化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2023年1月23日(月)10:30~16:30
       受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付(印刷資料)
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
 
配付資料について
 本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)の予定です。
 ダウンロード形式またはe-mail添付にて開催日前日までにお送りいたします。

講 師

国峯 尚樹 氏  ㈱サーマル・デザイン・ラボ 代表取締役

<講師略歴>
<経歴>
1977年 沖電気工業㈱ 入社
1980年 D70局電子交換機、PBX冷却方式の開発・研究
1992年 ミニコンピュータ、パソコン、プリンタ、FDD、HDD等の熱設計、冷却方式開発
1998年 熱流体解析ソフト (XCOOL) 、メカシミュレータ等の開発
2003年 IT部長 (設計プロセス改革および熱設計手法開発)
2006年 情報企画部 全社デジタルエンジニアリング推進統括
2007年 ㈱サーマル・デザイン・ラボ 設立

<学協会>
東北大学 ISTUインターネットスクール 非常勤講師
群馬大学 非常勤講師
熱設計・対策技術シンポジウム 副委員長
JPCA委員
JEITA委員 など

<著書>
エレクトロニクスのための熱設計完全入門」(1997年 日刊工業)
電子機器の熱対策設計第2 版」(2006年 日刊工業)
電子機器の熱流体解析入門第2版(2015年 日刊工業)
トコトンやさしい熱設計の本(2012年 日刊工業)
熱設計と数値シミュレーション」(2015年 オーム社)
熱設計完全制覇(2018年 日刊工業)他

セミナーの趣旨

 「CASE」をキーワードに車の電子化が急激に進んでいます。パワートレインはエンジンからインバータ/モータ/バッテリーに運転はドライブコンピュータに、無線通信は5Gに置き換わり、いずれも大きな発熱を伴う電気・電子デバイスの冷却が信頼性の要になります。また使用温度範囲の厳しいバッテリーは加熱も必要になります。これら熱問題に対処するには熱のふるまいを知った上で適切な冷却構造を取ることが重要です。ここでは初心者向けの基礎から最新の熱対策まで詳しく解説します。

プログラム

1. 「CASE」と熱 ~エレクトロニクス化が進む車載機器の熱問題~
 1-1 CASEがもたらす熱問題
 1-2 車載機器の使用環境と発熱部位
 1-3 EVは熱設計からサーマルマネジメントへ
 1-4 熱によって起こる不具合
    走行距離が短くなる!熱暴走、劣化・寿命・熱応力・安全規格
  
2. 車載機器熱設計のための基礎知識
 2-1 伝熱のメカニズム
 2-2 熱伝導と接触熱抵抗低減
 2-3 対流のメカニズムと計算 水冷と空冷の効率化
 2-4 熱放射のメカニズムと活用 放射率増大策
 2-5 熱抵抗による設計の進め方
  
3. インバータの構造と放熱ルート
 3-1 インバータ放熱経路とボトルネック
 3-2 低熱抵抗化対策
 3-3 直冷式の構造と効果
 3-4 両面冷却
  
4. ECUの放熱構造
 4-1 主な熱源
 4-2 冷却方式 自然空冷、強制空冷、水冷
 4-3 接触熱抵抗低減策
  
5. 車載機器で使用する放熱材料
 5-1 TIMの種類と活用
 5-2 放熱シート
 5-3 ギャップフィラー
 5-4 サーマルグリース
 5-5 使用事例
  
6. バッテリーの構造と熱対策
 6-1 バッテリーの熱特性(熱に敏感なLiB)
 6-2 放熱経路とボトルネック
 6-3 水冷方式の課題と対策
  
7. 自動運転向けコンピュータの冷却
 7-1 TESLA M3に見る水冷
 7-2 SoCなどの高発熱ロジックデバイスの冷却
 7-3 無線通信モジュール、LiDARの冷却
  
8. EVモータとその熱低策
 8-1 熱に弱い部位と対策
 8-2 モータで発生する損失とその計算
    銅損、鉄損、風損、機械損
 8-3 モータで採用されている油冷/液冷
  

受講対象者

これから熱に関する業務に携わる方、熱で困っている方を対象に基礎から説明します。
・車載機器の熱設計、実装設計、回路設計などに関わる方
・放熱材料開発など、熱対策に関わる方
・信頼性評価に関わる方 など