化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

※ オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年1月17日(火)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

定 員

 30名

持参物

受講にはWindowsPCを推奨しております。
タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 京都工芸繊維大学 バイオベースマテリアル学専攻 教授 博士(工学)
 櫻井 伸一 氏

≪略歴≫
 昭和55年4月 京都大学工学部高分子化学科入学
 昭和59年3月 同 卒業
 昭和59年4月 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻修士課程入学
 昭和61年3月 同 修了
 昭和61年4月 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士課程進学
 平成元年3月 同 単位取得退学(平成4年3月博士(工学)の学位を取得)
 平成元年4月 京都工芸繊維大学 繊維学部 高分子学科 助手
 平成10年2月 京都工芸繊維大学 繊維学部 高分子学科 助教授
 平成19年4月 京都工芸繊維大学大学院 准教授
 平成22年4月 京都工芸繊維大学大学院 教授
 現在に至る。

≪受賞歴≫
 平成18年6月 繊維学会 学会賞
 平成18年7月 SAS2006功績賞
 平成23年5月 第8回CERI最優秀発表論文賞(社団法人 日本ゴム協会)

≪専門および得意な分野・研究≫
 ・高分子物性、高分子物理学、高分子多相系の構造と物性
 ・非線形パターン形成、高分子の散逸構造形成、高分子系の凝集構造の自己組織化
 ・小角X線散乱、小角中性子散乱、光散乱による微視的構造解析
 ・シンクロトロン放射光による微視的構造解析、産業利用研究(含ナノテクノロジー)
≪活動≫
 ・日本ゴム協会副会長・理事
 ・繊維学会・理事
 ・繊維学会・関西支部長
 ・日本レオロジー学会関西レオロジー研究会 幹事
 ・日本ゴム協会・関西支部 サタデーセミナー 運営委員
 ・日本材料学会・高分子材料部門委員会 幹事
 ・繊維学会「繊維基礎科学研究委員会」委員長
 ・フォトンファクトリー小角X線散乱ユーザーグループ顧問

習得できる知識

・ポリマーの生分解プロセス(酵素分解、自然環境中での分解など)
・生分解性ポリマーの特徴
・具体的な生分解性ポリマー(ポリアミド4、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、バクテリアポリエステルなどのバイオベースポリマー)
・生分解性ポリマーの繊維化、微粒子化、多孔化
・生分解にともなうナノ構造の変化
・生分解にともなう物性の変化
・生分解性ポリマーの改質や表面処理、他の材料との複合化による、高性能化・高機能化

趣 旨

 昨今、深刻な海洋汚染を引き起こすマイクロプラスチックの問題が大きくクローズアップされ、衆目を集めている。この問題を解決するための処方の一つとして、生分解性ポリマーが再び脚光を浴びている。本講では、生分解性ポリマーとはどのようなものであり、どのようなプロセスを経て分解されるか、また、分解にともなって材料物性がどのように変化するか、などの項目について、基礎を解説する。

プログラム

1.プラスチックの環境対応技術概説
 1)海洋流出の現状
 2)リサイクル、ゴミ発電
 3)バイオベースポリマー
  (植物由来スーパーエンプラ、植物由来PETボトルなど)
 4)農業分野での生分解性プラスチックの重要性
  
2.ポリマーの生分解プロセス
 1)酵素分解と微生物分解(PETの酵素分解を含む)
 2)自然環境中での分解の具体的事例(海水中での分解を含む)
 3)生分解評価法
  
3.生分解性ポリマーの特徴
 1)分子構造の特徴
 2)具体的な生分解性ポリマー
  a)ポリアミド4
  b)ポリカプロラクトン
  c)バクテリアポリエステル
  d)その他のバイオベースポリマー
  
4.生分解にともなう変化
 1)ナノ構造の変化
 2)物性の変化
  
5.生分解性ポリマーの高性能化・高機能化
 1)改質や表面処理、他の材料との複合化
 2)難燃性の付与
  
6. まとめ
  
≪質疑応答≫