化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

医療、化粧品、食品、ヘルスケア等、生体が関わる分野でますます注目を浴びるハイドロゲルセミナーです!
 
※ オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2024年10月9日(水)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

定 員

 30名

備 考

資料付

【LIVE配信セミナーとは?】
・本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
・「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードするか、ZOOM を
  ダウンロードせず、Web ブラウザから参加するかの2種類がございます。
  ZOOM WEBセミナーのはじめかたをご覧ください。

・お申込み後、受理のご連絡メールをさせていただきます。
 一部メールが通常セミナー形式(受講券、請求書、会場の地図)になっておりますが
 LIVE配信のみのセミナーです。
・お申込み後、接続テスト用のURL(https://zoom.us/test)から
「ミーティングテストに参加」を押していただき動作確認をお願いします。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・セミナー資料は郵送にて前日までには、お送りいたします。
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・ご質問については、オープンにできるご質問をチャットにご記入ください。
 個別相談(他社に知られたくない)のご質問は後日メールにて講師と直接お願いします。
・タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
・講義の録音、録画などの行為や、テキスト資料、講演データの権利者の許可なく
 複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

講 師

東京大学 医学部 疾患生命工学センター 教授 博士(工学)  伊藤 大知 氏

《専門》
医用化学工学、バイオマテリアル

《略歴》
1996年3月
 東京大学工学部化学システム工学科卒業
1998年3月
 東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻修士課程修了
1998年4月-2001年3月
 東レ(株) 
2002年4月
 日本学術振興会・特別研究員DC1
2004年9月
 東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻博士課程修了
2004年10月- 2006年8月
 米国マサチューセッツ工科大学化学工学科・ 博士研究員
2006年9月
 東京大学大学院工学系研究科・助手
2007年4月
 東京工業大学資源化学研究所・助教
2009年2月
 東京大学大学院医学系研究科
  附属疾患生命工学センター・准教授
2009年4月
 東京大学大学院工学系研究科
  化学システム工学専攻・准教授(兼担)
 東京大学大学院工学系研究科
  バイオエンジニアリング工学専攻・准教授(兼担)
2020年5月
 東京大学大学院医学系研究科
  附属疾患生命工学センター・教授
 東京大学大学院工学系研究科
  化学システム工学専攻・教授(兼担)
 東京大学大学院工学系研究科
  バイオエンジニアリング工学専攻・教授(兼担)

《活動等》
化学工学会、膜学会、高分子学会、生物工学会、血液代替物学会、再生医療学会、バイオマテリアル学会、DDS学会、血栓止血学会

趣 旨

 ハイドロゲルは、水を含んだ架橋高分子材料です。多糖類やタンパク質などの天然物やPEGなどの合成高分子を用いた、様々な機能性ハイドロゲルが開発されています。含水率が高いという性質から、一般的に生体適合性が非常に高い材料が多いのが特徴です。ハイドロゲル中の膨潤・分解、界面での接着性、バルクの硬さや柔らか・伸び、反応や温度変化・溶解等による液体や固体からのゲルの形成、ゲル中の移動物性、生体適合性など、様々な性質を踏まえて、適材適所で材料を設計することで、医療、化粧品、食品、ヘルスケア産業など、生体が関わる分野でますます重要性を増しています。本講座ではハイドロゲルの基礎から応用までをコンパクトにご紹介します。

プログラム

1.ハイドロゲルの基礎
 1-1 ハイドロゲルとは
 1-2 骨格ポリマー -各種ポリマーの性質および特徴-
  1-2-1 合成高分子: PEG、アクリル酸 など
  1-2-2 多糖類: ヒアルロン酸、アルギン酸、セルロース誘導体、キサンタンガム、
  ジェランガム、カラギーナン、プルラン、ペクチン、グアーガムなど
  1-2-3 タンパク質・ペプチド・DNA: ゼラチン、コラーゲン、アルブミンなど
  1-2-4 無機ナノ粒子: Laponite、Bentoniteなど
 1-3 架橋方法 –化学ゲルと物理ゲルの違い、それぞれの反応機構-   
  1-3-1 有機合成反応 (in situ架橋、光反応)
  1-3-2 酵素反応
  1-3-3 イオン架橋
  1-3-4 温度変化
  1-3-5 その他
  
2.ハイドロゲルの性質
 2-1 粘度と流動曲線、降伏流体、チキソトロピー: 溶液の性質
 2-2 ヤング率、剛性率、破断ひずみ: 固体の性質
 2-3 粘弾性
 2-4 膨潤・分解、温度相転移
 2-5 乾燥時の濡れ性: 接触角
 2-6 接着性
 2-7 拡散性: 薬物の移動など
 2-8 生体適合性
  
3.ハイドロゲルの作製と形状制御
 3-1 2液混合とスタティックミキサー
 3-2 微粒化:アトマイザーとエレクトロスプレー
 3-3 微粒化:膜乳化
 3-4 乾燥多孔化:凍結乾燥
 3-5 微粒化:スプレードライ
 3-6 表面処理:グラフト重合とコーティング
 3-7 微細加工:バイオプリンティング
  
4.医療への応用
 4-1 止血剤
 4-2 癒着防止材、創傷被覆材
 4-3 組織接着剤
 4-4 放射線治療、IVRへの応用
 4-5 再生医療の足場材料、細胞封入カプセル
 4-6 細胞・組織運搬材料
 4-7 DDS担体、貼付薬
 4-8 コンタクトレンズ
 4-9 塞栓ビーズ
 4-10 コーティング:人工血管、脳コイル