第19回中国国際プラスチックリサイクルサミットフォーラムに参加して
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】 のご案内
開催日時:2025年4月4日(金)10:30~16:30
受 講 料:55,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 49,500円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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講 師
倉地 育夫 氏 ㈱ ケンシュー 代表取締役 工学博士
1977年3月 名古屋大学 工学部 合成化学科 卒業
1979年3月 同 大学院 工学研究科 応用化学専攻 博士課程前期修了
1983年4月 科学技術庁 無機材質研究所 留学(1984年10月まで)
1992年9月 学位取得(工学博士; 私立 中部大学)
1979年4月 ブリヂストンタイヤ 入社(現;ブリヂストン)
1984年11月 ブリヂストン 研究開発本部 復職
1991年9月 ブリヂストン 退社
1991年10月 コニカ 第四開発センター 入社(主任研究員)
1993年4月 福井大学 工学部 客員教授
1993年11月 コニカ 感材技術研究所 主幹研究員
1998年6月 同社 MG開発センター 主幹研究員
2001年8月 同社 中央研究所 所長付主幹研究員
2005年8月 コニカミノルタビジネステクノロジ ーズ 生産本部 生産技術センターデバイス技術部第3デバイスグループリーダー
2008年10月 同社 生産技術センターデバイス技術部 担当部長
2009年4月 同社 開発本部化製品開発センター機能部材開発部 担当部長
2011年3月 コニカミノルタビジネステクノロジーズ 定年退社(57歳)
2011年3月 ケンシュー設立 代表取締役社長 就任(現在に至る)
【受賞歴】
2000年5月 第32回 日本化学工業協会技術 特別賞 受賞
2004年5月 写真学会 ゼラチン賞 受賞(その他 ブリヂストンの超高純度βSiC半導体技術が日本化学会 化学技術賞 受賞)
【活動】
高分子学会 代議員、高分子同友会 開発部会 世話人、日本化学会 代議員、日本化学会 産学交流委員会シンポジウム分科会 主査、同委員長、日本化学会 春季年会 講演賞 審査委員長など、共著多数
セミナーの趣旨
2024年9月26日、27日と二日間にわたり、中国広東省で「第19回中国国際プラスチックリサイクル会議および展示会ならびに家電・自動車プラスチックリサイクルサミットフォーラム」が開催された。参加者は中国国内で事業を行っている,解体事業者,再生プラスチック事業者,改質プラスチック事業者,エンドユーザー企業である。この会議に招待されて講演したのだが、再生プラスチックの強度やプロセシングに高い関心が寄せられた。
日本では、2022年4月に再生プラスチックに関する新法が施行され、再生プラスチック市場が過熱化し、バージン材よりも高い再生プラスチックが登場している。中国は、日本市場よりも早く再生プラスチックの市場が立ち上がっており、2010年には専用の市場が温州はじめ数か所に設置されていた。メカニカルリサイクル分野では、中国はトップランナーである。本セミナーでは、このフォーラムの内容を基に、再生プラスチックを導入する時に必要な品質管技術から、再生プラスチックを利用し独自のポリマーアロイを開発する時に必要な技術まで基礎から最新技術まで解説する。
なお、DXの進展を踏まえ、データサイエンスやAIに関する話題も本セミナーでは取り上げ、単なる再生技術の紹介だけでなく、研究開発のヒントまで講師の開発事例を用いて詳しく解説する。
セミナー対象者
1. 新入社員から技術系管理職まで
2. 材料開発担当者
3. 製品開発担当者
4. 品質管理担当者
セミナーで得られる知識
1. プラスチック再資源化技術の基礎と応用
2. プラスチックが関わるグローバルな環境問題と対策の概要
3. 高分子材料の破壊
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1.1 世界の環境問題変遷
1.2 バイオリファイナリー概要
1.3 プラスチック再資源化3つの方法
1.4 日本のプラゴミ処理とサプライチェーン
2. メカニカルリサイクル技術と問題
2.1 メカニカルリサイクル
2.2 中国の再生プラ概況(国際フォーラム報告)
2.3 プラスチックの破壊と劣化概要
2.3.1 破壊力学概論
2.3.2 ワイブル統計
2.3.3 プラスチック・ゴムの破壊力学
2.3.4 プラスチックの劣化
2.3.5 AIによるフラクトグラフィー
2.4 再生プラスチックの寿命
2.4.1 プラスチックの寿命予測法
2.4.2 データサイエンスの活用
2.5 事例:再生PC/ABS(UL94-5Vb合格)の強度
2.5.1 二軸混練機の問題
2.5.2 カオス混合による問題解決
2.5.3 再生プラスチックの難燃化設計
3. PETボトルのリサイクル
3.1 PETボトルのケミカルリサイクル
3.2 PETボトルのメカニカルリサイクル
3.3 事例:UL94-V2合格 PETの開発
3.4 事例:UL94-5Vb合格 PC/PETの開発
4. プラスチック再資源化における品質管理
4.1 製品のロバスト確保
4.2 信頼性工学
4.3 品質管理活動の実際
5. まとめ