化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~ 表示担当者の悩みと不安を解消する ~
第2部 表示間違いを防止する仕組みと人作り

エヌ・ティー・エスセミナー

      ■ 開催日時:2024年10月3日(木)10:00~17:00
      ■ 会  場:連合会館2階「201会議室」(千代田区神田駿河台3-2-11)
      ■ 受 講 料:41,800円(税、テキスト代含む) 
      ■ 定  員:46名
      ■「正しい食品表示の作り方」講座企画運営委員会
        佐合 徹也氏:ハウス食品グループ本社㈱ 品質保証統括部
               シニア・エキスパート
               元 ハウス食品㈱ 品質保証部部長
        山田 満里氏:キユーピー株式会社 品質保証本部 表示規格部部長

      ■ アドバイザー
        湯川剛一郎氏:湯川食品科学技術士事務所所長 技術士
      ■ 主催:㈱エヌ・ティー・エス

本講座の狙い

・ 適正表示に向け精勤されている食品各社の表示担当者を精いっぱい応援し、実務の悩みと不安を可能な限り解消したい、との思いから本講座を企画致しました。
 食品リコールの大半は表示間違いです。回収の費用は極めて多額で、いかに表示間違いを未然に防止するか、食品業界を悩ます喫緊の課題となっています。
・ 上記の課題を解決するため、行政経験者および表示行政の全過程を知る主力企業の実務リーダーが講師陣の中核となり、①食品表示法令の正しい読み方、②表示間違いを防止する仕組みと人作り、の二部構成で取り組みを詳しく紹介し、適正表示実現のための組織としての力量向上と人材育成の手法を学習します。
・ 同時に「総合質疑&情報交換会」に十分な時間を設け、表示担当者の日々の疑問に答えるとともに実務上の勘所を掘り下げてアドバイスする、入魂の講座です。(講座企画運営委員会)

プログラム

第2部 表示間違いを防止する仕組みと人作り
□開催日:2024年10月3日(木) 10時~17時 
  
1.表示間違いを防止する仕組みと人材育成(10:00~11:30)

〈講 師:ハウス食品㈱ 品質保証部 表示課長  有馬 大輔氏〉
 弊社では、製品展開を行っている中で対象となる法令が多岐に渡っています。
表示作成では、法令順守とヒューマンエラー防止の観点から日々業務を行っています。
過去の失敗から仕組みを変えてきた経緯と、仕組みを回すための人材育成について
ご紹介します。
  
(1)弊社 製品展開と法令の範囲
(2)失敗事例と表示作成・チェックの仕組みの変遷
(3)弊社における仕組みを回すための人材育成
  
〈11:30~12:30 昼休み〉
  
2.表示・印字のヒューマンエラー事例紹介 ~製造面を中心に~(12:30~13:50)
〈講 師:カゴメ㈱ 商品開発本部 安全性評価技術開発部  江部 学氏〉
 表示や印字間違えは、最後の製造現場での間違いで起こることが多いです。
 私は、工場の品質管理者として、その間違えをどう防ぐかを経験して参りました。
 現在起きている表示・印字間違えによる回収事故を分類し、その分類ごとに経験した事例をお伝えします。表示担当の皆さんが、製造部門とどう間違えを防止するかを考える上で、少しでもヒントにして頂くことが狙いとなります。
  
(1)表示・印字の回収事故発生状況
(2)要因毎の間違え防止事例
   ①品種間違え  ; 読み合わせなど、チェックの質を上げる。
   ②計量ミス    ; 錯誤を、m-SHELLモデルで総括的に対応する。
   ③賞味期限設定ミス(1文字) ;一文字一文字法で、チェックの質を上げる。
   ④賞味期限設定ミス(全部)  ;印字業務プロセス俯瞰から対応する。
   ⑤印字ミス   ; 印字無し缶の対応で、製造現場でやったことを伝える。
(3)根本対策に向けて、仕組み改善の考え方
   ①ヒューマンエラーファクターズ分析からのアプローチ ; いきさつダイヤグラム、なぜなぜ分析
   ②表示・印字の業務プロセス俯瞰からのアプローチ;関所の置き方と5W1H管理
  
〈休憩10分〉
  
3.間違いに気づいたら ~偽装と言われないために~(14:00~15:20)
〈講 師:食の信頼性向上をめざす会 事務局長  中村 啓一氏〉 
 「消費者が必要とする情報を正確にわかりやすく伝える」ことは、事業者の責務であり、食品への表示は有効な情報伝達手段だ。しかし、表示ミスによる回収は後を絶たず行政の摘発も相次いでいる。不正表示は消費者の信頼を損ない、偽装とされた場合は事業者の経営継続に関わる問題ともなる。
 正確な表示を確保するためには、そのためのシステムと人材の育成が不可欠であるが、同時にリスクを想定し不測の事態に備えた体制も必要だ。
  
(1)事例から学ぶ
・社会問題となった食品表示違反事件
・メディア対応の失敗
(2)行政は何を調べるか(偽装といわれないために)
(3)あなたの会社は信頼確保のための体制ができているか
  
15:20~15:40 休憩/質問票回収〉
  
4.総合質疑&情報交換会(15:40~17:00)
〈座 長〉佐合 徹也氏:ハウス食品グループ本社㈱
〈パネリスト〉上記講師陣
〈アドバイザー〉湯川剛一郎氏:湯川食品科学技術士事務所
  
*第2部終了