講師2名
第1講「3Dプリンタの基礎と最新動向」
第2講「3Dプリンタ用金属粉・装置の開発動向と製品への適用事例」
※ オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
【アーカイブ配信:8/23~8/31】の視聴を希望される方は、《こちら》からお申し込み下さい。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2024年8月22日(木)10:00~16:00
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:55,000円(税込)
備 考
資料付
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
第1講 inkcube.org代表,慶應義塾大学SFC研究所上席所員
藤井 雅彦 氏
<学協会>
日本画像学会 会長,フェロー,4DFF研究会運営委員長
ISO TC261(AM) WG4国内委員(~2020),ASTM F42(AM)メンバー
IS&T NIP31 General Chair,IS&T Vice President
Johann Gutenberg賞受賞(2019),日本画像学会会長特賞受賞(2020,2022)
3DデータフォーマットFAVのJIS登録(2019)
第2講 木藤技術士事務所 代表 木藤 茂 氏
<略歴>
1975年3月 京都大学工学部金属系工学科卒業
1977年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程修了(冶金学)
1977年4月 福田金属箔粉工業株式会社入社 (京都市)
同社にて電解銅箔及び金属粉の開発業務に従事
2013年1月 同社定年退職
2013年4月 木藤技術士事務所開設 現在に至る
習得できる知識
【第1講】
・各種3Dプリンタ方式の概要と特徴
・3Dプリンタの市場動向や活用状況
・3Dプリンタや取り巻く技術,社会における課題と対応状況
・3Dプリンタによる新しい価値創造
【第2講】
・金属粉の各種製法と金属積層造形法に適した金属粉の特性
・金属積層造形法の概略
・メリット・デメリット
・利用が期待される分野
趣 旨
【第1講】
標準化(ASTM/ISO)にもとづく7つの3Dプリンタ基本方式や新規方式の構成と特徴、応用分野について説明します。また3Dプリンタの効用や課題・対応策等、基本的な内容を詳しく説明します。
さらに3Dプリンタ活用に欠かせないデータやソフトウエア、社会における諸課題を取り上げ、産業や生活への影響について考察します。
最後に最新動向として市場状況や3Dプリンタの展開例、新しい造形方法導入や新規価値提供を紹介します。
【第2講】
金属積層造形技術は、レーザ光線または電子ビームの高密度エネルギーにより必要な部分のみの金属粉末を溶解し、凝固させて金属部品を製作する技術です。複雑な形状や強度の高い金属などの難しい成形を可能にし、緻密な3D形状を造形することができます。海外では航空宇宙産業を中心に既に生産が始まっていますが、日本国内での普及は正直な話、これからで期待されています。今回、原材料の金属粉の製法の説明から、金属3Dプリンタに関して説明し、メリット・デメリットにも触れます。
プログラム
<藤井先生 10:00~12:30>
1.3Dプリンタの分類と歴史
1-1.3Dプリンタの歴史
1-2.3Dプリンタの国際標準,国内標準
1-3.3Dプリンタの各種方式と特徴
1-3-1.液槽光重合(光造形)
1-3-2.結合剤噴射法
1-3.3.粉末床溶融結合法
1-3-4.材料噴射法(インクジェット法)
1-3-5.シート積層法
1-3-6.材料押し出し法(FDM)
1-3-7.指向性エネルギー堆積法
1-4.積層プロセス
1-4-1.サポート材
1-4-2.積層方向による特徴
1-4-3.3Dネスティング
2.3Dプリンタの効能,課題と取り組み
2-1.3Dプリンタの効能
2-2.活用のための課題
2-3.3Dデータフォーマット
2-3-1.ボクセルベースデータフォーマットFAV
2-4.3DデータフローとSW
2-5.製造物責任
2-6.3Dデータの類似度検索
2-7.著作権とクリエイティブコモンズライセンス
3.最新の3Dプリンタの動向
3-1.市場状況
3-2.製造分野での活用
3-2-1.大量生産における活用の現状
3-2-2.鋳型(砂型)造形
3-2-3.造形材料のリサイクル
3-2-4.マスカストマイゼーション
3-3.MultiJetFusion等の新しい造形方式
3-4.メタマテリアル・複合材料の実現
3-5.フルカラー化
3-6.その他市場での活用(食品,建築,フルカラー)
3-7.コロナ禍での3Dプリンタの貢献
3-8.サプライチェーンの変革
3-9.4Dへの展開
第2講 「3Dプリンタ用金属粉・装置の開発動向と製品への適用事例」
<木藤先生 13:30~16:00>
1.金属粉の製造方法
1-1.アトマイズ法
1-2.粉砕法
1-3.電解法
1-4.還元法
1-5.金属粉の検査方法
1-6.金属積層造形に適する金属粉とは?
2.金属積層造形の歴史
2-1.黎明期(1981年、名古屋で産声をあげた技術)
2-2.発展期(2013年、オバマ大統領の一般教書演説)
2-3.呼び名の変遷(現在はAM法:Additive Manufacturing)
2-4.日本でのTRAFAMの役割
3.金属粉を原料とする他の製法
3-1.粉末冶金(Powder Metallurgy)
3-2.MIM(金属粉射出成形;Metal Injection Molding)
3-3.従来技術と金属積層造形の違い
4.積層造形の各手法
4-1.光造形法(樹脂)
4-2.バインダー噴射法(樹脂、セラミック、金属)
4-3.UV照射硬化法(樹脂、セラミック)
4-4.FDM法(熱溶融積層法:線材、ワイヤを溶融しながら造形:樹脂、金属)
4-5.薄板積層法(樹脂、金属)
4-6.粉末床溶融結合法(パウダーベッド法:樹脂、金属)
4-7.指向性エネルギー堆積法(デポジション法:金属)
4-8.+αとしての切削併用法
4-9.金属3Dプリンタのメーカーの紹介
4-10.積層プログラムの作成方法
5.金属積層造形の利用分野
5-1.メリットとデメリット
5-2.医療分野
5-3.航空・宇宙機器部品
5-4.射出成形用金型(自由構造冷却水管)
5-5.自動車修理部品
5-6.ラティス構造軽量化部品
5-7.試作用(極小ロット部品も含む)
スケジュール
10:00~12:30 第1講(途中休憩1回)
12:30~13:30 昼食休憩
13:30~16:00 第2講(途中休憩1回)