※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2024年9月25日(水)13:00~16:00
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:55,000円(税込)
定 員
30名
備 考
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
■第一部
北見工業大学 工学部 教授
一般社団法人 粉体工学会 理事
大野 智也 氏
ご略歴: 2021年度よりNEDO委託事業「先進・革新蓄電池材料評価技術開発(SOLiD-EV)」への参画を経て、2023年度から現在進行中のNEDO委託事業「次世代全固体蓄電池材料の評価・基盤技術開発(SOLiD-NEXT)」に参画中
■第二部
住友金属鉱山(株)
技術本部 新居浜研究所 主任研究員
東間 崇洋 氏
受講対象・レベル
・粉体工学の初心者を対象
(電池材料合成をターゲットとして講演しますが、電気化学の立場からではなく、粉体工学の立場から講演する予定)
・リチウムイオン二次電池の研究開発、技術開発に携わる方(初学者から中級者)
必要な予備知識
・基本的な化学の知識
・特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
習得できる知識
・粉体工学や材料科学の観点から粒子へのコーティング技術に関する知見が得られる。
・Liイオン二次電池正極活物質に関する基礎知識
・高容量正極材の設計指針
プログラム
北見工業大学 工学部 教授
一般社団法人 粉体工学会 理事
大野 智也氏
〈講演趣旨〉
現在、全固体型リチウムイオン二次電池をはじめとする様々な種類の電池において、粒子へのコーティング技術が注目されている。例えばリチウムイオン二次電池では、正極活物質表面にナノレベルで保護層をコーティングする事で、全固体型電池だけではなく既存の液体電解質を用いたリチウムイオン二次電池でも電池性能が向上する事が広く知られている。しかし粒子へのコーティング技術の理解には、材料科学の知識だけではなく粉体工学に関連する知識なども必要となり、コーティング層の構造制御などを実施する上で、これらの知識は必要不可欠である。また現在量産に対応可能なコーティング技術についても様々な方式があり、良質な材料合成にはコーティングメカニズムを正確に理解する必要がある。本セミナーではこのような現状に対して、粉体工学の研究者の立場から見たコーティング技術の理解、電池材料合成におけるコーティング構造制御の実例などを紹介する。
〈プログラム〉
1.はじめに
1-1.電池材料合成における粒子へのコーティング技術の位置づけ
1-2.粒子へのコーティング技術の紹介
1-3.まとめ
2.湿式法による粒子へのコーティングのメカニズム
2-1.湿式法を利用した一般的なコーティングメカニズム
2-2.噴霧法を利用したコーティング技術
2-3.析出現象とコーティングプロセスの関係
2-4.電池材料合成の紹介
3.コーティング材料の特性評価
3-1.電池材料として求められるコーティング材料の粉体特性
3-2.コーティング層の均質性の評価
3-3.コーティング層の被覆率の評価
3-4.コーティング材料の構造による電池特性への影響の一例
4.まとめ
【休憩時間】(14:30~14:45)
【第二部】高容量リチウムイオン二次電池正極材の材料設計(14:45~16:00)
住友金属鉱山(株)
技術本部 新居浜研究所 主任研究員
東間 崇洋氏
〈講演趣旨〉
リチウムイオン二次電池の高容量化は今後の蓄電池市場の展開において重要な要素である。本講演では、正極活物質の観点から高容量化に向けた材料設計指針を説明する。
また、マテリアルズ・インフォマティクスなどのデータ駆動型アプローチによる研究開発の効率化について、研究事例を交えて紹介する。
〈プログラム〉
1. はじめに
1-1. リチウムイオン二次電池市場と技術動向
1-1. 高容量材料の必要性と正極活物質の開発方向性
2. 正極活物質の基礎知識
2-1. リチウムイオン二次電池の動作原理
2-2. 正極活物質の種類と特徴
2-3. 層状酸化物系正極活物質
3. 高容量正極活物質の設計指針と開発事例
3-1. 高容量化の設計方針_平衡論的観点と速度論的観点
3-2. 技術的課題 _容量特性の背反特性(サイクル特性、安全性、出力特性、耐候性)との両立
3-3. 開発効率化_計算科学、情報科学(マテリアルズ・インフォマティクス)の活用
4. まとめ