化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

―アクリルを中心に重合の基礎から課題克服、立体特異性リビングラジカル重合まで―

S&T出版セミナー

       開催日時:2016年9月15日(木)10:30~16:30
       会  場:高橋ビルヂング(東宝土地(株)) 会議室
            東京都千代田区神田神保町3-2   → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,800円(税込) ※ 昼食・資料代を含む

講 師

田中 均 氏 / 徳島大学 工学部 客員教授
 
【略歴】
 徳島大学工学部教授(1994年)、徳島大学名誉教授・客員教授(2014年~)。専門は高分子化学、中でもラジカル重合反応の基礎研究に45年余り携わっている。特にキャプトデイティブという新しい概念を高分子科学の分野に導入し、従来と異なるタイプの重合、高性能・高機能高分子の合成、立体特異性リビングラジカル重合を実現している。

セミナーの趣旨

 現在、プラスチック(ビニルポリマー)の工業生産の80%以上はラジカル重合法で生産されています。しかし、応用研究が重視される今日では、ラジカル重合の分野においてもその基礎研究および高等教育が疎かにされたため、適切な技術の継承とともに直面する問題に対してほとんど手が付けられないなど、生産現場に与える影響が深刻化しています。本セミナーでは、大多数の工場で通常行われているラジカル重合について、それを構成する基本反応(開始、成長、停止、連鎖移動)の特徴と解析法、重合方法の選択と注意点、また主にアクリルを中心にそこで使用される触媒とモノマーの種類、特徴、および試薬の選定について現実的な観点から初心者にも分かりやすく話します。特に、直面する具体的な現実の課題に対する問題点の発見とそれを克服するための基礎知識および対策の実際を学びます。参加者からの問題提起も歓迎します。さらに、新規立体特異性リビングラジカル重合など、機能化技術の基礎から最新の手法までを学び、今後の材料設計に役立てたいと思います。

プログラム詳細

1. ラジカル重合の基礎と課題
 1-1. 重合、ポリマーの基本用語
 1-2. モノマーの種類と特徴
 1-3. 開始剤の種類と特徴
 1-4. 重合方法の選択
 1-5. 重合の素反応、課題と課題克服の工夫
 1-6. 重合速度とポリマーの分子量を決める因子

2. 共重合
 2-1. 共重合の種類と特徴
 2-2. 共重合の解析
 2-3. モノマーの構造と反応性
 2-4. 工業化の課題

3. 重合の他因子
 3-1. 酸素、禁止剤の重合への影響
 3-2. ポリマーの着色・耐候性
 3-3. 生分解性

4. リビングラジカル重合による分子量の制御
 4-1. リビング重合の原理、種類
 4-2. 重合の具体例と課題
 4-3. リビング重合の新展開

5. 立体構造の制御
 5-1. 立体化学の用語
 5-2. ポリマーの立体規則性と材料特性の相関
 5-3. 重合の立体化学
 5-4. 立体特異性ラジカル重合とラセンポリマーの合成

【質疑応答・名刺交換】