤のバルク物性 :ゴム状平坦域弾性率(プラトーモジュラス)の設計
 2-1.動的粘弾性測定について( G’,G”の意味)
 2-2.粗面プリズムを用いた接着面積測定法(光学法)
 2-3.接着面積とプラトーモジュラス
 2-4.粘着性を発現する限界プラトーモジュラス(粘着クライテリオン)
 2-5.マクロな接着とミクロな接着
 2-6.ヤモリの接着メカニズム

3.粘着剤のバルク物性:ポリマーのプラトーモジュラスは何で決まるか?
 3-1.ポリマーの絡み合いと絡み合い点間分子量
 3-2.プラトーモジュラスと架橋
 3-3.プラトーモジュラスと結晶
 3-4.プラトーモジュラスと分子量
 3-5.タッキファイヤーを添加するとなぜプラトーモジュラスが低下するのか?

4.粘着剤のバルク設計:ガラス転移温度(Tg)の設計
 4-1.Tgと化学構造、Tgの測定方法、アクリル系ポリマーのTg
 4-2.用途別粘着剤のTg設計(イメージ)、ゲル分率とTg
 4-3.自由体積とは何か、等自由体積理論
 4-4.タッキファイヤー添加による粘着剤Tgの変化とFOX式による予想
  
5.粘着剤のバルクと表面
 5-1.時間・温度換算測とマスターカーブの作り方
 5-2.接着に与えるバルクと表面の寄与
 5-3.二層積層法による粘着剤表面改質
​  (1)官能基の効果、(2)主モノマーの効果、(3)タッキファイヤーの効果

6.相分離法による粘着剤表面改質(事例紹介)
 6-1.相溶性をSP値と分子量から理解する:フローリー・ハギンス式
 6-2.タッチパネル用粘着剤:事例紹介1
 6-3.保護フィルム用粘着剤:事例紹介2

7.最後に、研究開発マンとして成長するためにさらに何が必要かを考える
 7-1.研究開発の10原則 
 7-2.好奇心を持っていろいろな材料を扱い理解する
 7-3.伸びる研究者は何故かを考え理解し記憶を積み上げる