S&T出版ウェビナー
開催日時:2023年1月25日(水)13:00~16:30
受 講 料:45,100円(税込) ※ 資料付
会 場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。
備 考
<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
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<禁止事項>
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配付資料について
・本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)の予定です。
・e-mail添付 または S&T出版HPからのダウンロードにて配布いたします。
講 師
野口 昭治 氏
東京理科大学 理工学部機械工学科 教授
博士(工学)、技術士(機械部門)
○略歴
1985.3 東京工業大学理工学研究科生産機械工学専攻修了
1985.4 日本精工株式会社入社
研究、開発、設計部門に勤務経験
2002.3 日本精工株式会社退職
2002.4 東京理科大学 理工学部機械工学科 助教授、准教授を経て現在に至る
○受賞歴
精密工学会論文賞(1992、2005)
日本機械学会 情報・知能・精密部門優秀講演論文賞(1997)
日本設計工学会論文賞(1999)
日本設計工学会武藤栄次賞優秀設計賞(2006)
日本機械学会機素潤滑設計部門業績賞(2009) 等
○所属学会
精密工学会、日本機械学会、日本トライボロジー学会、日本設計工学会、日本工学教育協会
○役職経験
精密工学会理事、日本トライボロジー学会理事、日本設計工学会理事
日本機械学会機素潤滑設計部門 広報委員長、技術企画委員長 等
セミナーの趣旨
転がり軸受は、日本人の食生活に例えて“機械の米”と呼ばれることもあり、機械システムを構成する上で欠くことのできない機械要素です。機械設計においては、転がり軸受を機械の仕様に合わせて選定することが仕事となりますが、基礎的な条項をしっかり理解していないと、大きなミスにつながります。
最近では、インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて、家電品でも電食が見られるようになりました。これまでに転がり軸受の電食に特化したセミナーを行ってきましたが、その究極的な対策は転動体をセラミック球にすることです。しかし、セラミック球はコストが高いことから普及してませんでした。しかし、自動車のEV化が進み、バッテリー電圧が800Vにも上昇することもあり、セラミック球が注目されてきました。このセミナーでは、電食対策以外にもセラミック球を用いると転がり軸受として様々な利点(性能向上)があることを実験データに基づいて説明いたします。セラミック玉軸受の使用を検討されている皆様にとって有意義なセミナーにしたいと考えております。
プログラム
1.1 セラミック球の利点
1.2 玉軸受に使用できるセラミック材料・加工法
1.3 ボールとしての寿命評価方法
1.4 これまでの使用実績
2. 高温放置による転動体の幾何学的形状変化
2.1 背景と目的
2.2 実験方法と実験条件
2.3 実験結果
2.3.1 真円度の変化
2.3.2 直径の変化
2.4 考察
2.4.1 幾何学的形状変化の原因
2.4.2 回転非同期振れに及ぼす影響
2.5 結論
3. 振動上昇における優位性
3.1 背景と目的
3.2 実験方法と実験条件
3.3 実験結果
3.3.1 深溝玉軸受の場合
3.3.2 スラスト玉軸受の場合
3.4 考察
3.5 結論
4. 内部摩耗における優位性
4.1 背景と目的
4.2 実験方法と実験条件
4.3 実験結果
4.4 考察
4.5 結論
5. 温度上昇・グリース酸化劣化における優位性
5.1 背景と目的
5.2 実験方法と実験条件
5.3 実験結果
5.4 考察
5.5 結論
6. 温度ロバスト性における留意事項
6.1 背景と目的
6.2 実験方法と実験条件
6.3 実験結果
6.4 考察
6.5 結論
7. 電食における優位性
7.1 背景と目的
7.2 実験方法と実験条件
7.3 実験結果
7.3.1 セラミック玉軸受の振動変化
7.3.2 セラミック玉軸受の入力電圧と温度変化
7.3.3 セラミック玉軸受内部観察結果
7.4 結論
8. セラミック球の寿命評価
8.1 背景と目的
8.2 実験方法と実験条件
8.3 実験結果
8.3.1 窒化ケイ素球の評価
8.3.2 窒化ケイ素球以外の評価
8.4 結論
9. セラミック玉軸受の展望
9.1 性能面からの展望
9.2 コスト面からの展望
受講対象者
・受講に当たっての予備知識
転がり軸受を使用した実務経験があれば特になし。
・受講対象となる業種、所属部門、レベル等
電食が問題となる機械産業、モーターメーカーの新人、中堅技術者
学べる事
鋼球を転動体とした従来玉軸受に対するセラミック玉軸受の性能優位性と課題