~基礎理論から測定技術まで~
こちらは1/20(月)実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。期間中何度でも視聴できます
R&D支援センターウェビナー【アーカイブ配信】
配信開始日:2024年1月20日(月)
配信終了日:2024年1月27日(月)
参 加 費:49,500円(税込)
備 考
・こちらは1/17(金)実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。
・配信開始日以降にセミナー資料(PDF形式)、閲覧用URL(※データの編集は行っておりません)をお送りします。
・セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
大阪公立大学大学院 生活科学研究科 教授 博士(理学)
/(株)イロラボ 代表取締役 酒井 英樹 氏
【ご専門】
居住安全人間工学
【ご経歴】
1996年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。理学博士。
早稲田大学理工学部助手,大阪市立大学生活科学部講師,准教授,教授を経て2022年より現職。2024年株式会社イロラボ設立、代表取締役。
【ホームページ】
http://researchmap.jp/sakai_hideki/, https://iro-lab.com/
受講対象・レベル
・若手技術者
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありませんが、表面張力や液体の接触角の測定装置を使ったことがない場合は,事前に一度触っておかれることをお勧めします。
習得できる知識
・ぬれ性の基礎知識が身につく。
・接触角測定のコツがわかる。
・測定値を正しく解釈できるようになる。
・ぬれ性の制御法の考え方がわかる。
趣 旨
素材表面を濡れやすくしたり、濡れにくくしたりする技術は、さまざまな分野で必要とされ、また、問題になっています。本セミナーでは、濡れる、という現象を理解するために必要な知識を、基礎の基礎から徹底的に解説します。そして,理論に基づいた素材のぬれ性の測定法、評価法を解説します。さらに,ぬれを上手に利用するには、どうすればよいか、その考え方をお教えします。
プログラム
1-1. ぬれとは何か
(1)用語解説
(2)表面・界面張力の原理
(3)ぬれは熱力学的な現象である
(4)表面・界面張力の熱力学的な定義
(5)単位のはなし
(6)液体の表面張力の測定法
1-2. どうしてぬれたり,ぬれなかったりするのか
(1)ぬれるための条件
(2)付着ぬれ、拡張ぬれ、浸漬ぬれ
1-3. ヤングの式とラプラスの式
(1)ヤングの式の意味
(2)ラプラスの式の意味
(3)液滴の形状を考える
2. ぬれ性の測定と評価
2-1. さまざまな接触角
(1)複合面のぬれ(カシーの式)
(2)凸凹面のぬれ(ウェンゼルの式)
(3)気体の吸着と液体の吸着(ウェンゼルの式の破綻)
(4)超はっ水の発現は難しい
(5)各種接触角のまとめ
2-2. 表面とは何か
(1)金属の表面
(2)高分子の表面
(3)接触角の文献値はアテにならない
2-3. 接触角の二大測定法
(1)ウィルヘルミの吊り板法(垂直板法)
(2)液滴法(静滴法)
(3)接触角が0度のときはどうするか?
3. ぬれ性の分析法と応用例
3-1. なぜ表面自由エネルギーの理論が必要なのか?
(1)モデル化の功罪
(2)分子間力の種類
3-2. 表面自由エネルギーに基づく表面分析法
(1)フォークスの式
(2)分散成分の測定法
(3)拡張フォークスの式
(4)バナスの酸・塩基の式
3-3. ぬれのさまざまな利用法
(1)ぬれ性の制御の考え方
(2)フッ素がもてはやされる理由
(3)さまざまな利用法
(4)ぬれ色の測定
(5)今後の方向性
【質疑応答】