化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

☆「プラスチック包装材料のリサイクル」「サステナブル社会に適応したバリアフィルム」「軟包装のモノマテリアル化」・・・国内外で関心の高いSDGsに対応した循環型パッケージ材料の最新情報を紹介!
 
※ オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年5月24日(水)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

定 員

 30名

持参物

受講にはWindowsPCを推奨しております。
タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
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2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

【第1部】住本技術士事務所 所長 技術士(経営工学)  住本 充弘 氏

《専門》
 包装設計、環境包装、軟包装材料製造

《略歴》
 1967年3月 東北大学 理学部 化学科 卒業
 1976年4月 大日本印刷(株) 入社
 2004年1月 大日本印刷(株) 退社
 2004年1月 住本技術士事務所開設
 2023年 現在に至る

《活動等》
 ・国内外で包装のコンサルタント活動
 ・日本包装コンサルタント協会 理事(2006年~)
 ・日本技術士会会員(経営工学)
 ・技術士包装物流会会員(監事)
 
【第2部】凸版印刷㈱ 生活・産業事業本部 PS事業部
               関西開発部 部長 工学博士  吉永 雅信 氏

《専門》
 有機化学、高分子化学、分析化学
  
【第3部】土屋特許事務所 弁理士 所長  土屋 博隆 氏

《略歴》
 大日本印刷(株)に37年勤務。包装材料及び加工技術開発に従事。その間、包装研究所所長を務める。

《活動等》
 日本包装コンサルタント協会副会長

受講対象・レベル

・包装材料メーカー、容器・包装コンバーター、プラスチックフィルム・容器メーカーの方
・食品・飲料メーカーなど包装・容器の利用企業で開発業務に携わる方
・その他包装に携わる研究者、技術者、工場関係者、品管担当者、商品企画や技術営業の方 

習得できる知識

【第1部】
 ・循環型パッケージの理解
 ・循環型ポリマーの欧州における再生技術
 ・メカニカルリサイクル及びケミカルリアイクルの事例
 ・循環型ポリマーの欧州及び日本における採用事例

【第2部】
 ・持続可能な社会の実現に向けた取り組み事例
 ・ガスバリア性能やバリアフィルムの要素技術と商材への展開事例
 ・『GL BARRIER』を含めた透明バリアフィルムの種類、グレード
 ・電子レンジ調理包装
 ・鮮度保持機能
 ・液体内容物充填紙容器

【第3部】
 ・軟包装のモノマテリアル化に向けた業界の動向
 ・軟包装のモノマテリアル化の実例
 ・国内の軟包装モノマテリアル化出願特許 

趣 旨

【第1部】
 2015年のパラダイムシフトにより、脱炭素のビジネス活動方向が明確になり、世界は循環型経済に向けて進んでいる。パッケージも循環型パッケージの方向となり、包装ごみの概念は無くなり、新たな資源として利用する方向に進んでいる。全ての包装材料は使用後は回収して再生再利用の方向であり、再生材料を配合することが必要あるいは義務化の方向に進んでいる。特にプラスチックは、循環型プラスチックの利用促進の方向で進んでいる。EU2022・1616の規則が昨年10月10日より施行となり、欧州市場ではrecycled plasticsを食品接触用に使用しても良いことになった。事前にEFSAに申請しOKを得れば使用出来る。欧州市場ではrecyclableが義務化される。日本は包装製品を欧州に輸出する場合、この規制を受けることになる。対応が必要であり、対応できる時間も設備もあまりない。循環型の意味を理解しビジネス活動するためにぜひ、ご参加ください。

【第2部】
 変化の激しい現代において各企業はこれまで以上に商品やサービス、事業そのものの持続可能性が求められ、環境配慮による社会貢献は当たり前の時代になっています。一方で透明バリアフィルムは、その特長から広範囲で使用されており包装材においてシェアが広がっています。この持続可能な社会の実現に向け容器包装も進化し続けていることから、透明バリアフィルムを含めた最近のパッケージにおける特徴や機能性について紹介させて頂きます。

【第3部】
 地球規模の温暖化、気候変動の主要因は温暖化ガスの排出と言われており、主な温暖化ガスである炭酸ガスの排出を世界的に抑制していかなければならない。そのため、各国は様々な政策実施を迫られている。日本も、2050年の「カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言している。包装材料は内容物を保護し、安全に使用者(消費者)の手に届けるという使命がある。しかし、一旦内容物が使用されると、包装材料はゴミとなってしまう宿命にある。特にプラスチック製包装材料は、海洋汚染、廃棄物輸出禁止等の問題提起を踏まえて、欧州を中心にリサイクルに向けた動きが活発化している。軟包装は多種の素材を積層することで機能を発揮しており、マテリアルリサイクルは困難である。そこで、リサイクルし易い設計として、軟包装のモノマテリアル化が提言され、そのための包装材料開発が進められている。
 軟包装のモノマテリアル化の実用化及び開発動向をについて、特許情報を交えて述べる。 

プログラム

—–【第1部】10:30~12:10—–
「循環型パッケージ/プラスチック包装材料リサイクルの現状と課題」
住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏

  
1.はじめに(循環型パッケージについて世界の動き)
  
2.循環型パッケージとは
 2-1 回収システム
  2-1-1 日本の回収、容リ法
  2-1-2 世界の回収システム事例
 2-2 回収システムの課題
  2-2-1 回収及び選別技術
  2-2-2 特に軟包装材料での課題
  
3.メカニカルリサイクルの課題
 3-1 アップサイクリングに向けて
  3-1-1 脱インク及び剥離技術
  3-1-2 recycled plasticsの物性低下の防止
 3-2 メカニカルリサイクルの世界の実情
  3-2-1 FDA及びEFSAの懸念
  3-2-2 Nextlooppの事例
  3-2-3 CEFLEXの事例
  
4.ケミカルリサイクルの課題
 4-1 日本の状況
 4-2 世界の状況
  4-2-1 熱分解
  4-2-2 超臨界
  4-2-3 酵素利用
 4-3 世界の設備増強状況
  
5.EU2022/1616
 5-1 概要
 5-2 世界の包装への影響大
  
6.Recyclableとは
 6-1 業界の定義
 6-2 認証制度
 6-3 日本の対応は、green washに留意
  
7.循環型ポリマー利用促進に向けて
  
8.まとめ
  
≪質疑応答≫

  
—–【第2部】13:00~15:40 —–
「サスティナブル社会に適応した透明バリアフィルムの最新技術動向と容器包装の事例紹介」
凸版印刷㈱ 生活・産業事業本部 PS事業部 関西開発部 部長 工学博士 吉永 雅信 氏

  
1.持続可能な社会の実現に向けて
  
2.当社における取り組み内容
  
3.透明バリアフィルムの商品展開
  
4.透明バリアフィルム『GL BARRIER』について
  
5.ガスバリア素材に関するニュースリリースより
  
6.電子レンジ対応食品包装への展開
  
7.鮮度保持機能との組み合わせ
  
8.液体紙容器への展開
  
≪質疑応答≫

  
—–【第3部】15:50~16:30—–
「国内外における軟包装のモノマテリアル化動向」
土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏

  
1.プラスチック製容器包装廃棄物規制動向
 1-1 EUのプラスチック環境戦略
 1-2 EUのプラスチック廃棄物の現状
 1-3 日本のプラスチック廃棄物の現状
 1-4 日本の環境のプラスチック環境戦略と法制化
 1-5 欧州のグローバル企業及び団体の動向
  
2.軟包装のモノマテリアル化のガイドラインと実例
 2-1 CEFLEXのガイドライン
 2-2 海外のモノマテリアル化例
  2-2-1 Amcor
  2-2-2 Mondi
  2-2-3 Gualapack
  2-2-4 Huhtamaki
  2-2-5 Dow
 2-3 国内のモノマテリアル化例
  2-3-1 凸版印刷
  2-3-2 大日本印刷
 2-4 モノマテリル化関連出願特許
  
3.軟包装のモノマテリアル化に不可欠なガスバリア性付与
 3-1 モノマテリアル化におけるバリア性の必要性
 3-2 EVOHの多層化
 3-3 コーティング
 3-4 蒸着
  
≪質疑応答≫
  

スケジュール

10:30~12:10 第1部
12:10~13:00 昼食休憩
13:00~14:40 第2部
14:40~14:50 休憩
14:50~16:30 第3部
※ 進行上、多少前後する可能性がございます。
※ ご質問は基本的にチャットで受け付けます。各講師に講演終了時に音声でも可能です。