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~足場材料の組織再生への応用と今後の展望とは~
構造制御技術や複合化技術、生体親和性の向上方法など、例を挙げて解説!

R&D支援センターセミナー

       開催日時:2016年6月23日(木)12:30~16:30
       会  場:江東区文化センター 3F 第2研修室  → 会場へのアクセス 
       参 加 費:49,980円(税込、資料付)

講 師

国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA) ナノライフ分野コーディネーター/PI(主任研究者) 生体組織再生材料ユニット長 生体機能材料ユニット長 陳 国平 氏

【ご略歴】
  2008年4月~現在 日本高分子学会医用高分子研究会運営委員    
  2008年10月~2008年9月 JSPS「再生医療の実用化」に関する研究開発専門委員会委員
  2012年9月~現在 日本再生医療学会評議員
  2013年7月~現在 英国王立化学会のJournal of materials Chemistry B, Associate Editor
  2015年1月 英国王立化学会フェロー
  2015年11月~現在 日本バイオマテリアル学会 理事
  2016年1月~現在 TERMIS-APのcouncil member
【ご職歴】
  1997年4月~2000年9月 奈良先端科学技術大学院大学および工業技術院 ポスドク
  2000年10月~2004年3月 産業技術総合研究所 研究員、主任研究員
  2004年4月~2006年12月 物質・材料研究機構  主幹研究員
  2007年1月~2011年3月 物質・材料研究機構  グループリーダー
  2011年4月~2015年3月 物質・材料研究機構MANA生体組織再生材料ユニット長
  2015年4月~現在 現職
  2013年10月~現在 筑波大学数理物質系教授(連係大学院)

定 員

 30名

趣 旨

 再生医療において、足場材料は細胞を三次元的に分布させ、特定の形状を賦与しつつ、再生のためのスペースを提供するための支持体として重要な役割を果たしている。また、足場材料は、細胞の接着、増殖から基質産生へ向かうように細胞の分化を制御できること、高い生体親和性、機械強度など、実に様々な性質が要求される。加えて、理想的な組織再生を行うためには、増殖した細胞と産生された細胞外マトリックスが組織化し、新しい生体組織が形成される段階で多孔質材料は新しい組織に置換されることが望ましい。そのために生体吸収性高分子の足場材料はよく用いられている。生体吸収性高分子は、ポリL-乳酸(PLLA)やポリグリコール酸(PGA)、乳酸とグリコール酸の共重合体(PLGA)、ポリカプロラクトン(PCL)などの合成高分子と、コラーゲンやゼラチン、ヒアルロン酸などの天然高分子に大別される。本講演では、再生医療に用いられる足場材料をレビューしながら、最近の進歩と今後の展開も合わせて紹介する。特に、足場材料の構造制御技術や複合化技術、生体親和性の向上方法などの例を挙げながら、組織再生に相応しい足場材料およびその製造方法について述べる。

プログラム

 1.再生医療開発に求められる材料研究のアプローチ
  ・足場材料の役割

 2.足場材料の必要条件 
  ・足場材料の原材料
  ・生体吸収性合成高分子の足場材料
  ・天然高分子の足場材料
  ・細胞外マトリックス足場材料
  ・自家足場材料
  ・複合足場材料
  ・階層構造の足場材料
  ・パターン化構造の足場材料

 3.足場材料の作製方法
  ・氷微粒子を用いた足場材料の作製法
  ・生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合方法
  ・気孔率の制御
  ・足場材料の多孔質構造の制御

 4.足場材料の組織再生への応用と今後の展望
  ・足場材料を用いた真皮組織の再生
  ・足場材料を用いた軟骨組織の再生
  ・足場材料を用いた骨組織の再生
  ・足場材料を用いた筋肉組織の再生
  ・今後の展望