~構造・安定性・物理化学的因子の評価および産業利用動向~
こちらは 8/7(水)実施 WEBセミナー のアーカイブ(録画)配信です。期間中何度でも視聴できます
R&D支援センターウェビナー【アーカイブ配信】
配信開始日:2024年8月8日(木)
配信終了日:2024年8月22日(木)
参 加 費:55,000円(税込)
備 考
・こちらは 8/7(水)実施 WEBセミナー のアーカイブ(録画)配信です。期間中何度でも視聴できます
・配信開始日までにセミナー資料(PDF形式)、閲覧用URL(※データの編集は行っておりません)をお送りします。
・セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 博士 教授(工学)
吉村 倫一 氏
【ご専門】
コロイド・界面化学
【学会】
・日本化学会コロイドおよび界面化学部会 役員会幹事
・日本化学会コロイドおよび界面化学部会 関西支部 副支部長
・日本油化学会 関西支部 常任幹事長
受講対象・レベル
・若手技術者や新人の方
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありません。基礎から丁寧にわかりやすく解説いたします。
習得できる知識
・泡の生成に必要な界面と界面活性剤の性質について習得できる。
・泡の構造と性質について化学的および物理的な観点から習得できる。
・泡の生成・安定性・消泡の基礎理論とメカニズムについて習得できる。
・起泡力と泡沫安定性に及ぼす物理化学的因子について習得できる。
・泡の構造と安定性の評価方法について最新技術も含めて習得できる。
・泡の産業利用の動向について習得できる。
趣 旨
泡は、私たちの生活を豊かにする上で重要な役割を果たし、日々の生活や工業プロセスにおいて必要不可欠な存在です。一方、塗料などの分野では、泡は好ましくない存在にもなります。泡の産業利用を効率よく進めるには、泡の構造・性質や生成・安定性・崩壊のメカニズムを理解することが重要となります。
本セミナーでは、泡の構造と性質について化学的および物理的な観点で説明し、泡に必要な界面と界面活性剤の基礎概念について解説します。これらの基礎に基づき、泡の生成・安定泡・崩壊・消泡の基礎理論とメカニズムについて説明します。また、起泡力と泡沫安定性に影響を及ぼす動的表面張力や界面粘弾性、分離圧などの物理化学的因子について、原理、測定方法、データの解釈、泡沫特性との関係を詳しく解説します。さらに、泡の構造と安定性の評価方法について最新の技術を含めて解説し、産業利用を目的とした泡の研究技術に関して紹介します。
プログラム
1-1. 泡とは~身近な泡・泡の分類~
1-2. 泡の構造~ウェットフォームとドライフォーム~
1-3. 泡の性質~排液とプラトーボーダー~
1-4. 毛管圧・ラプラス圧とオストワルド熟成
2.泡に必要な界面と界面活性剤の基礎概念
2-1. 泡に必要な界面
2-2. 泡生成のための界面活性剤の基礎~種類と特徴~
2-3. 泡膜をつくる気/液界面の吸着の性質
2-4. 泡膜に存在するミセルの性質
3.泡の生成・安定性・崩壊・消泡とメカニズム
3-1. 泡の生成とメカニズム
3-2. 泡の崩壊とメカニズム
3-3. 泡の発生の方法
3-4. 起泡力と泡沫安定性の評価方法
3-5. 消泡とメカニズム
3-6. 消泡剤の作用機構
4.起泡力と泡沫安定性に及ぼす物理化学的因子
4-1. 静的表面張力
4-2. 動的表面張力
4-3. 界面粘弾性~Gibbs弾性とMarangoni効果~
4-4. バルクのレオロジー
4-5. 泡膜の表面電荷と分離圧
5.泡の構造と物性・安定性の評価方法
5-1. 透過光・後方散乱光による評価
5-2. 動的フォームアナライザによる評価
5-3. 小角散乱による評価
5-4. 電子顕微鏡による評価
6.泡の産業利用動向
6-1. 身体洗浄剤への応用~アミノ酸系界面活性剤の泡技術~
6-2. 食品への応用~ポリグリセリン系界面活性剤の泡技術~
6-3. 泡沫分離法による金属の分離回収~各種界面活性剤の泡技術~
6-4. ファインバブルを用いた産業利用