化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~市場展望・ケミカルリサイクル・家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル~
 
※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2024年9月18日(水)11:00~16:10
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

■第一部
(株)矢野経済研究所
インダストリアルテクノロジーユニット 素材産業グループ 上級研究員
青木 万葉氏

【ご経歴】2018年の入社以降、プラスチックを中心に、鉄鋼、アルミニウム、化学産業など、各種素材産業やユーザー業界の資源循環やカーボンニュートラルに関する分野を担当している。

■第二部
環境エネルギー(株)
代表取締役
野田 修嗣氏

【ご経歴】2013年環境エネルギー株式会社を創業し、廃プラスチック油化装置、バイオディーゼル製造装置、バイオジェット燃料製造装置など新しいリサイクル技術の確立と事業化を目指している。

■第三部
三菱電機(株)
サステナビリティー事業推進部リサイクル共創センター 資源循環戦略エキスパート
井関 康人氏

【ご経歴】家電リサイクルにおいて長年にわたり混合プラスチックから高純度の単一プラスチックを分離回収する高度選別技術開発と回収したプラスチックを家電製品に再利用する自己循環リサイクル(水平リサイクル)に取り組んできた。現在、これらの技術を家電以外の領域へ展開した新規事業開発に従事。

受講対象・レベル

・プラスチックやリサイクルにたずさわっている方
・廃プラスチックのリサイクルに興味のある方
・プラスチックの選別技術や製品への再生材導入に関心のある方 

必要な予備知識

 特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

習得できる知識

・国内廃プラスチック排出量と国内プラスチックリサイクル市場の実態が把握できる
・廃プラスチックやリサイクルにまつわるグローバル政策や環境規制動向を把握できる
・マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの技術に関する知見が得られる
・各リサイクル技術における国内外の主要プレーヤー(及び一部技術動向)を把握できる

・廃プラスチックのケミカルリサイクルと今後の可能性について

・家電プラスチックの自己循環リサイクル事例を通じて、マテリアルリサイクルの実際について理解を深める。 

プログラム

【第一部】国内プラスチックリサイクル市場の展望(11:00~12:00)
(株)矢野経済研究所 インダストリアルテクノロジーユニット 素材産業グループ 上級研究員
青木 万葉氏

〈講演趣旨〉
 国内では年間800万t以上の廃プラスチックが排出されている状況にあります。近年、環境問題への対応やサーキュラーエコノミーの構築に向け廃棄物の削減・抑制、資源循環が求められる中、廃プラスチックのリサイクルも国内外において大きく注目されています。
 国内では廃プラスチックの有効利用率が85%以上とグローバルレベルで見ても高い水準を維持していますが、大半はエネルギー利用、いわゆるサーマルリサイクル技術により処理されている状況にあります。
 サーキュラーエコノミーの観点からは、熱処理ではなく新しいプラスチック製品としての再利用が求められる中でマテリアルリサイクルの更なる高度化やケミカルリサイクルの技術開発が活発化している状況にございます。
 本セミナーでは国内における廃プラスチックの排出推移、マテリアルリサイクルの実態やケミカルリサイクル技術の開発動向について説明することで、国内プラスチックリサイクル市場の理解を深めることを目的としています。

〈プログラム〉
  
1.プラスチックリサイクル動向における環境規制・政策背景
  
2.国内における廃プラスチック状況の実態
  
3.プラスチックリサイクル市場動向
  
4.プラスチックリサイクル技術別動向

 4-1.マテリアルリサイクル
 4-2.ケミカルリサイクル
  4-2-1.モノマー化
  4-2-2.油化
  4-2-3.ガス化
 4-3.サーマルリサイクル
  
5.プラスチックリサイクル樹脂別動向
 5-1.オレフィン
 5-2.PET
 5-3.スチレン(PS)
 5-4.その他(PA、PC、PMMAなど)
  
6.プラスチックリサイクルユーザー動向
 6-1.自動車
 6-2.飲料メーカー
 6-3.日用品
 6-4.建築・建材
  
7.プラスチックリサイクル市場の展望
  
【昼食休憩】(12:00~13:00)
  
【第二部】廃プラスチックのケミカルリサイクルと未来の理想像(13:00~14:30)

環境エネルギー(株)代表取締役 野田 修嗣氏
  
〈講演趣旨〉
 日本、世界の廃プラスチックの事情やリサイクル手法による違い、触媒を使用した油化技術、ケミカルリサイクル技術を活用した日本型の循環型社会(公益的な資本主義)についてなど幅広い視点から講演します。尚、資料の最後には重要となる貨幣観についても少し触れていきます。

〈プログラム〉
  
1.廃プラスチックの油化とは
  
2.廃プラスチックのケミカルリサイクル技術とは
  
3.世界と日本の廃プラスチック事情
  
4.未来の理想像
  
5.貨幣観について
  
【休憩時間】(14:30~14:40)
  
【第三部】家電プラスチック高度選別技術と自己循環リサイクル(14:40~16:10)
三菱電機(株)サステナビリティー事業推進部リサイクル共創センター 資源循環戦略エキスパート
井関 康人氏

  
〈講演趣旨〉
 日本の廃プラスチック823万トンのうちプラスチック素材としてマテリアルリサイクルされているものは22%に過ぎず、それ以外の大部分はサーマルリサイクルや焼却されている。プラスチックの原料である石油は枯渇資源であり、かつ燃やすと二酸化炭素を排出してしまう。それ故、できる限りマテリアルリサイクルするのが望ましいが、単一種類のプラスチックとして回収されるのはごく一部で大半は混合プラスチックであるため、そのままではマテリアルリサイクルが難しい。本講演では、家電プラスチックを例に、混合プラスチックから単一プラスチックを高純度に回収する高度選別技術と、回収プラスチックの家電製品への再利用について解説する。

〈プログラム〉
  
1.プラスチックをとりまく社会動向
  
2.家電リサイクル処理の基本構成
  
3.混合プラスチック高度選別技術

 3-1微破砕選別
 3-2家電混合プラスチックの代表組成
 3-3高度選別の基本構成
 3-4湿式比重選別
  (1)浮沈選別
  (2)ジグ選別
 3-5 静電選別
  (1)原理
  (2)特長
 3-6 X線選別(臭素系難燃剤含有プラスチック除去)
 3-7 高度選別量産プラント
  (1)特長
  (2)品質管理(純度)
  (3)品質管理(RoHS)
  
4.自己循環リサイクル(水平リサイクル)
 4-1微少異物除去による物性改善
 4-2長期耐熱性の向上
 4-3色彩選別による白色系部品への適用展開
 4-4製品適用事例
  
5.サーキュラーエコノミー~リサイクルからリソーシングへ