~ バインダー、正・負極材への適応、バイポーラーとドライ化 ~
■ 発 刊:2024年11月11日 ■ 定 価:書籍:99,000円(税込) ※ 書籍+PDF版:115,500円 (税込) ■ 体 裁:A4版 カラーコピー製本 309頁 ■ 発 行:S&T出版 ISBN 978-4-911146-06-4 |
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著 者
調査・執筆 菅原秀一
特別寄稿 鈴木孝典
企画・編集 S&T出版㈱
趣 旨
・LFP→水系塗工、NCM→粉体塗装、全固体→Fiber Fibrillation が本命か?
・ドライプロセスは生産性が普及の鍵
・全固体電池はドライプロセスと相性がよさそう
・全固体電池は原理的にバインダーは不要、だが別の難問があって..
・固体電解質とバイポーラー、掛け算か足し算か、今後に期待..
・連続体電極のリチウム硫黄電池、500Wh/kgレベルは可能か..
本書は現行のリチウムイオン電池の製造、その主要部である電極板の製造過程における、バインダー(接着材、結着材)を中心とした、化学材料とプロセス技術と、その新たな展開を扱う。
1991年にソニー㈱によって創造された“リチウムイオン電池”は、33年後の現在、EVを始めグローバルな、モバイル電源のほぼ全てを担うに至った。しかし2024夏現在、あれほど勢いがあったEVと、EV用電池の生産量が、火が消えた様に低下した。特に欧米においてその状況が著しいが、順調な生産を継続する中国においても、その内容は特に原材料のコスト構成において、劇的な変化が見える。
EVの普及には電池コストが最大の障壁である、これはこの十数年言われ続けて来た。コストは正極材の問題であろうと考えていたが、意外にも正極バインダーであるふっ素ポリマー(PVDF)にも降りかかって来た。コバルトフリーの鉄リン酸リチウムLFP正極材への、大幅なシフトは、安価な水系バインダーの採用と相まって、PVDFのサプライへの警戒論が出て来た。
元よりバインダーは発電要素はなく、無ければないで済む存在である。同時に使用される溶剤NMPも、リサイクルコストも含めて、コストアップの原因である。
筆者は1991年からバインダーに携わって来たが、上記の様な自己矛盾の意識は常にあった。今後の全固体電池を含む、リチウムイオン電池の更なる進展の為には、(湿式)バインダーを解消して乾式プロセスに移行し、更にはバイポーラー(双極子)電極によって、比容量Wh/(Kg、L)の大幅なアップの可能性を探りたい。
第4、5章で取り上げた、全固体電池とリチウム硫黄電池は、これまでの電解液とは次元の異なるバインダーや、イオン伝導パスと更には、電気伝導路を形成する、困難な課題に突き当たっている。電解液系バインダーの技術経験が活きる部分、全く役に立たない部分が混在している。明確な回答はないが、情報を整理して提供したい。
今回、特別寄稿をお願いした鈴木孝典氏は、筆者と同じ呉羽化学工業㈱(現 ㈱クレハ)の技術系OBで、電池材料とバインダーの開発営業を共に担当した仲でもある。現在はドライプロセス開発の第一人者である。
電池メーカーにとっては、汚れ仕事の湿式バインダーと電極製造は、余り手を出したくない部分である。この辺の問題解決に、化学系OBが多少なりとも、お役に立てばと、データを集め解説を試みた。なお個々のメーカーの技術ノウハウにわたる部分もあり、多少歯切れの悪い点はご容赦願いたい。
(「はじめに」菅原秀一)
掲載見本
目 次
1.1 バインダーの役割と求められる特性(1)セルの構成、接着と結着 — 1
1.1.1 リチウムイオン電池の特徴、1991~ — 2
1.1.2 電極の断面図 — 2
1.1.3 バインダーによる活物質の接着・結着状態 — 2
1.1.4 PVDFバインダーの接着強度、負極炭素/銅箔 — 3
1.1.5 各種バインダーポリマーの構造と配合 — 3
1.1.6 導電助剤とバインダー、機能の発現 — 3
1.1.7 ポリマーのガラス転移点Tgと融点Tm — 3
1.1.8 バインダーポリマーの耐熱性アップ — 4
1.2 バインダーの役割と求められる特性(2)湿式プロセスにおける塗工工程 — 9
1.2.1 極板の塗工パターン(正負、両面) — 9
1.2.2 電極板の断面と塗工欠陥 — 9
1.2.3 PVDFの溶解性と膨潤度 — 9
1.2.4 溶剤とポリマーのSP、相互溶解関係 — 10
1.2.5 PVDFホモポリマーの溶解度(35℃) — 10
1.2.6 正負極材の真比重、T比重、P比重、空隙率%@P — 10
1.2.7 バインダーの樹脂濃度と粘度の関係 — 10
1.2.8 PVDFの重合度とバインダー溶液 — 11
1.2.9 高分子量タイプPVDFバインダー(Solef(r)) — 12
1.2.10 塗工スラリーの粘度と固形分モデル — 17
1.2.11 リチウムイオン電池の製造全工程 — 17
1.2.12 製造設備と工程費(大型セルの製造) — 18
1.2.13 全工程の原料、部材との関係 — 18
1.2.14 リチウムイオン電池製造、原材料と工程(1) — 21
1.2.15 リチウムイオン電池製造、原材料と工程(2) — 21
1.2.16 リチウムイオン電池生産の分業 — 22
1.2.17 ポリマーと媒体(1 物理化学特性) — 22
1.2.18 バインダーポリマーと媒体(2 コスト) — 22
1.3 電気化学的な環境、充放電と酸化・還元 — 27
1.3.1 電解液中の電位分布 φ(x) — 27
1.3.2 バインダーに対する物理・化学的な作用 — 28
1.3.3 PVDFの酸化、還元(分子軌道計算) — 30
1.3.4 電解液のHOMO、LUMOと電極電位 — 30
1.3.5 有機電解液のHOMO、LUMO eV(文献値) — 30
1.3.6 汎用有機電解液の電気分解領域 — 33
1.3.7 各種電解質の特性 各種電解質の特性を電解質メーカーのサイクリックボルタンメトリーCVのデータから紹介する。 — 33
1.3.8 導電性バインダーとドーピング — 35
1.3.9 導電性ポリアニリンのHOMO、LUMO — 35
1.4 正極材の種類とバインダー、溶剤系vs.水系 — 37
1.4.1 電池製造とバインダー、技術情報 — 37
1.4.2 正・負極電極のバインダー、選択と集中 — 38
1.4.3 正極材の選択と電極バインダーの選定 — 38
1.4.4 電極バインダーの現状と展開、2022~ — 38
1.4.5 バインダーメーカーと関連業界(国内) — 42
1.4.6 バインダーメーカーと関連業界(欧米) — 42
1.4.7 電池活物質のpH値(水浸漬、40℃) 1997~ — 43
1.4.8 活物質の水による溶出と吸水率 — 43
1.4.9 NCAハイニッケル二元系正極材のデータ — 45
1.4.10 LIBODE社のNCA正極材、化学組成 — 46
1.4.11 NMC三元系正極材、日亜化学(株) — 46
1.4.12 NC二元系正極材の液相(バッチ)合成反応 — 47
1.4.13 NMC三元系正極材のモルフォロジーとバインダー — 48
1.4.14 LNMCO 三元系正極材 — 48
1.4.15 電極表面SEM(プレス後) — 49
1.4.16 正極電極板の特性向上、バインダーとの関係 — 49
1.5 負極材の種類とバインダー、溶剤系vs.水系 — 51
1.5.1 水系バインダーとしてのポリマーラテックス — 51
1.5.2 正極材の真比重と電極密度 — 52
1.5.3 バインダーポリマーの融点(乾燥後) — 54
1.5.4 ポリマーラテックスの製造 — 55
1.5.5 SBR共重合体の構造および添加成分 — 56
1.5.6 増粘剤CMC-Na、メーカーとグレード — 56
1.5.7 バインダー用ポリマーラテックスの配合例 — 56
1.5.8 水系塗工による負極板製造とコスト低減 — 59
1.5.9 水系バインダーセル評価(PVDFとの比較) — 60
1.5.10 水系バインダーセル評価(PVDFとの比較) — 60
1.5.11 負極材の膨張率とバインダー — 61
1.5.12 ポリイミド、ポリアミド・イミド系バインダー — 61
1.5.13 PAIポリアミドイミド、PIポリイミドの高分子化反応 — 61
第2章 (応用)電解液系リチウムイオン電池の電極バインダー — 70
2.1 バインダーに関する直近12ヶ月の開発動向 — 71
2.1.1 バインダー、直近12ヶ月の企業動向 — 71
2.1.2 電極バインダーに関する動向、~2023 — 72
2.1.3 電極バインダーの現状と展開、2022~ — 72
2.1.4 セルの材料、部材の構成例(20Ah、74Wh) 重量% — 76
2.2 正極材の二極分化と選択、LFPとNMC三元系 — 77
2.2.1 正極材の選定と特性、NMC811とLFP — 78
2.2.2 コバルトフリー正極材の比較(Ah) — 78
2.2.3 製品セルの比容量(1)、LFP、LFMPとNMC — 80
2.2.4 製品セルの比容量(2)、LFP、LFMPとNMC — 80
2.2.5 コバルトフリー正極材の比較(データ) — 83
2.2.6 製品セルにおける比容量、LMFPほか — 84
2.2.7 正極材の比較、NMC811とLFP — 84
2.2.8 LFPの改良モルフォロジー — 85
2.2.9 中国におけるLFP正極材の生産、GGII — 86
2.2.10 BYD社のLFP正極材電池とバス — 86
2.3 負極材の多様化とバインダーの選択、炭素系とシリコン系 — 87
2.3.1 炭素系とバリエーション — 88
2.3.1.1 リチウムイオン電池における正極と負極、主役と脇役 — 88
2.3.1.2 炭素系負極の構造模式図 — 89
2.3.1.3 炭素・黒鉛系負極材の異方性と特性 — 89
2.3.1.4 各種負極材の理論容量 — 92
2.3.1.5 負電極層の放電容量mAh/cm3(データ) — 92
2.3.1.6 負電極層の放電容量mAh/cm3(グラフ) — 92
2.3.1.7 高容量負極材の化学式と理論容量 — 95
2.3.1.8 負極材の選択とパワーvs. エネルギー特性 — 95
2.3.1.9 負極材の選択とセルの安全性 — 95
2.3.2 LTOとNTO系 — 98
2.3.2.1 非炭素系負極材 — 99
2.3.2.2 NTO、LTOとC6の理論容量 — 100
2.3.2.3 LMO正極/LTO負極セルの充放電過程 — 100
2.3.2.4 負極セルの反応 — 102
2.3.2.5 LTOとNTOの開発状況、2000~2023 — 102
2.3.2.6 (引用)(株)東芝のNTO負極材、2023 — 103
2.3.2.7 (引用)(株)東芝のNTO負極セル — 103
2.3.2.8 NTO(TiNb2O7)の充電理論容量 — 107
2.3.2.9 負極材の容量アップとセルの重量(試算1) — 108
2.3.2.10 負極材の容量アップと(正+負)極材の重量(試算1データ) — 108
2.3.2.11 負極材の容量アップとセルの比容量(試算2グラフ) — 109
2.3.2.12 負極材の容量アップとセルの比容量(試算2データ) — 109
2.3.2.13 チタンTi系負極材の特性 — 110
2.3.2.14 負極材の理論容量と比重(比容)のマップ — 111
2.3.2.15 負極材の理論容量と比重(比容)のデータ — 112
2.3.2.16 LTO、NTO及び比較負極材の理論容量 — 112
2.3.2.17 正・負極材の、LFP、LTOとNTO — 112
2.3.3 SiO系(1)2019年代の開発 — 118
2.3.3.1 Si/SiO-C/G系負極材の開発グレードリスト2019 — 118
2.3.3.2 AUO社 Si-C Anode ANSY-060N — 119
2.3.3.3 SiO/Graphite mixture GS Yuasa 2018 — 119
2.3.3.4 2019年代の純Si負極材の開発研究 — 121
2.3.3.5 産総研のSiO負極材と電極板構成 — 122
2.3.3.6 SiO負極材特許、産総研 願2018-031293 — 122
2.3.3.7 負極バインダー樹脂の比較、(株)東レ — 123
2.3.3.8 (株)東レのポリイミドバインダー、資料2013 — 123
2.3.4 SiO系(2)実用化ステップ — 124
2.3.4.1 SiO負極材、国内メーカー2023 — 124
2.3.4.2 SiO負極材の製造方法と特性、信越化学 — 125
2.3.4.3 SiO負極材の製造方法と特性、信越化学 — 125
2.3.4.4 SiO負極材特許、負極の容量~2000mAh/g — 126
2.3.4.5 SiO負極材特許、負極の容量~2000mAh/g — 126
2.3.4.6 SiO負極材特許、電極バインダーは水系 — 127
2.3.5 2,000mAhレベル負極材の効果 — 127
2.3.5.1 高容量負極材の効果(1)正・負極材重量 — 128
2.3.5.2 液系セルにおける電極構成と電解質溶液1.2Mの分布 — 128
2.3.5.3 高容量負極材の効果(2)比容量試算 — 130
2.3.5.4 SiO系負極材の位置付け、mAh/g — 130
2.3.5.5 Ragone Plot、エネルギーとパワー — 130
2.3.6 負極電位に関する基礎データ — 133
2.3.6.1 元素の電気伝導度 Ω・m — 133
2.3.6.2 負極材の電位vs.Li/Li+の推移 — 134
2.3.6.3 初充電操作と脱ガス、SEI形成 — 134
2.3.6.4 反応電極電位(水素基準とリチウム基準) — 135
2.3.6.5 鉄の電気化学(水系と有機系) — 135
2.4 フッ素系バインダーとフッ素系ケミカルの環境問題 — 136
2.4.1 PVDFバインダーに関する動向、~2021 — 137
2.4.2 PVDFメーカーの製品と増産計画 — 137
2.4.3 PVDFの原料(モノマー)のサプライ・チェーン — 138
2.4.4 正極のバインダーとNMPの使用量、NMC811 — 141
2.4.5 正極のバインダーとNMPの使用量、LFP — 142
2.4.6 溶剤NMPの合成ルート — 144
2.4.7 PFAS(PFOSとPFOA)の総称 — 144
2.4.8 PFASと代替フロンやGHGとの関係 — 145
第3章(展開)バインダーレス、ドライプロセスとバイポーラー — 146
3.1 バインダーレスの電極板製造 — 146
3.1.1 究極はバインダーレスの電極板 — 147
3.1.2 湿式塗工した電極板の不良、ボイドと残溜歪 — 147
3.1.3 電極板の断面と塗工欠陥 — 147
3.1.4 電極板の塗工>乾燥における相対効率モデル — 147
3.1.5 ポリマー系材料のハイブリッド化として — 148
3.1.6 ポリマーゲルをセパレータとした例 — 148
3.2 ドライプロセスによる電極板製造 — 152
3.2.1 乾式プロセスへの取り組、2022-23 — 152
3.2.2 欧州のドライプロセス開発(1) — 153
3.2.3 欧州のドライプロセス開発(2) — 153
3.2.4 特許国際分類IPC、ドライ電極製造 — 155
3.2.5 ドライ電極製造、マクスウエル社特許(1) — 156
3.2.6 ドライ電極製造、マクスウエル社特許(2) — 156
3.2.7 ダイキン工業(株)のドライプロセス — 157
3.2.8 米AMB社の乾式プロセス — 158
3.2.9 (株)東芝のSCdEプロセス、2023 — 158
3.2.10 (引用)GSyuasaの静電塗装セパレータ — 159
3.2.11 エレクトロスピニング(紡糸) — 159
3.2.12 エレクトロスピンPVDFファイバー — 160
3.2.13 日本ゼオン(株)の電極板製造、ドライプロセス(1) 引用 — 160
3.2.14 日本ゼオン(株)の電極板製造、ドライプロセス(2) 引用 — 161
3.3 バイポーラー(双極子)セル — 162
3.3.1 電池(セル)の基本構成 — 163
3.3.2 単極子セルの電極構造 — 163
3.3.3 双極子(バイポーラー)型リチウムイオン電池(セル) — 163
3.3.4 双極子(バイポーラー)セルの構成(1) — 166
3.3.5 双極子(バイポーラー)セルの構成(2) — 166
3.3.6 双極子型リチウムイオン・セル構成(3) — 166
3.3.7 双極子セルと正・負極材の選択(1) — 168
3.3.8 双極子セルと正・負極材の選択(2) — 169
3.3.9 双極子(バイポーラー)セルのユニット(1 通電可能) — 171
3.3.10 双極子(バイポーラー)セルのユニット(2 通電不可) — 171
3.3.11 バイポーラーセルの製品事例 — 173
3.3.12 バイポーラー型ニッケル水素電池、PEVE — 173
3.3.13 (引用)バイポーラー型NiMHセル — 174
第4章 (転換)全固体リチウムイオン電池とイオン伝導パスの形成 — 175
4.1 直近12ヶ月の各社の開発動向 — 176
4.1.1 全固体電池に関する、直近12ヶ月の情報 — 177
4.1.2 全固体電池への参入企業(パターン) — 177
4.1.3 全固体電池の開発(1)自動車メーカー — 179
4.1.4 全固体電池の開発(2) 既存電池メーカー — 179
4.1.5 BEV用途の全固体電池、Q2/2023 — 181
4.1.6 自動車用全固体電池、開発情報(2)発売時期一覧 — 182
4.1.7 課題 BEVの安全性規格の制定と運用 — 182
4.1.8 mini全固体セルは“蓄電池”ではない — 185
4.1.9 MLCCとmini全固体セル、境界はない — 185
4.2(A) 固体電解質、硫化物系と酸化物系(その1) — 187
4.2.1 液系電解液(質)から全固体電解質 — 187
4.2.2 何故に “ 全固体電池 ”か — 188
4.2.3 酸化物系全固体電池の開発、2022-23 — 189
4.2.4 硫化物系全固体電池の開発、2022-23 — 189
4.2.5 硫化物系全固体電池の特性例(日立造船(株)) — 191
4.2.6 硫化リチウムの合成と電解質の製造(出光興産(株)) — 192
4.2.7 三井金属工業(株)のA-SOLiD(R) — 192
4.2.8 固体電解質と比較物質の特性 — 193
4.2.9 電解質のイオン伝導度(理化学値) — 194
4.2.10 電解質のイオン伝導度(デバイス値) — 194
4.2.11 温度換算、1,000T-1vs.℃ — 194
4.2(B) 固体電解質、硫化物系と酸化物系(その2) — 197
4.2.12 主な固体電解質の化学式と特性、2024 — 197
4.2.13 固体電解質の特性と化学式量 — 198
4.2.14 ハイドライド系固体電解質 — 200
4.2.15 LLZーMg、Sr 日本特殊陶業(株) — 200
4.2.16 酸化物系固体電解質LLZ、2007オリジナル — 201
4.2.17 電解液系の界面電気二重層(抵抗成分) — 201
4.3 全固体セルの構成、イオン伝導系と電子伝導系 — 202
4.3.1 固体電解質と正極材との界面形成 — 203
4.3.2 固体電解質と負極材との界面形成 — 203
4.3.3 液体電解質リチウムイオン電池の構成 — 204
4.3.4 NEDOの全固体電池ロードマップ — 204
4.3.5 日立造船(株)の全固体電池 — 205
4.3.6 TOYOTAの全固体電池への取り組み 2017-2018 — 206
4.3.7 TOYOTA Wet Process for ASSC (1) — 206
4.3.8 TOYOTA Wet Process for ASSC (2) — 206
4.3.9 LLZ(正方晶)固体電解質のモルフォロジーと電極化 — 208
4.3.10 酸化物系固体電解質セルの放電挙動@60℃ — 209
4.3.11 固体粒子間のLi+移動、模式図 — 211
4.3.12 固体電解質と正・負極材の相互関係 — 211
4.3.13 固体粒子間の接触界面、模式図 — 213
4.3.14 傾斜構造(固体)電解質電極板(1) — 213
4.3.15 傾斜構造(固体)電解質電極板(2) — 214
4.3.16 固体電解質セル、イオン伝導パスの形成(1) — 215
4.3.17 固体電解質セル、イオン伝導パスの形成(2) — 215
4.3.18 全固体リチウムイオン電池 構成案1 — 218
4.3.19 全固体リチウムイオン電池 構成案2 — 218
4.3.20 正負極活物質と固体電解質の界面 A,BandC — 219
4.3.21 イオン性液体の利用 — 220
4.3.22 イオン性液体の電位窓 — 221
4.3.23 PVDFのTg(-36℃)と応用範囲 — 221
4.4 正・負極材の電気伝導とイオン伝導 — 222
4.4.1 正極材の電気伝導率(mS/cm) — 222
4.4.2 正・負極材の電導度(S/cm) — 222
4.4.3 正・負極材のLi+拡散係数(cm2/sec) — 222
4.4.4 S/cm vs.DLi+cm2/sec — 225
4.4.5 S/cm vs.DLi+cm2/sec データ — 225
4.5 半固体と全固体セル — 226
4.5.1 半固体電解質電池の開発、2022-23 — 226
4.5.2 バインダーレスの“クレイ型”電池、京セラ(株) — 227
4.5.3 APB(株)、三洋化成工業(株)のAPB — 228
4.6 正極材の表面変性、固体電解質対応(東北大ほか) — 229
4.6.1 東北大学の研究成果紹介(1) — 229
4.6.2 東北大学の研究成果紹介(2) — 230
4.6.3 東北大学の研究成果紹介(3) — 230
4.6.4 正極材表面のコーティング、特許例 — 231
4.6.5 全固体セルの界面関係参考文献、2024国内(1) — 231
4.6.6 全固体セルの界面関係参考文献、2024国内(2) — 232
4.6.7 液体電解質と固体電解質の併用、研究例紹介 — 232
4.7 液体電解質 vs.固体電解質、 メリット&デメリット — 233
4.7.1 電解質(固体、液体)と比較物質の特性(グラフ) — 233
4.7.2 電解質(固体、液体)と比較物質の特性(データ) — 235
4.7.3 Li+の電気量。FaradayとCoulomb — 235
4.7.4 全固体電池燃えない、電解液燃える!? — 236
4.7.5 電解液系電池の発火、何が燃えているか(1) — 236
4.7.6 EV電池の発火、何が燃えているか(2) — 237
4.8 (資料)硫化物系固体電解質セルのバインダー — 238
4.8.1 硫化物系全固体セルのバインダー事例(1)、2019トヨタ特許公開 — 239
4.8.2 硫化物系全固体セルのバインダー事例(2)、2024トヨタ特許公開 — 239
4.8.3 硫化物系全固体セルのバインダー事例、2019トヨタ特許出願 — 240
4.8.4 溶剤MIBKの特性と法規制 — 240
第5章 (異変)リチウム硫黄電池とプラダイムシフト — 241
5.1 非遷移元素の正極と負極の組合せ — 241
5.1.1 S8硫黄正極材とリチウムメタル負極(Ahグラフ) — 242
5.1.2 正極材の化学式、理論容量と実用容量 — 243
5.1.3 各種負極材の理論容量 — 243
5.1.4 硫黄 Sulfur の基本物性 — 243
5.1.5 硫黄系正極剤の充放電反応、電子系 — 243
5.1.6 硫黄系正極によるリチウムイオン電池、技術の構成 — 243
5.1.7 LiSuセルの電極反応(1 S8硫黄) — 247
5.1.8 LiSuセルの電極反応(2 比較) — 248
5.1.9 計算の課程1、FaradayとCoulomb — 248
5.1.10 計算の課程2、正極と負極材の理論容量 — 249
5.1.11 リチウムメタル負極の利用率向上、三次元化 — 250
5.1.12 充放電可能な Cell VOLUME、イメージ図 — 250
5.1.13 リチウムメタルと炭素の比較 — 250
5.1.14 (NMC/炭素)と(硫黄/リチウム)の比較、(正+負)極重量モデル — 251
5.1.15 LiSuセル(10Ah)の比容量比較(グラフ) — 251
5.1.16 LiSuセル(10Ah)の比容量比較(計算過程) — 252
5.1.17 リチウム硫黄電池の欠点と克服 — 255
5.1.18 技報引用、リチウムメタル負極の界面 — 256
5.1.19 文献紹介、リチウムをプレドープした硫黄正極 — 256
5.1.20 文献紹介、ガーネット型LLZとリチウム金属 — 256
5.1.21 文献紹介、FBテクニカルニュース — 256
5.1.22 文献紹介、(リチウムメタル/固体電解質)界面の短絡 — 257
5.1.23 硫黄とリチウムメタルの基礎特性 — 260
5.1.24 S8硫黄正極材とリチウムメタル負極(Ahデータ) — 260
5.2 バインダーレスの電極構成 — 261
5.2.1 (リチウム・硫黄/LiSu)研究の動向、液体系と固体系 — 261
5.2.2 バイポーラー全固体LiSuセル、正・負極の構成(1) — 262
5.2.3 バイポーラー全固体LiSuセル、正・負極の構成(2) — 263
5.2.4 LiSu固体電解質系電池の構成(1) — 263
5.2.5 LiSu電解液系電池の構成(2) — 264
5.2.6 リチウム硫黄電池の電極構造例 — 264
5.2.7 双極子リチウムイオン電池(3ユニット例) — 265
5.3 目標レベルと可能性 — 266
5.3.1 硫黄系正極セル GSyuasa — 266
5.3.2 GSユアサ(株)のリチウム・硫黄電池 — 266
5.3.3 各社の試作リチウム硫黄電池(GSyuasa、SSB、Factrial) — 267
5.3.4 5V系正極と硫黄系正極材のコスト試算、(Ah,Wh) — 269
5.3.5 硫黄系高容量正極の目標 — 270
5.3.6 S8硫黄正極とメタル負極の組合せ(Kg)、10Ah — 271
5.3.7 S8硫黄正極とメタル負極の組合せ(L)、10Ah — 271
5.4 非水溶媒による正・負電極の作製 — 273
5.4.1 液体アンモニア溶液による(リチウム/硫黄)正極の作成プロセス — 274
5.4.2 液体アンモニア溶液による(リチウムメタル)負極の作成プロセス — 274
5.4.3 液体アンモニアに対するリチウムと硫黄の溶解(グラフ) — 275
5.4.4 液体アンモニアに対するリチウムと硫黄の溶解(データ) — 275
5.4.5 酸化物系固体電解質LLZと液体アンモニア — 276
5.5 参考資料 国内の研究動向 — 277
5.5.1 62th電池討論会、LiSu(1) — 277
5.5.2 62th電池討論会、LiSu(2) — 278
5.5.3 64th(2023)電池討論会、研究分野 — 278
5.5.4 64th電池討論会、LiSu(2) — 279
5.5.5 64th電池討論会、リチウムメタル負極 — 279
5.5.6 論文紹介、S.Seki(工学院大学) — 280
第6章 (改革)電極板製造のドライ化と生産性向上 — 281
6.1 現行プロセス(ウエットプロセス) — 281
6.1.1 ウエットプロセスの利点 — 283
6.1.2 ウエットプロセスの問題点 — 283
6.1.3 ドライプロセスのメリット — 284
6.2 ドライプロセスの種類 — 285
6.2.1 Polymer Fibrillation — 285
6.2.2 Dry Spraying Deposition — 286
6.2.3 Vapor Deposition — 287
6.2.4 Hot Melting and Extrusion — 287
6.2.5 3D Printing — 287
6.2.6 Direct Pressing — 288
6.2.7 Clay — 288
6.3 ドライプロセスの現状 — 289
6.3.1 テスラ4680電池の電極 — 289
6.3.2 日産自動車の全固体電池 — 290
6.3.3 フォルクスワーゲン(VW)のドライプロセス — 291
6.3.4 日本ゼオンのドライプロセス — 291
6.3.5 LGESのドライプロセス — 291
6.4 ドライプロセスとバインダー — 292
6.4.1 PTFE — 292
6.4.2 粉体塗装用バインダー — 293
6.5 ドライプロセスの生産性 — 295
6.6 おわりに — 296
第7章 まとめ — 299
7.1 今後の高性能化、10Ahレベルのセル — 299
7.2 リチウムイオン・セルの特性向上、Ragone Plot — 300
7.3 ドライプロセス化のコストダウン効果 — 301
成書と参考資料一覧 — 303
謝辞と執筆後記 — 308
著 者 紹 介 — 309
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