化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~ デザインと材料、サービスとHMI、デジタルネイティブ世代のHMIと市場要求 ~

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2023年3月29日(水)13:00~16:50
       受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

セミナーの趣旨

 CASEやMaaSの浸透により変わりつつあるデザイン・機能への要求とその対応技術について、「内外装デザイン」については①CMF(COLOR:色、MATERIAL:素材:FINISHING:加工)デザインの実現方法、「HMIの全体像」として②サービスデザインとHMIへの落とし込み、「HMIの中心」である③車載ディスプレイ用タッチパネルの市場要求と開発事例、の3つの観点から解説いただきます。これからのトレンドを確かめる場として、自動車用製品の企画・開発・設計・技術・営業等に携わる方々のご参加をお待ちしております。

プログラム

第1部 13:00~14:10
CMFデザインと共に取り組む商品価値設計
講 師 唐見 麻由香 氏
女子美術大学研究所 准教授
(2023年4月より共創デザイン学科 准教授)
 講師経歴 1999年4月~2022年3月 本田技術研究所 オートモービルデザイン開発室勤務
(プロダクトデザインスタジオ アシスタントチーフエンジニアCMFデザイナー)
2022年4月~女子美術大学研究所 勤務
2022年10月 IGSオープンセミナー 研究報告発表
趣 旨  車は長らくユーザーの嗜好性や個性表現の一部として扱われてきたが、昨今では運転の楽しさよりも移動空間としての需要が増している。不特定多数の人を移動させるシェアリングサービスが拡大する今後、どのような素材が求められるのだろうか。
 サーキュラー・エコノミーを達成する上でも商品を構成する素材の選定が重要になる。人の理性によって選ばれた素材を人の感性に働きかけるCMFデザイン領域とどのように融合していくかが商品魅力にかかっているため、商品としての魅力を伝えるCMFデザイナーと設計・材料メーカーの関係はますます密接になっていくだろう。
 この講演ではCMFデザインが人に与える効果を伝えるとともに、CMFデザイナーと設計・技術者がどのように協働するべきか、材料の視点とCMFデザインとの関係性について解説する。
プログラム 1. CMFデザインとは
  
2. CMFデザインが人に与える効果
  
3. CMFデザインの適用範囲
  
4. コンセプトに合わせたデザインの重要性
  
5. 今後求められる素材とは
  
6. 材料設計とCMFデザインを両立させるには
  
7. 材料/加工技術/デザインの関係性
  
8. 消費者にとっての「サスティナブル」とは何か

 
 
第2部 14:20~15:30
HMI Design Beyond MaaS
講 師 坂本 貴史 氏
㈱ドッツ スマートモビリティ事業推進室 室長
 講師経歴  グラフィックデザイナー出身。2017年までネットイヤーグループ株式会社において、ウェブやアプリにおける戦略立案から制作・開発に携わる。主に、情報アーキテクチャ(IA)を専門領域として多数のデジタルプロダクトの設計に関わる。UXデザインの分野でも講師や執筆などがあり、2017年から日産自動車株式会社に参画。先行開発の電気自動車(EV)におけるデジタルコックピットのHMIデザインおよび車載アプリのPOCやUXリサーチに従事。2019年から株式会社ドッツにてスマートモビリティ事業推進室を開設。鉄道や公共交通機関におけるMaaS事業を推進。自動車ニュースサイト「レスポンス」で『MaaS体験記』を連載中。主な著書に『IAシンキング』『IA/UXプラクティス』、Web黎明期を扱った『Era Web Architects』プロジェクトを推進し、写真展の開催と合わせて書籍も発売している。
趣 旨  未来のHMIデザインを考えるうえで、欠かせないのがMaaSなどのサービス体験です。モビリティにおけるHMI思考は、これまでドライバーのためだけにあったコックピットから、ドライバーレスを見据えたキャビンへと様変わりする過渡期にあります。EVのHMI先行開発に携わった経験と、現在MaaSの事業支援をおこなっている自身の立場から、これから考えるHMI思考をお話します。
プログラム 1. MaaSとサービスデザイン思考
  
2. ユーザー体験(UX)の考え方
  
3. 考える対象の拡大(車→社会への変化)
  
4. デザインパターン(コックピットのレイアウトパターン)
  
5. 自動運転車両におけるHMIの考え方
  
6. これからのHMIとは

  
 
第3部 15:40~16:50
CASE時代の車載タッチパネル
講 師 滝川 満 氏
ホシデン㈱ 表示部品生産統括部 統括部長 兼
ホシデンエフディ㈱ 取締役工場長
 講師経歴 1995年 国立明石工業高等専門学校 電気工学科卒業
同年  ホシデン㈱ 神戸研究所 入所 航空機用ディスプレイ開発
1998年 ホシデンヨーロッパ(ドイツ) テクニカルマネージャー
2008年 ホシデンエフディ㈱ 取締役工場長
2017年 ホシデン㈱ 統括部長
趣 旨  自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増している。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチパネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。
プログラム
1. 自動車業界の動向
 1.1 自動運転
 1.2 電気自動車
 1.3 車載用ディスプレイ
 1.4 コックピットの情報
  
2. タッチパネルについて
 2.1 なぜタッチパネルか
 2.2 求められる性能
 2.3 抵抗膜式の問題点
  
3. ホシデンについて
 3.1 会社概要
 3.2 製品群
 3.3 市場売り上げ動向
 3.4 車載実績
  
4. 静電容量方式について
 4.1 基本構造
 4.2 代表構造
 4.3 サプライチェーン
  
5. 市場からの要求について
 5.1 地域別の要求
 5.2 カバーパネルへの要求
 5.3 インセルについて
 5.4 大型化、曲面化への取り組み
 5.5 開発事例
  
6. 質疑応答