☆水素、CO2、天然ガスなど、気体・ガスの吸着・脱着の基礎から応用をわかりやすく解説!
本ウェブページは【LIVE配信(1/23実施)】を録画したアーカイブ配信の申込ページです。
期間中は何度でもご視聴いただけます。
R&D支援センターウェビナー【アーカイブ配信】
配信開始日:2024年1月24日(金)
配信終了日:2024年1月31日(金)
参 加 費:55,000円(税込)
備 考
・視聴開始日になりましたら、視聴用URLをメールでお知らせします。
セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
千葉大学 大学院理学研究院化学研究部門 教授 博士(理学) 加納 博文 氏
【ご専門】
コロイド・界面化学、吸着科学
【ご活躍】
日本吸着学会元会長
日本化学会コロイドおよび界面化学部会元部会長
ヨウ素学会前会長
炭素材料学会評議員
受講対象・レベル
粉体、多孔性、ナノ材料開発に携わる研究者・技術者の方
必要な予備知識
大学教養科目程度の数学、物理、化学の知識のある方
習得できる知識
粉体、多孔性、ナノ材料の特性評価を確実にできる。
ガスの分離・回収に応用可能な基礎を習得できる。
趣 旨
ガス吸着・脱着の現象を基礎とするガス吸着測定法は、物質のナノスケールの細孔構造を平均的に評価する上で優れた方法であるため、粉体や多孔体などの細孔パラメータ(比表面積など)を得るための測定法としてはなくてはならない手法である。近年ナノマテリアルの応用が盛んになっているが、その微細構造を評価する上でガス吸着測定技術は重要であり、また基礎を把握することで、ナノマテリアルの応用技術の展開を図ることができるであろう。また、天然ガスや水素などクリーンエネルギーの貯蔵や、地球温暖化ガスであるCO2の分離回収を実行するためには、ガス吸着の原理を理解する必要がある。本セミナーでは、そのような基礎と応用を理解するために、わかりやすく解説する。
プログラム
1-1 物理吸着・脱着、化学吸着・脱着、吸収、吸蔵
1-2 可逆性と脱着機構
1-3 応用分野における脱着特性の重要性
2.細孔体の種類
2-1 ゼオライト系、炭素系、ナノ細孔性配位高分子
3.ナノ細孔体の特徴
3-1 細孔の分類
3-2 界面構造と機能
3-3 材料としての性質
3-4 キャラクタリゼーション方法
4.分子間相互作用と分子吸着ポテンシャル場
4-1 蒸気と超臨界気体
4-2 分散相互作用
4-3 レナード・ジョーンズポテンシャル
4-4 吸着等温線・脱着等温線の型
5.気体吸着実験法と解析
5-1 容量法吸着装置
5-2 重量法吸着装置
6.平坦表面への吸着
6-1 吸着理論
6-2 BET理論
7.メソ孔への吸着
7-1 毛管凝縮
7-2 吸着・脱着ヒステリシス
7-3 ケルビン式
7-4 細孔分布解析:吸着ブランチと脱着ブランチ
8.ミクロ孔への吸着
8-1 スリット型細孔へのミクロポアフィリング
8-2 DR解析
8-3 ミクロ細孔解析 DFT法 問題点
8-4 二酸化炭素吸着 水素吸着
9.柔軟性多孔性配位高分子
(PCP/MOF)によるゲート現象
10.蒸気吸着と超臨界吸着
11.高圧吸着
11-1 高圧ヘリウム浮力法による試料密度測定
11-2 表面過剰量と絶対吸着量
12.メタン吸着
12-1 カーボンナノホーン
12-2 ナノ細孔性配位高分子
12-3 ゲート現象:脱着特性の優位性
13.水素吸着
13-1 活性炭素繊維
13-2 カーボンナノチューブ
13-3 カーボンナノホーン
13-4 最近の動向
13-5 測定上の問題点
14.二酸化炭素分離技術
14-1 活性炭素繊維
14-2 ナノ細孔性配位高分子
14-3 固体型CO2分離材
15.その他の応用分野
15-1 吸着ヒートポンプ
15-2 ナノカーボンの構造と電気化学的応用
15-3 同位体分離
16.まとめ