化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

1口(1社3名まで受講可能)でのお申込は 受講料 66,000円(税込)/1口 が格安となります。
☆☆☆ Web配信セミナー ☆☆☆
☆☆☆ 本セミナーは、Zoomを使用して、行います。☆☆☆

トリケップスセミナー

 開催日時:2025年1月30日(木)10:00~17:00
 参 加 費:お1人様受講の場合 53,900円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 66,000円(税込/1口)

 ★ 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。

 ★ インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。

 ★ 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

講 師

野田伸一(のだしんいち) 氏 …工学博士
   ワールドテック技術講師

<略歴>
 1982年、芝浦工業大学を卒業。
 2000年、三重大学にて「モータの振動騒音」で工学博士を取得。
 株式会社東芝 重電技術研究所にて、モータ(自動車、産業、鉄道、エレベータ、家電・空調など)の研究開発・品質問題に従事(部長)。
 2013年、Nidec(日本電産)株式会社、モータ基礎研究所にてブラシレスDCモータ開発やモータ開発、ロボット・ドローン用モータ開発、品質問題に従事(部門長)。
 2023年、Nodaモータテック事務所(代表)設立し、モータ技術顧問、セミナー講師、コンサルタント、専門書執筆などで活動。

<著書>
 科学情報出版 2010年10月 初めて学ぶ現場技術講座 「電磁振動&騒音設計」
 NTC 2010年11月「モータの騒音・振動とその対策設計法」
 科学情報出版 2014年3月「モータの騒音・振動と対策設計法」
 月刊EMC 2023年11月号(No.427)科学情報出版 実践講座 モータ騒音振動の対策
 機械設計 2024年2月号(雑誌) 特集号 日刊工業新聞社 第68巻第2号2024 Vol.68

<活動、等>
 表彰歴:電気学会論文賞、オーム技術賞、発明表彰・・8件 
 非常勤講師:芝浦工業大学(元)、大同工業大学(元)、セミナー講師、社員教育講師
 学会・団体:モータ技術シンポジウム委員、IEEE、日本機械学会委員、電気学会委員

セミナーの概要

 モータは、洗濯機、エアコンなど家電製品、最近では電気自動車(EV)が注目され、幅広い分野で使用されている。その中でSRM(スイッチドリラクタンスモータ)やSynRM(同期リラクタンスモータ)は、永久磁石のレアアース材を使用しないため、価格高騰や供給不安の問題から近年、レアアースレスモータとして再注目を集めている。
 レアアースレスモータのメリットは、ロータには磁石や巻線がなく、電力損失がほとんどない。永久磁石モータの性能と誘導モータのシンプルさと保守メンテナンスの利便性を兼ね備えている。高速回転の遠心力によるロータの破壊のリスクが小さく、逆起電力の上昇による可変回転速度が広く使えることから様々な製品へのレアアースレスモータの適用を検討されている。その反面、モータを駆動するインバータの電源電流に発生するトルクリップルが大きく、回転時に回転力の変動に伴い、騒音を発する場合もあり問題がある。
 本セミナーでは、レアアースレスモータの回転原理、課題は何か。他機種とのモータ特性比較、位置付けと今後の動向を解説する。レアアースレスモータの振動騒音発生メカニズムとその対策低減の事例を多く紹介する。また、本セミナーは「47年間の各種モータ設計・品質の実務に携わった経験とノウハウ」を持つ講師が、事例を交えて「実際に業務で使える内容」に重きをおき解説する。

講義項目

 1 レアアースレスモータの概要
  1.1 高性能モータへの課題:脱/省レアアース
  1.2 レアアースレスモータの歴史と開発の動向
  1.3 誘導モータ、ブラシレスDCモータとの比較
  
 2 各種モータの回転仕組み
  2.1 DCモータ、ブラスレスDCモータ、トルク発生の仕組み、一般的な駆動回路と制御法
  2.2 ステッピングモータのパルス回転動作
  2.3 SRMおよびSynRMモータの構造、回転の仕組み
  
 3 SRMとSynRMモータの振動騒音とその対策低減の事例
  3.1 振動と騒音発生メカニズム(起振源、伝達関数、騒音)
  3.2 固有振動数と騒音特性
  3.3 振動騒音の低減事例(制御方式、巻線方式、スロットコンビ、振動ダンピングなど)
  
 4 SynRMモータにおける仕様、体格、課題
  4.1 SynRMモータとは、低コスト、高効率に向けた課題と解決策
  4.2 SynRMモータの特性の課題と改善手段
  4.3 モータ特性の比較チャート、SRモータの位置付けと課題
  
 5 レアアースレスモータ実用の事例
  5.1 各種産業(家電、EV、建設機械…)へのレアアースモータの事例、特性、特徴
  5.2 利用分野ごとの製品開発
  5.3 レアアースレスモータ適用への課題、今後の動向
  
 【質疑応答】