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~リチウムイオン二次電池や全固体電池の性能向上を目指す実用化に向けた要素技術~
☆本セミナーでは、カーボンニュートラル社会の実現ならびにSDGsの達成に必須となるバッテリーの性能向上において、ブレークスルーの一つに挙げられているシリコン負極材料の創製技術について解説します。
☆リチウムイオン二次電池や全固体電池の蓄電容量と充放電サイクル寿命等の性能面の向上を目指す実用化に向けた要素技術について解説します。

 
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:5/23~6/5(何度でも受講可能)】の視聴を希望される方は、 こちら からお申し込み下さい。

R&D支援センターウェビナーのご案内

       開催日時:2025年5月22日(木)12:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

・資料付(PDFデータでの配布)
 ※紙媒体での配布はございません。
 ※資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  
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申込方法

 下記のカートへの投入、あるいはFAX用紙にてお申込ください。

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講 師

東京電機大学工学部電気電子工学科 教授 博士(工学)  佐藤 慶介 氏

【専門】
ナノ構造材料創製、リチウムイオン電池、全固体電池

【略歴】
2003年に東海大学大学院工学研究科電子工学専攻にて博士(工学)を取得。
2008年より国立研究開発法人物質・材料研究機構WPIセンター半導体ナノ構造物質グループにて
  半導体ナノ材料の製造ならびに無機有機太陽電池の開発に従事。
2013年より東京電機大学工学部電気電子工学科にて発電・蓄電用機能性半導体ナノ粒子の製造に着手し、
現在、リチウムイオン電池、全固体電池の高性能化に向けたシリコン系負極材料の開発に従事。

受講対象・レベル

バッテリーの製造ならびに性能検証、材料の量産化に関わる従事者の方、
既存材料をバッテリー用途に展開したい方、
バッテリー用負極材料を検討している方もしくは興味のある方。
また、バッテリー業務にたずさわって5年の若手技術者や新人~中堅の方。 

必要な予備知識

・特に予備知識は必要ありません。 

習得できる知識

・シリコン負極の基礎知識を習得できる。
・シリコンナノ粒子表面への微細加工技術を習得できる。
・蓄電容量を向上させるシリコン負極への機能性付加技術を習得できる。
・充放電サイクル寿命を向上させるシリコン負極への機能性付加技術を習得できる。 

趣 旨

 温室効果ガスの削減は地球規模の課題であり、2015年にパリ協定が締結されています。その中で、日本は中期目標として2030年の温室効果ガスを2013年度の水準から26%削減することを目標に定めています。この目標を達成するためには、様々な用途で広く利用されているリチウムイオン二次電池、近年では全固体電池等のバッテリーの高性能化が急務であり、2030年にかけてバッテリーの需要拡大が見込まれております。この状況下において、世界規模で推進されている電気動力車(EV車)等の普及に向けた高性能バッテリーの開発が必要となります。
 本セミナーでは、カーボンニュートラル社会の実現ならびにSDGsの達成に必須となるバッテリーの性能向上において、ブレークスルーの一つに挙げられているシリコン負極材料の創製技術について解説します。ここでは、粒子径の制御技術や最新技術である粒子表面への低コストかつ簡易な微細加工技術について解説します。さらに、リチウムイオン二次電池や全固体電池の蓄電容量と充放電サイクル寿命等の性能面の向上を目指す実用化に向けた要素技術について解説します。

プログラム

1.リチウムイオン電池の動向と課題
 1-1. リチウムイオン電池の動向
 1-2. リチウムイオン電池への要求
 1-3. リチウムイオン電池材料の開発状況
  
2.シリコン負極の課題と解決技術
 2-1. リチウムシリコン合金によるシリコンの体積膨張とその緩和技術
 2-2. シリコン表面の保護被覆層(固体電解質界面(SEI)層)の崩壊とその緩和技術
 2-3. シリコン/導電助剤配合比による蓄電容量と充放電サイクル寿命の影響
  
3.シリコン負極を用いたリチウムイオン電池の性能
 3-1. 体積膨張緩和を目指したシリコン負極の微粉化による充放電サイクル寿命の効果
 3-2. SEI層の崩壊緩和を目指したシリコン負極への金属被覆による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
 3-3. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への不純物添加による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
 3-4. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への2次元材料被覆による充放電サイクル寿命の効果
 3-5. 導電助剤の未添加を目指したシリコン/グラフェン複合負極による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
  
4.シリコン負極を用いた全固体電池の性能評価
 4-1. 液体電解質と固体電解質の違い
 4-2. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への不純物添加と2次元材料被覆による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
  
5.今後の展望