★ ぬれ性をいかに制御し、どう評価するかについての基礎から、滑落性に優れた撥水・撥油性/親水性表面処理について実例を挙げながら解説!
※ 本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加できません。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2023年2月8日(水)10:30~16:30
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:55,000円(税込)
定 員
30名
備 考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。
・セミナー資料は郵送にて前日までには、お送りいたします。
ご自宅への送付を希望の方はご住所などをお知らせください。
セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
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講 師
(国研)産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門
研究グループ長 博士(工学) 穂積 篤 氏
<専門>
表面化学、薄膜工学、材料プロセス工学
<学協会>
アメリカ化学会、アメリカ接着学会、日本化学会、高分子学会、表面技術協会、無機マテリアル学会
受講対象・レベル
・表面処理(撥水・撥油性/親水性)に関する研究/技術開発に関わる企業研究者、技術者の方。
習得できる知識
・実用的な表面処理(撥水・撥油性/親水性付与)に関する基礎知識。
・ぬれ性評価の正しい知識。
・最新の国内外の研究開発動向。
趣 旨
これまで、固体表面のぬれ性(撥水・撥油性/親水性)は、静的な接触角の大小で評価されることが一般的であった。しかし、静的な接触角の値が同じでも、表面状態によって液滴は異なった動的挙動を示す。
本セミナーでは、固体表面のぬれ性をいかに制御し、どう評価するかについての基礎知識の修得を目指す。また、国内外の最新の研究開発動向と、演者らが取り組んでいる動的ぬれ性制御技術を利用して作製した滑落性に優れた撥水・撥油性/親水性表面について、実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。
プログラム
1-1.Youngの式(ぬれの基本式)
1-2.表面張力の定義
1-3.表面自由エネルギー
1-4.CassieとWenzelの式(凹凸表面、複合表面におけるぬれ)
1-5.CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
1-6.既存理論を否定する研究事例
1-7.3相接触線の重要性
1-8.これまでのぬれ性評価法とその問題点
1-9.静的接触角について
2.動的ぬれ性の考え方と測定・制御方法
2-1.動的ぬれ性とは?
2-2.動的ぬれ性制御の重要性
2-3.動的接触角と測定方法
2-4.接触角ヒステリシスとは?
2-5.自然界における高/低接触角ヒステリシス表面
2-6.接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
2-7.接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
2-8.接触角ヒステリシスと滑落性の関係
3.超撥水/超撥油処理の研究開発動向
3-1.バイオミメティクス(生物模倣技術)を利用した超撥水/超撥油処理
3-2.超撥水/超撥油性を得るための指針
3-3.これまでの超撥水/超撥油表面の問題点・課題
3-4.最新の超撥水/超撥油性の定義
3-5.超撥水/超撥油処理の研究開発動向
3-6.自己修復型超撥水材料の最新の研究開発動向
4.有機フッ素化合物や微細構造を利用しない滑落性に優れた撥水/撥油処理
4-1.有機シラン単分子の作製方法とその特徴
4-2.PDMSポリマーブラシの作製方法とその特徴
4-3.有機-無機ハイブリッド皮膜の作製方法とその特徴
4-4.離しょうゲルの作製方法とその特徴
5.親水/超親水処理の研究開発動向
5-1.親水/超親水性を得るための指針
5-2.これまでの親水/超親水表面の問題点・課題
5-3.親水/超親水処理の研究開発動向
5-4.自己修復型親水/超親水材料の研究開発動向
5-5.防曇処理への応用
5-5-1.曇りのメカニズムとぬれ性制御の重要性
5-5-2.これまでの防曇処理の研究事例
5-5-3.防曇処理の最新研究開発動向
5-5-4.魚類体表を模倣した多機能防曇皮膜(抗菌性・抗カビ性,水中防汚性,自己修復性)
5-5-5.多機能防曇皮膜のone-pot成膜技術
6.最近のトピックス,まとめ,質疑応答