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塗膜の付着性に対する見方、とくに塗膜強度と粘弾性、並びに内部応力が付着性に及ぼす影響を考察できるようになろう!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2016年8月19日(金)10:30~16:30
       会  場:江東区産業会館 第1会議室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、昼食・資料付)

講 師

元職業能力開発総合大学校 基盤ものづくり系 准教授 工学博士 坪田 実 氏
 《専門》 塗料物性、塗装技術と技能

定 員

 30名

受講対象・レベル

 コーティング関係の原料メーカー技術担当者、塗料メーカーの品質管理・塗料設計・研究開発担当者、塗装・コーティング分野の製造担当者・工程管理者(初心者から中堅技術者)など。あるいは、コーティング技術と技能を深めたい方、コーティング被膜の付着性能、並びに物理的強度を見極めたい方。

趣 旨

 コーティング材料(塗料)は流動状態で被塗物を覆い、付着、固化します。塗膜形成過程で起きる変化を知ること、固着後の塗膜の性能を知ることは品質を保証するために不可欠です。とりわけ、付着性は塗膜の必要条件となる大切な性能ですが、真の付着力を解明したり、測定することは困難です。本講演では、付着性に及ぼす被塗物、塗料の要因を取り上げ、付着力にとって負の因子である内部応力に言及します。また、塗装における欠陥事例を紹介し、原因と対策について、解説します。
 本講座を受講することにより、塗膜の付着性に対する見方、とくに塗膜強度と粘弾性、並びに内部応力が付着性にどのように影響を及ぼすのかを考察できるようになります。また、欠陥の発生機構を逆手にとって、割れやハジキ、対流模様を作ることができます。ぜひ、ご参加ください。

プログラム

1.塗料と塗装のKey point
 1.1 環境対応型塗料と塗膜形成
  1.1.1 環境対応型塗料とは 
1.1.2 塗膜形成機構について
1.1.3 塗料の流動性について
 1.2 乾燥過程で表面張力が関与する現象
  1.2.1 表面張力を見る目
  1.2.2 へこみとはじきの話
  1.2.3 はじきの防止策
  1.2.4 対流現象と色むら・色わかれ

2.付着性の考え方  
 2.1 付着性の理論
  2.1.1 付着力の発生
  2.1.2 分子間力-水素結合力、ファン・デル・ワールス力
  2.1.3 吸着説と拡散説
 2.2 付着強さの評価・試験法
2.3 単層塗膜の付着性に及ぼす要因とその影響
 2.4層間付着性に及ぼす要因とその影響
 2.5複層被膜のメリット

3.内部応力のはなし
 3.1 内部応力の発生機構
 3.2 内部応力の評価法
  3.2.1 応力受容媒体法(バイメタル法)
  3.2.2 FSB(Free Film Stretch Back)法  
3.3 内部応力の支配要因
 3.4 内部応力と付着性

4.塗装における欠陥事例とその対策
 4.1 塗装系が関与する欠陥現象
  4.1.1 ふくれ現象
  4.1.2 割れ現象
 4.2 内部応力が関与する欠陥現象
  4.2.1 鋼管用PE内面コートのはく離事件
  4.2.2 電気絶縁コートとコンデンサーの性能
 4.3 塗膜の粘弾性が関与する現象
  4.3.1 ヘルメットの塗装系
  4.3.2 洗車機による塗膜の傷付き事件
 4.4 塗膜の付着性と水に関する現象
  4.4.1 白化事件
  4.4.2 付着劣化を防ぐ塗料設計

5.欠陥の逆利用
 5.1 割れ現象
 5.2 ハジキ現象

【質疑応答・名刺交換】