~ハイブリッド系材料/コート材/プラズマ処理などの効果と課題~
☆PFAS規制の概要から規制対象となる材料を使わない処理プロセスとその表面分析まで、2名の講師が分かりやすく解説する!
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のPCで受講できます。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2024年9月17日(火)13:00~16:45
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:49,500円(税込)
定 員
30名
備 考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
【第1部】
(株)KRI スマートマテリアル研究センター 先進技術調査部担当 執行役員 博士(工学) 福井 俊巳 氏
【第2部】
大阪公立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授 工学博士 大久保 雅章 氏
受講対象・レベル
・プラスチックメーカー、繊維メーカー、ガラスメーカー、金属メーカー、自動車関連メーカー、建材メーカー、電子材料メーカーなどの研究・開発・技術・製造部門の研究者、技術者
・各種材料の表面処理プロセス、特に撥水・撥油・親水化技術に興味のあるメーカーの方、研究機関の方および大学院生など
習得できる知識
【第1部】
・PFAS規制の動向
・撥水撥油の基礎情報
・フッ素フリー材料の概要
・Fフリーでの撥水撥油発現機構
【第2部】
・大気圧プラズマの発生法の基礎知識
・大気圧プラズマ表面処理による親水・撥水化技術
趣 旨
【第1部】
2023年1月に欧州化学品庁(ECHA)に提出されたPFAS規制の概要について概説する。撥水撥油素材の代表的な例とその機能について概説する。KRIが開発したナノ相分離構造導入によるフッ素フリー撥水撥油・高滑落性材料の考え方や特性の紹介を行う。
【第2部】
本セミナーでは,はじめに大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎について実例をあげわかりやすく解説します。次に講師が開発した大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの親水・撥水化技術と応用例を,分野の最新動向を交えながらわかりやすく解説します。話題として,フッ素樹脂フィルム処理方法,接触角による撥水性,親水性評価,はく離試験による接着性評価,XPSによる表面分析評価,FT-IRによる表面分析評価,電子顕微鏡による表面ポリマー観察,表面へのめっき方法などを選択し,受講後,類似の開発を直ちに始めることができるような具体的情報を提供します。
プログラム
「ナノ構造制御によるフッ素フリー撥水撥油材料の開発」
(株)KRI 先進技術調査部担当 執行役員 福井 俊巳 氏
1.フッ素含有材料の置かれた状況
2.フッ素フリー材料、代替材料の動向
2.1 一般的な撥水撥油材料について
(1)物理的因子
(2)化学的因子
(3)フッ素系
(4)シリコーン系
2.2 KRIでのフッ素フリー素材への取り組み
2.3 ハイブリッド系撥水撥油材料
2.3.1 撥水撥油コート膜の形成と特性
(1)撥水撥油性と滑落特性
(2)ナノ相分離構造
(3)光学特性
(4)プライマリーフリー
2.3.2 フィルム形成と特性
(1)機械特性、耐熱性
(2)ナノ相分離フィルムの物性のまとめ
(3)可撓性発現のメカニズム
(4)機械物性の違いによる相分離構造の差異
2.4 シリコーン系コート材の撥水撥油材料
2.5 撥油系コート材
3.まとめと今後の展望
≪質疑応答≫
—–【第2部】15:00~16:45 —–
「大気圧プラズマの必須基礎知識と親水・撥水化技術」
大阪公立大学 大学院工学研究科 教授 大久保 雅章 氏
1.大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎
1.1 大気圧プラズマと発生法
1.2 プラズマとは?
1.3 プラズマの種類
1.4 パルス放電方式
1.5 無声放電方式(誘電体バリア放電方式)
1.6 電流電圧電力波形
1.7 プラズマジェット電極
1.8 コロナ放電プラズマ装置と電子回路
1.9 その他各種プラズマ装置
2.大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの親水・撥水化技術
※PFAS規制の対象となる材料は扱いません。
2.1 フッ素樹脂の特性
2.2 大気圧プラズマ複合プロセスによる親水・撥水化技術
2.3 プラズマグラフト重合とは
2.4 フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
2.5 接触角による撥水性・親水性評価
2.6 はく離試験による接着性評価
2.7 XPS(ESCA)による表面分析評価
2.8 FT-IRによる表面分析評価
2.9 電子顕微鏡による表面写真撮影
2.10 従来技術(ナトリウム-アンモニア処理等)との比較
2.11 テフロン表面へのめっきについて(プラズマ複合めっき処理)
2.12 大面積処理装置の実現
2.13 A4コロナ表面処理のデモンストレーション
2.14 大気圧プラズマ複合プロセスによる撥水化方法
≪質疑応答≫ 試作サンプル提示
スケジュール
13:00~14:45 第1部
14:45~15:00 休憩
15:00~16:45 第2部
※進行上、多少前後する可能性がございます。
※ご質問はチャットか音声でお受けします。