化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

厳しさ増す環境対応に向けて

エヌ・ティー・エスセミナー

       開催日時:2016年6月15日(水)13:00~16:40
       会  場:オーム社・ゼミルーム
             東京都千代田区神田錦町3丁目1番
            
  
       受講料:43,200円(税込)/1人 ※ 資料を含む

セミナーの趣旨

★ 日本の市場でようやく芽吹きだしたクリーンディーゼル乗用車市場が、2015年秋のドイツメーカによるアメリカ市場での不正問題が発覚し冷や水を指され、一企業の問題に止まらずディーゼル乗用車全体の市場での信頼失墜につながっている。しかしながら、燃費がガソリン車を上回りCO2排出もガソリンエンジン車より少ないと言う事でクリーンディーゼル乗用車へのメーカの期待は大きく、今後も市場投入が続くと思われる。
★ 本セミナーでは、クリーンディーゼル乗用車が失った信頼を今後どのように回復していくべきか、試験法を中心にその課題と解決のための対策について解説する。またEUを中心としたメーカの今後の研究開発の方向性についても紹介する。
★ 対象:自動車メーカ始めに自動車産業に関わる部品・部材メーカの研究企画マネージャー及び担当者、商品企画・マーケティング担当者、ディーラにおける営業担当者等自動車産業動向に興味のある方全て。
 

プログラム概要

第1講 排出ガス・燃費試験法の課題と対策
佐藤 進(東京工業大学)
第2講 乗用車用ディーゼルに突き付けられた課題と対応策
山根 健(山根健オフィス)
 

プログラム

● 時 間 13:00~15:30
● 演 題
第1講 排出ガス・燃費試験法の課題と対策
● 講 師 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械宇宙システム専攻
     准教授 佐藤 進 
● 内 容
 年々厳しくなる排出ガス規制への適合に加えて、燃費CO2基準達成のための技術発展が自動車メーカには求められている。そうした背景の中、フォルクスワーゲン問題のような実走行状態における排出ガスの増大が認められるような事態が起こった。
 これは試験法で定められた方法だけでは、現実の走行状態の排出ガス実態を把握することはできないことを意味している。実走行状態での排出ガスを規制に導入する動きも出ており、まさに試験法が改革されつつある。
 本セミナーでは、ガソリン車、ディーゼル車も含めた排出ガス・燃費試験法の特徴と課題について解説し、この先の規制動向についても言及する。
 
1.自動車に起因する大気汚染
2.排出ガス規制の推移
3.日本の排出ガス・燃費試験法
・乗用車の試験法
・重量車の試験法
4.欧米の試験法
5.現行試験法の課題と問題点
6.将来の排出ガス・燃費試験
7.研究紹介

講師プロフィール
2001年3月 慶應義塾大学 文学部 史学科西洋史学専攻 卒業
2003年3月 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 総合デザイン工学専攻 修士課程修了
2006年3月 同専攻 博士課程修了
2006年2月~2012年1月 独立行政法人交通安全環境研究所環境研究領域 研究員
2012年2月~2015年3月 国立大学法人東京工業大学大学院理工学研究科機械宇宙
システム専攻 助教
2015年4月~ 同専攻 准教授

<休憩 15:30~15:40>

● 時 間 15:40~16:40
● 演 題
第2講 乗用車用ディーゼルに突き付けられた課題と対応策
● 講 師 山根健オフィス
     代表 山根 健 
● 内 容
 ディーゼルエンジンは優れた燃費性能が注目され、石油ショックなど燃料価格の高騰などを契機に先ず商用車にさらには乗用車にも採用が広がってきていた。一方で、日本では煤煙排出が注目されたことにより急速に市場が縮小するなど、情勢に影響される面も明らかになった。欧州では新世代の直噴技術、ターボ過給技術の導入により燃費だけではなく高いトルクによる運転性向上に加えて優遇策もあり、急速に普及が進み、特に重量車では過半数を占めるに至っている。
 ディーゼルエンジンは、その高い燃焼圧力が高効率をもたらす反面、NOxの排出、騒音や振動などの問題も内包しており、その対策が今後一層重要となってきている。今後は、より実用状態での燃費や排出ガスと運転性の高いレベルでのバランスが求められる。
 
1.乗用車用ディーゼルエンジン概要
・ディーゼルが注目される背景(CO2規制)
・乗用車用ディーゼルの歴史
・ディーゼルの排出ガスとその規制
2.BMWの乗用車用ディーゼルエンジン開発
・ディーゼルエンジン研究
・市販開始と性能向上
・普及と燃費性能
3.ディーゼルエンジン排出ガス処理技術
・BMWNSCシステム
・BMWSCRシステム
・BMWクリーン・ディーゼル導入プラン
4.最新のBMW乗用車用ディーゼルエンジン
・BMWエンジンファミリープラン
・BMWの新6気筒ディーゼルエンジンの解説

講師プロフィール
1975年3月 早稲田大学理工学研究所 熱力学コース修了
 同年4月 日産自動車入社、中央研究所新動力研究室配属、蒸気機関、スターリング機関他代替機関
      の研究
1977年   ターボチャージャ、過給エンジン開発(ガソリンおよびディーゼル)を担当。
1981~1983年 ロンドン大学インペリアルカレッジに社命留学、過給エンジン燃焼を研究。
1984年   過給エンジン開発、新世代4気筒エンジン企画、吸排気系開発を担当。
1986年   高性能エンジン企画担当。
1987年   耐久レース用エンジン、車両システム開発を担当。
1992年   動力性能運転性評価試験及び駆動系試験を担当。
1992年7月 BMW Japanに転職、エンジニアリング本部、試験技術を担当
      日本市場調査、運転性適合試験、製品開発、BMW AGにてエンジン企画、水素自動車
      プロジェクト、F1エンジンプロジェクト、モビリティ研究等に従事。
2009年7月 BMW Japanを定年退職 個人事務所設立。
      BMW Japanの技術顧問、大学の非常勤講師、BMW AGのタスクフォース等に従事
その他活動:自動車技術会 モータースポーツ部門委員会 幹事

16:40 終了