化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2024年12月3日(火)10:00~16:20
       受 講 料:55,000円(税込) ※ 資料付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

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講師との情報共有
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セミナーの趣旨

 世界で進む「建設機械」「農業機械」「船舶」「航空機」の電動化を市場、業界環境、技術など多面的に解説。自動車以外の電動化の背景と実情を学べる貴重なセミナーです。新ビジネス、技術開発、カーボンニュートラルに興味をお持ちの皆様のご参加をお待ちしております。

プログラム

第1部 10:00~11:00
陸海空モビリティにおける電動化動向と展望
講 師 佐藤 浩司 氏
(株)富士経済 モビリティ・ソリューション事業部 主任
 講師略歴 東京大学大学院経済学研究科修了。株式会社富士経済にて環境・エネルギー分野におけるマテリアル関連のリサーチプロジェクトに主に従事。
趣 旨  カーボンニュートラル実現に向けて世界各国におけるモビリティの電動化が注目されている。EVシフトの進展が著しい自動車と比較して、産業車両、船舶、航空機といった陸海空モビリティの大半で電動化は発展途上である。今後のカーボンニュートラル社会において、陸海空モビリティの電動化の方向性を市場分析した結果を紹介する。
プログラム
1. 陸海空モビリティにおける電動化の将来像
  
2. 環境規制の状況整理

 2-1 カーボンニュートラル実現に向けたメガトレンド
 2-2 メガトレンドを受けた陸海空モビリティにおける環境規制
 2-3 環境規制を受けた陸海空モビリティの産業トレンド
  
3. 環境対策と電動化の有望性
 3-1 陸海空モビリティにおける環境対策:電動化、水素エンジン、
    バイオ燃料など
 3-2 電動化製品市場の現状と将来展望:2022年~2040年
  
4. 電動化キーデバイス・ソリューションの動向
 4-1 リチウムイオン電池
 4-2 そのほか二次電池
 4-3 燃料電池
 4-4 モーター
 4-5 充電インフラ
  
5. 電動化の課題と対策
 5-1 電動化に対する課題
 5-2 課題解決に向けた取り組み事例
  
6. 電動化およびカーボンニュートラル実現に向けた示唆
 
第2部 11:10~12:10
建設機械の電動化動向:電動式ロードローラ
講 師 柴田 大地 氏
酒井重工業(株) 開発本部 新技術開発部 EV&CNグループ リーダ
趣 旨  近年建設業界でもカーボンニュートラルの推進が加速しており、施工方法や使用機械での低CO2化が求められている。建設機械の中でも、道路施工やダム建設などに使用するロードローラの電動化について、既存ロードローラの特性から電動化への動向、その課題について解説する。
プログラム 1. 建設機械全般の電動化概要
  
2. ロードローラとは
  
3. 電動ローラの開発概要
  
4. 車両機器構成の種類と各々の特徴

 4-1 現行ディーゼルエンジン+油圧機器
 4-2 電動機+油圧機器
 4-3 電動機のみ
  
5. 現状の課題と解決策
  
6. まとめ
 
第3部 13:00~14:00
農業機械の電動化動向と展望
講 師 上加 裕子 氏
愛媛大学大学院農学研究科 食料生産学専攻
農業機械システム工学研究室 准教授
 講師略歴 2008年 九州大学大学院 生物資源環境科学府 生産環境科学専攻 博士課程修了 博士(農学)
2008年 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター特別研究員
2009年 愛媛大学農学部 助教
2013年 愛媛大学農学部 特任講師
2019年 愛媛大学大学院農学研究科 准教授  
現在に至る
趣 旨  農業機械の電動化はカーボンニュートラルに貢献する技術として国の政策にも掲げられており、開発が急務となっている。農業機械の電動化のメリットは省エネ以外にも振動騒音低下による操縦者の快適性なども挙げられるが、大きなメリットの一つに作業精度向上に貢献する点が挙げられる。
プログラム 1. 農業機械の電動化のメリットと課題
  
2. 農業機械の電動化の研究例①:トラクタ・移植機(省エネ、連続稼働時間、
   快適性 など)
  
3. 農業機械の電動化の研究例②:モノレール(回生エネルギ)
  
4. 農業機械の電動化の研究例③:コンバイン(作業負荷(異常)検出 など)
  
5. 農業機械の電動化の研究例③:小型農業ロボット(連続稼働時間 など)
  
6. 今後の展開
 
第4部 14:10~15:10
内航海運が抱える課題の解決 e5ラボはなぜEV船の普及を進めるのか
講 師 土屋 岳彦 氏
(株) e5ラボ 技術担当
 講師略歴 ・東海大学海洋学部船舶工学科卒
・1985年より独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧船舶整備公団)に勤務
・2021年より旭タンカー㈱に勤務、合わせて㈱e5ラボにおいて技術面を担当
趣 旨  日本国内の海運業界(内航海運)は、GHG削減と労働力(船員)不足という二つの課題を抱えている。一方で、これらに対応するための先進的な技術を導入した船舶の導入は、欧米及び一部のアジア諸国に比べて進んでいるとは言い難い。この課題を克服するためe5ラボで進めてきたEV船の導入に関し説明する。
プログラム
1. e5ラボとは
  
2. 内航海運とは
  
3. 内航海運が抱える課題
  
4. EV船の普及が進む海外、遅れる日本
  
5. ピュアバッテリーEV船「あさひ」「あかり」
  
6. ハイブリッドEV船「あすか」
  
7. 現実的な解、EV船
  
8. EV船の可能性
  
9. まとめ
第5部 15:20~16:20
航空機電動化の動向と電気システムの開発状況
―航空機産業のゲームチェンジ到来―
講 師 岩田 明彦 氏
大阪産業大学 工学部 電気電子情報工学科 教授
 講師略歴 2019年まで三菱電機先端技術総合研究所、その後大阪産業大学に転籍。
2016年頃より電動航空機関連の技術開発に携わり、現在に至る。
専門はパワーエレクトロニクス
趣 旨  航空機電動化の電気システムでは、電気機器と電力変換器および電池、などがキーパーツである。それらをお家芸とする日本メーカにとって、航空機電動化は巨大な航空機産業に参入する千載一遇のチャンスとなる。NASAをはじめとし、世界中で多くの航空機電動化の研究開発が進められている。課題は、信頼性を確保しつつ搭載する電気システムを軽量化することである。航空機産業に与えるインパクト、電動航空機や電気システムの開発動向について説明する。
プログラム
1. はじめに
  
2. 航空機産業拡大の千載一遇のチャンス

 2-1 産業別のCO2排出状況と航空機の位置づけ
 2-2 国内航空機産業の現状と電動化の位置づけ
 2-3 電動化の電機システムとキーパーツ
    電気機器、電力変換器、パワー半導体、電池
  
3. 航空機電動化の開発動向
 3-1 航空機の燃費改善について
 3-2 装備品の電気化と推進系の電動化
 3-3 推進系の電動化の種類と開発動向
    All electric, Series hybrid, Parallel hybrid
 3-4 航空機電動化コンソーシアムについて
  
4. 信頼性について
 4-1 航空機システムに要求される故障率
 4-2 低気圧環境下で気を付けること
 4-3 信頼性確保のための冗長設計
  
5. 電気システムの開発状況
 5-1 装備品の電気化状況
 5-2 電力変換器の開発状況
 5-3 遮断器システムの開発状況
  
6. おわりに