☆ 機械構造物の破壊事故を防ぐための金属材料の疲労破壊メカニズムや疲労設計手法について解説する。また、フラクトグラフィ手法についても解説し、疲労破壊を防ぐための対策例も紹介する。
Zoomを使ったWEBセミナーです。在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2022年12月9日(金)10:00~17:00
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:57,200円(税込)
備 考
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
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講 師
㈱ワールドテック 講師 / 岐阜大学 工学部 機械工学科 教授
植松 美彦 氏
【ご専門・研究分野】
疲労・材料強度・破壊・継手・積層造形
【ご略歴】
1995年 京都大学 大学院工学研究科 物理工学専攻 博士後期課程 修了
1995年04月 – 2004年09月 大阪大学工学研究科 助手
2001年09月 – 2002年08月 デルフト工科大学(オランダ) 客員研究員
2004年10月 – 2011年03月 岐阜大学工学部機械システム工学科 准教授
2010年08月 – 2012年07月 文部科学省 研究振興局 学術調査官
2011年04月 – 現在 岐阜大学工学部機械工学科 教授
【所属学会】
日本材料学会,日本機械学会,自動車技術会,日本鉄鋼協会,溶接学会,高圧力技術協会,摩擦接合技術協会
受講対象・レベル
機械全般の設計,生産技術,保守,点検等にかかわる技術者
疲労破壊に困っている現場の技術者
趣 旨
機械構造物の破壊事故は,6~8割が何らかの疲労損傷によると言われる.比較的小さな荷重が繰返し負荷されることによって生じる疲労破壊は,前兆を捕らえることが難しく,壊滅的な破壊事故を起こす危険性がある.したがって,機器の安全設計だけでなく保守や点検なども含めた信頼性を確保する場合,疲労破壊機構の基礎や,基本的な疲労設計手法を理解しておく必要がある.また実際に破損事故が起こってしまった場合には,得られた破面から情報を探るフラクトグラフィが,破壊事故解析の重要なツールとなるため,その基礎を理解しておくことも重要である.
本セミナーでは,金属材料の基本的な疲労破壊メカニズム,および切欠きや平均応力と行った疲労寿命に影響を及ぼす因子を考慮した疲労設計手法について解説する.さらに,特に疲労破壊に関連した基礎的なフラクトグラフィ手法についても解説するとともに,疲労破壊を防ぐための一般的な対策例を紹介する.
プログラム
1-1 疲労破壊事故事例
1-2 金属疲労破壊のメカニズム
1-3 疲労強度の評価方法
(1) S-N曲線取得方法
(2) S-N曲線の理解
2. 疲労強度への影響因子
2-1 平均応力
(1) 疲労限度線図
(2) 残留応力
2-2 切欠き
(1) 応力集中係数
(2) 切欠き係数
(3) 停留き裂
3. フラクトグラフィの基礎
3-1 疲労破面の様相
(1) 巨視的様相
(2) 微視的様相
(3) 表面起点と内部起点型のき裂発生
3-2 最近のフラクトグラフィ手法
4. 疲労問題に対する対策
4-1 材料の高強度化
(1) 材料選択
(2) 熱処理
(3) 金属組織制御
4-2 応力集中
(1) 応力集中の低減
(2) 表面仕上げ
4-3 表面処理
(1) ショットピーニング
(2) 浸炭
(3) 窒化
4-4 具体的事例
(1) き裂除去など